第114話 花形同人サークル(脚本)
〇怪しい実験室
2021年 イリノイ州 マディソン郡 イースト・セントルイス ギルド内 地下
無機質な空間を降り、強まる臭いを呼吸と共に取り込む
自然に鼻を手で覆いながら、斎王はエンチャントに投げかける
斎王幽羅「エンチャントさん···その···腐食姫ってどんな人なんですか?」
エンチャントは振り返らず淡々と返した
エンチャント魔導法士「あらゆる物を腐らせる能力を持つ狐の妖怪。江戸時代から生きる存在」
エンチャント魔導法士「文字通り塵になるまで『腐らせる』ことができる為『死体処理』役として」
エンチャント魔導法士「ワールドインパクトに重宝されていた。本来なら北海道の刑務所にいるはずだが···」
斎王幽羅「ここに居るかもしれないんだね?注意すべきところとかある?」
エンチャント魔導法士「···今嗅いでる臭いより『キツい臭い』がしたら逃げろ。刑部の能力範囲に居る証拠だ」
やがて1つの古びた扉が目の前に現れ、エンチャントが扉をゆっくり開ける
錆びてるのか『ギギギ』と重く鈍い音を鳴らしながら、開いた扉の先には···
〇祈祷場
ギルド内 地下 ???
エンチャント魔導法士「やはり居たか···なぜここに居る?腐食姫」
刑部 常夜「あらあら···いきなり来て何を言うかと思えば···ご挨拶もできないの?」
エンチャントはその返答に直ぐ様鎖を作り出し、刑部に向け放った
鎖は刑部の『心臓』に繋がる前に捕まれ、刑部は何か思い出したかの様に話した
刑部 常夜「貴方もしかしたら···喧嘩王について歩いてたイケメンくん?ダンディになったわね」
刑部 常夜「私の力で若返らせてあげようか?昔の方が私好みだし」
エンチャント魔導法士「質問に答えろ···『劣化玉藻の前』。女だらけの刑務所に戻してやろうか?」
すると刑部の様子は変化した。
刑部 常夜「あら、いややわぁ···そないなイケズ言われたら、ウチ泣いてまうかもしれん」
刑部 常夜「そないなったら、ウチの能力制御できひんなるかしれんけど···」
刑部 常夜「『よろしおすな?』」
エンチャント魔導法士「はっはっは!たった一つの質問も答えず、自分勝手に回る舌だな」
エンチャント魔導法士「人の形をしても中身は狐か?やっぱり『劣化玉藻の前』だな!」
周りに紫色の霧が出る。霧の濃い部分がどんどん腐り、斎王達が後ずさる中
刑部とエンチャントだけは正面に対面して、その場にから動かずに居た
刑部 常夜「腐食樹海に自分で足ぃ踏み入れるなんて···ほんまさもしい子やねぇ···」
刑部 常夜「そんなにウチのこと気ぃなってしょーがあらへんの?」
エンチャント魔導法士「当たり前だろうが!自身の罪に向き合わず、何を言うかと思えばそんな事···!」
今まさに一触即発の2人に地下まで降りてきたライオネルが『あ~···』と言いながら
斎王と凪園に耳打ちし、2人は嫌々ながら斎王が凪園にキスをする素振りをする。
すると紫色の霧は一気に晴れ、先程まで京言葉を使っていた刑部は様子が一変した
刑部 常夜「えぇぇ!?マジ!?マジで!え、いいんですか!!?」
刑部 常夜「ありがとうございます!ありがとうございます!生BL最高ー!」
刑部 常夜「まだ発見されてないが、生BLはそのうちガン細胞に効く!」
刑部 常夜「あーじれったい!スケベしろー!抱けぇー!抱けぇー!!」
刑部 常夜「公方様も生BLを見て鎌倉幕府を立てたし、信長に解釈不一致で倒幕された!(嘘)」
刑部 常夜「あ、そうだ(唐突)。私の能力でえっちな雰囲気にしてやろう!日本の夜明けぜよ!」
先程の雰囲気は嘘のように、ぐるんぐるん回る舌にぐへへ。といいながら
凪園と斎王に近づくが、ライオネルにポコッ。と頭を叩かれてしまう
そんな様子を唖然としながら、ライオネルは話し始めた
ライオネル・トンプソン「ごめんねー?見ての通り姫って『限界腐女子』でさ。BL見せないと暴れちゃうのよ」
ライオネル・トンプソン「まぁ改めて自己紹介だけど、私がライオネル。こっちが刑部常夜」
ライオネル・トンプソン「元ワールドインパクトメンバーで現ワールドインパクトのマスターとメンバー」
斎王幽羅「い、いや···まぁそれはいいんですけど···なんで若返ってるんですか?」
斎王幽羅「刑部さんはともかく、人間だろうライオネルさんが30代くらいの見た目なのは···」
ライオネル・トンプソン「あー···それ?まぁ色々あったんだけどさ」
ライオネル・トンプソン「教えてあげない♡」
鸞「どうせそこの腐ってる奴の力だろ?狐は生命力の操作に長けてると聞いたことがある」
鸞「かの玉藻の前は京で世継ぎを産むと称して、男を連れては生命力を吸ったとされ」
鸞「稲荷系列の神聖な白狐は、信仰と感謝により加護として若さを与えるともされている」
斎王幽羅「そうなんだ!へー···妖怪なら皆若返りできるのかと思った」
ライオネル・トンプソン「あらら、バレちゃった。まぁお察しの通りよ?姫は『命を吸って若さを保つ』の」
ライオネル・トンプソン「余った若さのエネルギーは他人に与えることができるんだけど、私ら刑務所出る時」
ライオネル・トンプソン「『3000人の命吸ってきたのよね』」
斎王幽羅「さ···3000人!?い、一体どうやって···」
エンチャント魔導法士「江戸時代から生きる妖怪だ。『触れただけで命を吸える』んだろう」
エンチャント魔導法士「それに魔弾のライオネルがいる以上、直線移動が可能な物体であれば」
エンチャント魔導法士「いくらでも狙撃可能。大方運動場や食堂で拾った物を弾にして狙撃し」
エンチャント魔導法士「動けない所を刑部が触れて、命を吸い取る。という感じか?」
エンチャント魔導法士「まぁそんなことはどうでもいい、ワシは娘と敵を探している。知ってる事は?」
ライオネル・トンプソン「知らないわよ。私になんの関係があるの?」
斎王幽羅「敵である魔術師3人がここに来てる可能性があるんです」
斎王幽羅「敵の1人はWoOSの人間で恐らく、ワールドインパクトに何か工作を仕掛ける可能性が」
ライオネル・トンプソン「んー···そこのヤツはともかく、斎王くんが言っちゃうと無視できないわね···」
ライオネル・トンプソン「姫はどう思う?」
刑部 常夜「ふへへ···人外高身長イケメン最高ですなぁ···君オメガになれる?なれ(威圧)」
ライオネル・トンプソン「ひーめー?」
刑部 常夜「ごめんなさいごめんなさい!一応私の眷属使って探す事はできるけど」
刑部 常夜「条件があるわ。エンチャント」
刑部 常夜「『私の力で若返って』」
To Be Continued··· ··· ···


