10 良くある話その6(脚本)
〇闇の要塞
とあるお城。
〇魔王城の部屋
レギルス「な、何だこの爆音は!?外で何が起きている!?」
Dr.アドウ「レギルス様!敵襲です!城が直接攻撃されました!!」
レギルス「な!何だと!?我が城に直接攻め入るとは・・・」
レギルス「一体何者だ!?敵の規模は!?」
Dr.アドウ「そ、その事ですが・・・敵はたった1人の少女です!!」
レギルス「な、何だと!!!???」
〇要塞の廊下
ゴブリン「お、おのれぇ!!」
金沢舞子「・・・・・・」
ゴブリン「こんな子供がたった1人でこのレギルス城へ攻め入るとは!身の程知らずにも程がある!」
ゴブリン「戦車隊出動!ターゲットはこのガキだ!!」
ゴブリン「撃てぇ!!」
ゴブリン「はははは!所詮は人間のガキ!こんな貧弱な奴がこんな所へ来たのが間違い無いなのさ!」
ゴブリン「む!?」
ゴブリン「んな!バリアだと!?あのガキのどこにこんな力が!?」
ゴブリン「ええい!ならばもう一度だ!戦車隊!攻撃再開!」
ゴブリン「う、うわあぁぁぁ!!!」
金沢舞子「・・・・・・」
〇魔王城の部屋
「第一防衛ライン突破されました!戦闘要員は直ちに現場へ急行して下さい!」
「繰り返します!戦闘要員は直ちに!」
Dr.アドウ「恐らく敵の狙いは、我々が数日前に古代遺跡で発掘した伝説の秘宝・・・」
Dr.アドウ「手にした者の願いを叶える杖、ウィザードロッドに違いありません!」
レギルス「ウィザードロッドだと!?もう外の国にも情報が出回ってたと言うのか!?」
Dr.アドウ「恐らく!私もこの目で見る前は只の伝説だと思いましたが、」
Dr.アドウ「遺跡の調査で偶然発見し、しかもその威力は本物でした!」
Dr.アドウ「でもそれがいつ外部に知られたかは分かりませんが、このままでは確実に!」
レギルス「ええい!ならば総力戦だ!持てるだけの戦力で侵入者を叩き潰せ!」
レギルス「ウィザードロッドには指一本も触れさせるな!」
Dr.アドウ「御意!」
〇要塞の廊下
サキュバス「この先には行かせないよ!」
金沢舞子「・・・・・・」
サキュバス「何か言ったらどうなんだい?このガキ!!」
金沢舞子「・・・遅い・・・」
サキュバス「んな!?」
ジーク「状況はどうなっている!?」
ハンプ「おい!あれを見ろ!」
ジーク「おい!大丈夫か!確りしろ!」
ジーク「駄目だ、死んでる・・・」
ハンプ「こ、こんな馬鹿な事が・・・」
金沢舞子「・・・・・・」
ジーク「き、貴様ぁ!!!」
ハンプ「俺達に喧嘩を売って、生きて帰れると思うなよ!!」
〇魔王城の部屋
レギルス「んな!こ、これは!?」
ジーク「か、かはぁ!!」
ハンプ「う、うぅ・・・」
Dr.アドウ「ば、馬鹿なぁ!!彼ら程の手練が、こうも簡単にやられるだなんて!?」
金沢舞子「・・・・・・」
レギルス「く、くぅ!こいつが例の子供か?何だこの悍ましい魔力は!?」
Dr.アドウ「れ、レギルス様!ここまでされたら我々には勝ち目はありません!どうかお逃げを!」
レギルス「・・・不覚だがやむを得ん・・・アドウ、ウィザードロッドを持って逃げるんだ!」
Dr.アドウ「・・・な!何を仰るのです!?あなた様がご健在なら、我らの野望は!」
レギルス「この私が逃げた所で、私にはもう行く所等無いのだ!」
レギルス「計画ならまた立て直せば良い!だから逃げるんだ!」
Dr.アドウ「た、確かにウィザードロッドがあれば死者も蘇らせる事が出来る・・・」
Dr.アドウ「で、ですがなりませんレギルス様!ここは私が!」
金沢舞子「・・・ウィザードロッドを渡せ・・・」
レギルス「い、いかん!アドウ!後は頼んだぞ!」
Dr.アドウ「ふが!」
Dr.アドウ「あぁ!レギルス様ぁ!!」
Dr.アドウ「お、おのれクソガキぃ!!だが、このウィザードロッドがあれば!!」
Dr.アドウ「う、うごぉぉぉぉ!!!」
金沢舞子「・・・・・・」
金沢舞子「遂に手に入れた・・・持つ者の願いを叶える伝説の杖、ウィザードロッド・・・」
金沢舞子「これさえあれば、もう怖い物なんて何も無い!」
金沢舞子「私がこの杖に願うのは、」
金沢舞子「この世界から、勉強を無くしたい!」
〇教室
金沢舞子「う〜ん、むにゃむにゃ・・・」
女性教員「あ、あの舞子ちゃん?どうして教室で居眠りしてるのかな?」
女性教員「もう直ぐ授業始まるからね?太一君、何があったか知らない?」
吉田太一「あ、えっと、昨日夜に一緒にゲームする事になったんだけどね?」
吉田太一「舞子ちゃんがしつこくゲームをせがんで来て、寝るに寝れなかったんだよ・・・」
吉田太一「それで気付いたら夜の2時になっちゃって寝不足になってて・・・」
女性教員「んな!何考えてんのよ!?子供はちゃんと夜9時辺りに寝ないと!」
吉田太一「ご、ごめんなさい・・・でも今日算数のテストある日だから、多分それで・・・」
女性教員「あぁ、何て事・・・今日こそはと思ってたのに・・・」
金沢舞子「やった〜・・・これでもう勉強もテストもしなくて良いんだぁ・・・」
金沢舞子「これからは、ずっと遊んで暮らすんだぁ・・・」
女性教員「あぁもう!舞子ちゃん起きなさい!もう直ぐ算数のテスト始めるから!」
良くある話、現実でチート出来たら苦労はしない。


