球~行き着く先は、世界の端~

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14 師姉(しし)(脚本)

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〇中華風の通り
少女「師姉(しし)?どこですか?」
???「こちらですよ」
  微笑む女性へ、少女は走り寄った。

〇太子妃の御殿
少女「師姉(しし)」
女性「どうしました?」
少女「この前の・・・その・・・」
女性「あなたが吸い込まれた道具?」
女性「貴女も、相手にも、厳しく言いましたが」
女性「道具(これ)はとても危険です」
女性「喧嘩で使うなんて、もっての他」
  怖い顔をして見せた女性は、ふっと頬を緩めて少女に向き直った。
女性「あまり心配させないでおくれ」
女性「貴女は確かに、武の才に溢れている」
女性「でも」
女性「道具に閉じこめたら・・・術者だって、そうそう出してやれないのだから」
少女「はい」
少女「でも師姉」
少女「道具の中も良いものでしたよ?」
少女「道具の中は誰もいなくて、静かで」
少女「私は好きでした」
  「豪気だこと」
  そう言って、女性は涼やかに笑った。
女性「道具の中・・・か」
女性「・・・もしかしたら、出来るかもしれない」

〇御殿の廊下
少女「師姉!何をしておいでですか?」
女性「ああ、いらっしゃいな」
女性「新しい道具を作っていたの」
  それは、キラキラと輝く球体だった。
女性「みんなにはまだ内緒」
少女「どんな道具ですか?」
  女性は少しの間、考え込む様子だった。
女性「寄る辺のない人達を・・・守るもの、かしら」
少女「人を助ける道具なのですね」
女性「そうね」
女性「そうなるよう、願うわ」
少女「師姉──」
女性「師姉と呼ばずとも、良いのですよ?」
女性「ここは修行の場ではないのですから」
女性「ね──」

〇黒背景
  ハラン

〇要塞の回廊
ハラン「ここは地獄だ」
ハラン「貴女の理想は美しくとも」
ハラン「誰もが貴女のようにはなれない」
ハラン「だから」
ハラン「私は球の端に行く」
ハラン「「球」を・・・壊す」
  ハランは櫛をしまい、鎧の上から押さえた。
ハラン「なあ?姉君(あねぎみ)」

〇魔界
シャラ「・・・・・・」
  砕け散った宝石を踏みしめ、シャラは立ち上がった。

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