7 来る道中(脚本)
〇魔界
ミムレット「景色が全然変わらない・・・」
ハラン「道中はこんなものだ」
ハラン「街によっては、ガラリと風景が変わるぞ」
ハラン「星空や、常夏の太陽や、春の風や──」
ミムレット「どうせ風景が変わっても」
ミムレット「結局、アイツらもいるんでしょ?」
倒しても倒しても、湧いてくるモンスター
ハラン「まあ、そうだな」
ハラン「アレはどこにでもいる」
ハラン「喰われないように、気を付けろ」
ミムレット「こっちの台詞!」
〇魔界
果物をかじりながら、ハランの後に付いていくミムレット
やがて、大きな建物郡が目の前に現れた
ミムレット「なにか見える」
ハラン「目指していた街だな」
ミムレット「最近増えた街?」
ハラン「ああ。当初はあの街を目指していた」
ハラン「向かう途中で、君の街が「増えた」んだ」
ハラン「だから、先に君の街へ寄った」
ミムレットは、軽やかに駆けて、ハランの隣に並んだ。
ミムレット「ハランは、さ」
ミムレット「何で街に寄りたがるんだ? 自分の故郷が嫌だったのか?」
ハラン「私は、人に会うのが目的だからな」
ハラン「例え、食事や住む場所が「再現」で保証されていても」
ハラン「街には私一人、だったからな」
ミムレット「食べ物と寝るところがあれば良いでしょ」
ミムレット「あと、モンスターがいなければ」
ハラン「街には基本、モンスターは寄り付かない」
ミムレット「ウソだ!だって、アタシの街にはモンスターが出た!」
ハラン「人同士が争うと、モンスターになる」
ハラン「だから──」
ミムレット「お、入り口はあっちか?」
ハラン「聞いて・・・いないな」
〇城門沿い
やがて二人は街の入り口へ到着した。
ミムレット「大きいな!」
ハラン「都市部の、街なのかもな」
ミムレット「この街は知らないけど、建物とかはなんとなく見たことある」
ハラン「見たことがあるのか」
ハラン「もしかしたら、ミムレットの故郷に近い街なのかもしれないね」
あるいは、近しい文化圏のモノか
衝撃とともに、ひとひらの影が降ってきた
「お前たち」
猫人の少女「何のようだ?」


