学問ロボ 禁断の!奥村ペーターゼン

爆発屋そが

第六話 「爆殺、死の谷!」(脚本)

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〇岩山の中腹
  突如現れた男は10体のロボを引き連れて景介たちに近づいてくる。
変な男「我々はこの谷で悪質なロボの廃棄を取り締まっているモリグチ軍団だ」
間宮景介「ロボがこんなにいるなんて・・・」
ディーシャ・バジュランギ「端から端までみすぼらしいロボばかりである」
奥山ペーターゼン「随分と到着が早かったなモリグチ」
変な男「誰かと思えば、奥村ペーターゼン!」
奥山ペーターゼン「フッ、久しぶりだな」
変な男「たまたま近くを巡回中だったのだが、お前だと知っていたら来なかったぞ」
奥山ペーターゼン「フッ、おもしろいギャグだ」
変な男「ギャグではない、本当に来なかった」
変な男「私は全てのロボに幸せになる権利があると考えているが、お前だけは別だ、奥村ペーターゼン」
変な男「お前のようにムダに偉そうで態度が悪く、トラブルばかり起こす厄介者は地獄に落ちたほうがいいと考えている」
間宮景介(同意しかない・・・)
変な男「しばらく姿を見なかったからどこぞでスクラップにでもなったものと考えていたぞ」
奥山ペーターゼン「フッ、キサマのおもしろトークをもっと聞いてやりたいところだが、そろそろこいつを捕まえたらどうだ?」
変な男「そうだったな。 たとえ奥村であってもロボはロボ」
変な男「廃棄は罰する」
間宮景介「僕をどうする気ですか!?」
変な男「さきほど言った通り、死刑だ」
間宮景介「えーーー!」
間宮景介「ちょっとまってください! どういうことですか!?」
変な男「ここ死の谷でロボを捨てる者は死刑と決まっている」
間宮景介「誰がそんなこと決めたんですか! そんな法律は絶対に無いですよね!?」
奥山ペーターゼン「フッ、バカめ。 奥地には奥地の掟があるのだ」
変な男「ここでは私が法律だ」
間宮景介「そんな・・・」
変な男「奥地では自由なロボ開発が行われているが、」
変な男「作られたロボの中には、不遇な扱いを受けて捨てられてしまう者たちが少なからずいる」
変な男「ここにいる仲間たちもそうだ」
変な男「私は生まれつきロボが大好きだ。 大大大大大好きだ」
変な男「なぜロボに産んでくれなかったのかと母親を憎んだ時期もある」
間宮景介(お母さんかわいそう・・・)
変な男「私にロボは作れない。 才能が足りないからだ」
変な男「それゆえ、ロボを作れるくせに作ったロボを愛さずに捨てていく奴らが許せぬのだ」
変な男「私だったら自分で作ったロボをこんなところに捨てたりなど絶対にしない」
変な男「私はロボ愛の無い者どもを懲らしめ、捨てられたロボを救うことが使命だと考えている」
変な男「君が死刑になる理由がわかったかな?」
ディーシャ・バジュランギ「わかりました!」
間宮景介「ちょっとディーシャさん! ここはわかりませんって言うところです!」
変な男「では仲間たち! この男を捕らえ死刑の準備を!」
  モリグチ軍団は景介に向かっていく。
間宮景介「ちょちょちょちょ、おいペーター!」
奥山ペーターゼン「フッ、キサマは俺のワナにかかったのだ」
奥山ペーターゼン「キサマの企みなど最初からお見通し」
奥山ペーターゼン「死の谷にはモリグチがいることを知っててあえて捨てられるフリをしたのだ」
間宮景介「なんでこんなことをー!」
  モリグチ軍団が景介を取り囲む。
奥山ペーターゼン「自分の浅はかな愚策のせいで死刑になれば、イヤでも学問の必要性を感じることだろう」
奥山ペーターゼン「キサマのようなバカタレには学問が必要なのだ」
奥山ペーターゼン「この俺の学問支援が必要なのだ」
間宮景介「確かに学問は必要かもしれないけど、ペーターはいらない! 」
間宮景介「絶対に!」
奥山ペーターゼン「フッ、それは無理だ」
奥山ペーターゼン「俺の封印を解いたという事は同時に学問支援を申し込んだことになる」
間宮景介「なんだよその抱き合わせ詐欺商法みたいなやつー!」
  モリグチ軍団が景介を縛り始める。
間宮景介「やだー!」
間宮景介「キラキラキャンパスライフを送れずに死ぬなんてやだよー!」
ディーシャ・バジュランギ「なあペーターよ」
ディーシャ・バジュランギ「景介が死刑になったら学問を支援することができなくない⁇」
奥山ペーターゼン「フッ・・・」
奥山ペーターゼン「・・・・なるほど」
  モリグチ軍団は景介の体にいくつものダイナマイトを取り付ける。
間宮景介「ななな、なんですかこれは!!」
変な男「ダイナマイトだ。君は爆死する」
間宮景介「やめてーー!」
ディーシャ・バジュランギ「ペーターな、これがアニメだったらヒーローが何かカッコいいことを言ってピンチを救うのが定番だ」
奥山ペーターゼン「フッ、そうか・・・」
変な男「最後に君の名前くらいは聞いておこう」
間宮景介「ま、ままま間宮景介です! 未だ生を知らず! 死にたくないです!」
変な男「間宮景介・・・」
変な男「フッ、間宮という名前にはろくな男がいない」

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