第120話 見えないのにそこにある(脚本)
〇ボウリング場
2021年 イリノイ州 マディソン郡 イースト・セントルイス 商業施設内
アークエンジェル魔導天士「あ~···またスペア!難しいんだけど!」
ベリル・ノエル「投げ方が下手。重心がブレブレだからいつも左に寄る」
イヴァン司教「おやおやまたスペアですか。アンナさんはピンを残すがお上手なようで」
アークエンジェル魔導天士「はぁぁぁぁっ!!?こっちも残したくて残してないんだけど!!!」
ベリル・ノエル「ムキにならないでよ···たかがゲームでしょ?はぁ···」
アークエンジェル魔導天士「うっさい!私負けるの大っ嫌いなのっ!大体あんたの番なんだから早く投げなさいよっ!」
ベリル・ノエル「はいはい··· ··· ···あ、そういえば」
ベリル・ノエル「ルート割り出せたよ。人間と獣の通り道地図に書いといたから」
アークエンジェル魔導天士「へぇ···仕事早いのね。流石ベリル」
イヴァン司教「獣···?人はわかりますが獣の道も覚える必要が?」
ベリル・ノエル「ワールドインパクトには腐食姫が居る。あいつは小動物を使役する事ができる」
ベリル・ノエル「恐らく鼠とかだと思うから警戒の為に頭に入れといて」
ベリル・ノエル「あとストライクだしたよ。次イヴァンね」
アークエンジェル魔導天士「アンタ能力でズルしてないわよね?3連続よこれで」
イヴァン司教「では私もアンナさんにならってスペアを出しましょうか?」
アークエンジェル魔導天士「えぇ出して頂戴イヴァン。私と得点お揃にしたいわよね?早く早く♡」
イヴァン司教「申し訳ありませんアンナさん···私もストライクを出してしまいました···」
イヴァン司教「どうやってもアンナさんの様なスペアが出せず···申し訳ございません」
アークエンジェル魔導天士「ムカつくーーーッ!!見てなさい、私もストライク出してやるわよ!!」
ベリル・ノエル「··· ··· ···イヴァン」
ベリル・ノエル「ルート覚えたらワールドインパクトを攻める。ただ気がかりがあって···」
イヴァン司教「私が見た魔術師ですね?エンチャント魔導法士に匹敵する方···どう致しますか?」
ベリル・ノエル「そいつ恐らく『若返ったエンチャント』だと思う」
イヴァン司教「ど、どういうことです···?若返りなどできるはずが···」
ベリル・ノエル「8世紀のフランス魔術師、ルシール・フェルナンデスが若返りの魔術を開発している」
ベリル・ノエル「分類は造形魔術学。造形魔術を極めたエンチャントなら可能だと思う」
イヴァン司教「仮にそうだとしてなぜ若返りを···?何かの意図が···?」
ベリル・ノエル「わからない。けど今なら勝てる、早めにルート覚えといて」
ベリル・ノエル「覚え次第ワールドインパクトを襲う。『恋はいつだって空虚的』だからね」
〇祈祷場
ギルド内 地下
刑部 常夜「おほ~!こりゃスケベだねぇ···うへへ···やっぱ山わさび先生最高だわ」
真面目寄りの眷属「──」
刑部 常夜「あー、はいはい···じゃあ引き続きよろしくね」
白鷺姫「姫様。ライオネル様がお見えです」
刑部 常夜「おっと、お香消さなきゃ··· ··· ···よし、OKよ」
ライオネル・トンプソン「姫、どうだった?探し出せた?」
刑部 常夜「無理ね。鼠衆と鴉衆でダメならいよいよ能力を疑うべきね」
ライオネル・トンプソン「そうかー···一応ボスにアナザー生産工場襲撃できないって言っといたわ」
ライオネル・トンプソン「流石に敵の能力者と魔術師放置して行けないし、いいわよね?」
刑部 常夜「それでいいと思う。で、敵がどう動くかだけど···ライオネルならどうする?」
ライオネル・トンプソン「敵の偵察と移動ルートの把握。それから敵戦力と内情、チーム力の考察かな」
ライオネル・トンプソン「敵にバレずに移動できる能力ならやりたい放題できるし、まずはそうする」
ライオネル・トンプソン「それから味方の魔術師デコイにして司令を暗殺して、一旦脱出」
ライオネル・トンプソン「味方魔術師の空間魔術でワールドインパクトを空間圧縮して、仕事終わりって感じかな」
ライオネル・トンプソン「でもなんで暗殺してこないんだろ···姫わかる?」
刑部 常夜「恐らく敵の能力は『空間』が対象なんじゃない?」
刑部 常夜「自分自身にかけれるなら、それこそ暗殺やりたい放題だし」
刑部 常夜「そうね···エリアを決めてその場所を『透明』にして」
刑部 常夜「エリアに入ったら認識不可になる。って感じ。うわ、羨まし···」
刑部 常夜「こんなん男子同士のスケベ見放題じゃん!私も欲じいぃぃいい!!」
ライオネル・トンプソン「空間が効果対象か···ありえそうねそれ」
ライオネル・トンプソン「監視カメラの可動範囲を見張らせたら何かわかるかも。頼める?」
刑部 常夜「聞いてたわね?白鷺。鼠衆と鴉衆に伝えておいて」
白鷺姫「了解しました姫様。直ぐにお伝えしてきます」
To Be Continued··· ··· ···


