ヴィランズトーク

チェンカ☆1159

2話目『鬼と桃太郎』(脚本)

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〇劇場の楽屋
クゥルフ「なぁ妖鬼、 桃太郎って実際強いのか?」
妖鬼「いきなり何を言うんだ、クゥルフ」
クゥルフ「だって妖鬼って子供好きじゃねぇか。 いろんな意味でさ」
妖鬼「まぁ、それ自体は否定しないな。 攫うし食うし」
妖鬼「だが美女の方が──」
クゥルフ「そこは意地でも否定しろよてめぇ」
妖鬼「何故そっちが怒るんだ・・・・・・」
ウィチカ「それで妖鬼、実際のところ あの小僧の実力はどうなんじゃ?」
妖鬼「何、ウィチカまでそれを聞くのか?」
クゥルフ「てかいつからいたババア」
ウィチカ「そんなもんいつからでも 構わんじゃろうが」
クゥルフ「はぁ? いきなり発言したらビビるだろうがよ」
ウィチカ「おぬしが気配を察知できないのが悪い」
クゥルフ「んだとてめぇ!」
妖鬼「あの、二人共? 質問に答えてもいいだろうか」
ウィチカ「もちろんじゃ」
クゥルフ「良いぜ」
妖鬼(普段こそいがみ合っているが、 実際仲は良いんだよな・・・・・・)
クゥルフ「なんだよその顔」
ウィチカ「妙な笑みじゃな」
妖鬼「あぁ、すまない。 では改めて」
妖鬼「あの少年は強い。 共演後も鬼役であるこの私に 度々絡みに来てくれるからな」
クゥルフ「そう来たか・・・・・・」
妖鬼「ん?どうかしたのか?」
ウィチカ「妖鬼おぬし、察しが悪いぞ」
妖鬼「え、いや、 そこまで言わなくても・・・・・・」
ウィチカ「さすがに言い過ぎたか、すまぬ」
クゥルフ「じゃあ本題に戻るぜ」
クゥルフ「俺達が聞きたかったのは、 精神じゃなくて物理的な戦闘力の話だよ」
妖鬼「そっちか。 殺陣とは別に一度勝負したが、 見事に負かされたぞ」
クゥルフ「本当かぁ?疑わしいな」
ウィチカ「子供好きのおぬしのことじゃ。 どうせ手加減したじゃろ」
妖鬼「そ、そんなことは──」
桃太郎少年「おにぃ〜!」
妖鬼「おぉ、今日はどうした?」
桃太郎少年「遊ぼ!」
妖鬼「もちろんいいぞ。 何をして遊ぶ?」
桃太郎少年「ヒーローごっこ! おにぃは倒される怪人役ね!」
妖鬼「怪人役だな。任せてくれ」
桃太郎少年「やったー!」
クゥルフ「・・・・・・なぁ、ババア」
ウィチカ「なんじゃ、クゥルフ」
クゥルフ「これひょっとして妖鬼が奴に 舐められてるだけなんじゃねぇか?」
ウィチカ「まぁそうじゃろうが、 本人には内緒にした方がいいじゃろうな」
桃太郎少年「そういえばさぁ、おにぃ」
妖鬼「どうした?改まって」
桃太郎少年「おにぃもおおかみさんや まじょさんみたいに 人を食べる演技することあるの?」
妖鬼「まぁ、ないことはないが・・・・・・」
桃太郎少年「そっか」
妖鬼「ひょっとして、怖くなったかい?」
桃太郎少年「ううん!」
桃太郎少年「おにぃヨワヨワだから 少しもこわくないよ!」
妖鬼「グハッ!」
桃太郎少年「わぁぁぁぁっ! おにぃがたおれちゃったぁ!」
クゥルフ「お人好しの妖鬼でも効いたっぽいな」
ウィチカ「子供は正直じゃからなぁ・・・・・・」
桃太郎少年「ちょっと! 見てないで助けてよ!」
ウィチカ「おっと、これはすまんの」
ウィチカ「こやつはアタシ等でどうにかするから、 とりあえずおまえさんは家へお帰り」
桃太郎少年「やだ!」
桃太郎少年「おにぃ元気になるまで 一緒にいるもん!」
クゥルフ「駄目だぜ?ワガママ言ったら」
クゥルフ「ここにいたら俺達がてめぇを 食っちまうかもしれねぇだろ?」
桃太郎少年「・・・・・・」
クゥルフ「お、おい? 今のは冗談で──」
桃太郎少年「は?」
桃太郎少年「その冗談少しも笑えないんだけど。 悪役ごときが調子に乗るなよ」
クゥルフ「へっ・・・・・・?」
桃太郎少年「それとおまえ」
ウィチカ「あ、アタシか?」
桃太郎少年「他に誰がいるんだよ」
桃太郎少年「そんでおまえさ、悪役の分際で 偉そうに指図するな」
ウィチカ「す、すまぬ・・・・・・」
桃太郎少年「まぁ、そろそろ帰らないと みんなに心配されちゃうから、」
桃太郎少年「今日は特別に言うこと聞いてあげる」
桃太郎少年「その代わりおにぃのこと ぜったい助けてね」
桃太郎少年「だっておにぃは、 一番お気に入りの 『おもちゃ』なんだから!」
クゥルフ「・・・・・・」
ウィチカ「・・・・・・」
妖鬼「・・・・・・ほら、彼は強いだろう?」
クゥルフ「さ、逆らえないのは よくわかったぜ・・・・・・」
ウィチカ「・・・・・・ふむ」
ウィチカ「要するに物好きなんじゃな」
クゥルフ「いきなりどうしたババア」
妖鬼「この感じはまさか──」
ウィチカ「敬意を払わないどころか 悪役というだけで見下すとは、」
ウィチカ「あの小僧にはこの偉大なる魔女 ウィチカ様による教育が必要らしい」
妖鬼「やはりそうなるか・・・・・・」
クゥルフ「どういうことだよ」
妖鬼「ウィチカは人一倍 悪役演者としてのプライドが高い」
妖鬼「だから彼の態度は ウィチカにとって 最大の地雷だったわけさ」
クゥルフ「なるほどな・・・・・・ ってことはこれ、あいつ逃さねぇと まずいんじゃねぇか?」
妖鬼「そうだな。 彼には私が責任を持って忠告しておく」

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