ミツルの守護者 origin

鶴見能真

少年と天使 幼きミツルと守護者第一世代(脚本)

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鶴見能真

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〇住宅地の坂道
  現代から約二十年前
???「じゃあねみっきー また明日ー ばいばーい」
みきや「おうまた明日なー」
  大柄な少年は同級生達に手を振る
みきや「ん?」
  一人でしばらく歩くと何かを発見する
エルナ「ん・・・」
みきや「お、おい! 大丈夫か!?」
  倒れた少女に声をかける
みきや「──誰かー! だれか居ませんか!?」
おじさん「どうした坊主?」
みきや「人が倒れてます! 助けてください!」
おじさん「おおわかった! どこにいるんだ?」
みきや「え? ここに居るじゃ無いですか!?」
おじさん「・・・何言ってるんだこのガキは。おれはもう行くぞ」
みきや「待って──。どういう事だ?」

〇教室
クラスメイト達「みっきーおはよー おはよーみっきー おはよー」
みきや「おーっす」
エルナ「お前皆から慕われておるのだな?」
みきや「まあなー。おれだからなー」
みきや「それにしてもお前、本当におれ以外の奴に見えねえんだな?」
エルナ「そうだ。我々天使は”霊力”を持たぬ普通の人間には見えぬ」
エルナ「だがこのクラスの中に霊力のある奴が居ないとも限らぬからな」
エルナ「だからこうして更に姿を隠す”魔法”をかけている」
みきや「そうなのかー。試しにその魔法解いてくれね?」
エルナ「何故だ?」
みきや「なんか面白そうじゃん!」
エルナ「まあお前が良いなら良いが」
クラスメイト達「みっきーおはよー おはよー」
みきや「おう」
ダイスケ「おはよーみっきー。ん? 誰なん君?」
  一人のクラスメイトがエルナを見て問う
エルナ「ほう、おれが見えるのか。なかなかの”素養”がありそうだな」
みきや「え! ダイちゃんこいつが見えるの! すげー」
みきや「おっす”ちまきー”・・・っておいお前なんだその髪! ダハハハ」
ミツル「あだ名変わりすぎて本名の原型無くなってるじゃない」
みきや「えらくバッサリいっとーやん! しかもなんだその色!」
ミツル「色は姉がした。切ったのはノリ」
みきや「あーあのヤンキー姉ちゃんかー。 そうだちまき──」
  みきやはエルナを指差す
ミツル「なによ急に黙り込んで」
みきや「そっかー。そうなんだなー」
  エルナの姿が見えない事を確認する
ミツル「まあいいわ。私の”弟”いじめないでね」
みきや「いじめとらんよー! 遊んでるだけばい」
みきや「お! 噂をすれば弟の”ちまめ”じゃ──」
みきや「あん? なんだお前髪染めて眉剃って剃り込み入れて調子乗ってんのか、あ?」
ミツル「・・・うるさい」
みきや「──待てよ」
  みきやはミツルの髪をつかむ
ミツル「離せ」
みきや「調子乗るなって言いよんだよテメェ!」
ミツル「・・・」
  ミツルは力ずくで解こうとするが細身の彼は大柄なみきやに敵わず無力だ
エルナ「おい、何をそんなにムキになってんだ?」
  キーンコーンカーンコーン
みきや「ちっ、後で覚えてろよ」
ミツル「・・・」

〇学校沿いの道
ミツル「はー・・・」
ハル「なーに黄昏れてんのよーミツル?」
ミツル「誰?」
ハル「酷いわねー。あたしよー、ミツルの守護者第一人格(プリマルイデア)のハル!」
ミツル「ハル? なんで女子?」
ハル「だって可愛いじゃないー。金髪ツインテールでツンデレ妹キャラ」
ハル「萌えるでしょーお兄ちゃん」
  ハルはミツルの腕にしがみつき体を指先で撫で回す
ミツル「・・・」
ハル「あらあらー硬くなっちゃってー。思春期童貞ちゃんには刺激が強過ぎたかな?」
ミツル「ツンデレとか思春期童貞とか燃えるとかどういう意味?」
ハル「あらあらーそれさえ知らないお子ちゃまでしたかー。失敬失敬」
ミツル「俺ってまだ子供なのか?」
ハル「当たり前じゃん! あんた何歳よ?」
ミツル「8」
ハル「子供じゃん! 大人になるには12年はかかるわ」
ミツル「・・・もっと小さい頃は8歳のお兄さんは大人に見えたけどな」
ハル「そりゃね・・・そういうもんよ」
ミツル「・・・」
ナツキ「ガウ」
ミツル「あ、ナツキー! 今日も来たんだー」
  ミツルの守護者第2人格(セグンドイデア)ナツキ
ハル「あら犬っころまた来たのー? ここに来るには2年は早いんじゃない?」
ナツキ「フン!」
ハル「なによーワンワン鳴かれても解んないわよ畜生風情が」
ナツキ「うるせぇ」
ハル「──って喋るんかいお前!」
ミツル「えー? 犬が喋るわけないじゃん。テレパシーだよ」
ナツキ「喋るの知ってるだろお前ら。俺は人狼だ」

〇教室
ミツル「チヒロー会いに来たわよー」
  ぎゅー
チヒロ「あはは、恥ずかしいですよミツルさん」
  第3人格(トレスイデア)チヒロ
トーマ「全くー、また用も無いのに下級生の教室来やがって。暇かお前は?」
ミツル「あらトーマ居たの。相変わらず見るだけで暑苦しいわね」
  第4人格(クアルトイデア)トーマ
トーマ「冷え性なのよ! 放っときなさい!」
ミツル「でもその分あんたの周りは”冷気”で涼しいからこの季節にはいいかもね」
トーマ「なによ喧嘩売ってんの?」

〇教室
エルナ「という訳で、おれは天使でこの地上におれの”守護戦士”を探して降りてきたんだ」
ダイスケ「へー」
みきや「で、たまたま助けたおれが守護戦士のリーダーに任命されたとよ。すごかろ?」
ダイスケ「すげーな流石みっきー。その戦士っておれもやれると?」
みきや「どうなんエルナ?」
エルナ「ちょっと待てよ」
エルナ「ふむふむ・・・」
みきや「守護戦士にはリーダーと10の属性(エレメント)戦士が居るとよね」
みきや「エレメントは火、水、風、地、光、闇、森、雷、氷、鉄があるらしいよ」
ダイスケ「へー」
エルナ「なるほど・・・お前は火、水、風、地、光、闇、森、雷、鉄のポテンシャルを秘めてるな」
「全部かよ!」
エルナ「いや、氷は持ってない」
みきや「それでもすげーな!」
ダイスケ「その中から選ぶと?」
エルナ「いや、全部お前が担っても構わん」
みきや「マジかよ、それじゃああと一人見つければ。てかおれが氷で良くね?」
エルナ「いや、リーダーと属性(エレメント)の戦士は”最初は”別で任命しなければならない」
みきや「どっちにしろあと一人か」
エルナ「それと戦士達は覚醒させなければいかんのでただ任命すれば良いわけではない」
みきや「そっかー。例えばこのクラスだと氷属性はおるか?」
エルナ「ふむふむ・・・」
エルナ「ここに居るのは全員か?」
みきや「いや今は休み時間やけん何人かおらんけど」
エルナ「ぱっと見たい所は居ないな」
みきや「マジかよ氷属性ってそんなにレアなのか?」
エルナ「いや、そもそも属性を持つ人間が一握りでほとんどは属性を持ってない」
みきや「てことは9個も持ってるダイちゃんすげーな」
エルナ「ああ、おれも初めて見た」
エルナ「これ程の人間はこの惑星(せかい)だと片手で数える程しか居ない筈だ」

〇教会内
???「天使が一体・・・いや”4体”降りたか」
???「この近くにも一体居るな」
???「さて、覚醒を待つのも良いが。退屈なのでこちらから焚き付けてやろうか」
???「クァマラ、任せて良いか?」
クァマラ「はーい。あたしのペットちゃんに遊んでもらうねー」

〇教室
ミツル「トーマー!」
トーマ「ぎゃー! 抱きついてんじゃないわよ変態! 痴漢! 強姦魔!」
  ボコボコボコボコボコボコ
ミツル「痛いなー。何すんだよ、姉ちゃんだってチヒロに同じ事してるだろ?」

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