仕事人の憂鬱

夏目心 KOKORONATSUME

10 友、ライバル、そしてその先へ(脚本)

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〇古い倉庫の中
  数日後。
水島賢治「御免下さーい!整備の予約してた水島でーす!」
桑原和男「よぉ!久し振りだな水っち!」
水島賢治「あれ?桑原さんじゃ無いですか!?ここ夏目運送の整備所ですがもしかして?」
桑原和男「おうよ!こんな立派な設備見せられたら入りたくなるってもんよ!」
水島賢治「ま、マジか!また桑原さんに整備して貰えるなんて!」
桑原和男「そう言って貰えると光栄だな!また宜しく頼むぜ!」
水島賢治「はい!」
桑原和男「ま、それはそうとここにはちゃんとルーレット付きの自販機ある見てぇだな!」
水島賢治「え?何です急に?」
桑原和男「ありゃ?忘れたか?もう随分前になったが、お前さんが俺に言った嘘だよ?」
水島賢治「嘘?」
桑原和男「悪徳急便にルーレット付きの自販機なんて無かったって事だよ・・・」
水島賢治「ルーレット、自販機・・・って、」
水島賢治「あ、あぁ!?もしかしてあの時の!?」
桑原和男「漸く思い出したか!水っちもまだまだだな!」
水島賢治「あ、えっと、すみません・・・人に話して良い物じゃ無かったから言えなくて・・・」
桑原和男「分かってるよ・・・人を不快にさせなきゃ嘘突いたって罰は当たらねぇ・・・」
桑原和男「お前さんはやり方が分からなかった・・・ならこれから分かれば良いだけよ!」
水島賢治「桑原さん・・・」
桑原和男「ま、そう言うこった!今度はちゃんと話せよ?」
水島賢治「・・・!はい!」

〇繁華な通り
  数分後。
水島賢治「お待たせ!」
朝比奈梨々香「あ、賢治お疲れ!整備終わった?」
水島賢治「あぁ、バッチリだ!」
朝比奈梨々香「そっか、なら行きましょうか・・・」

〇車内
水島賢治「その話マジなのか?」
朝比奈梨々香「えぇ、杜若さんはあの後会社を畳んでドライバーに戻る事にしたらしいの・・・」
朝比奈梨々香「竹内さんは悪徳急便を辞めてどこか行ったらしいけど、」
朝比奈梨々香「杜若さんでも連絡が取れなくなったらしいのよ・・・」
水島賢治「そ、そっか・・・杜若さんはともかく、竹内さんに至っては、」
水島賢治「何も言える事がねぇな・・・」
朝比奈梨々香「本当、世の中自分が得する事ばかりするもんじゃ無いわね・・・」
朝比奈梨々香「夏目運送の人達見たいに、社員がまたやりたいと思える環境を」
朝比奈梨々香「作らないといけないのに・・・」
水島賢治「簡単に言うなよ・・・それが出来てりゃ世の中からDQNなんていなくなるって・・・」
朝比奈梨々香「果てまで行けば武器なんて要らないって?」
水島賢治「あぁ、だから俺らは努力するんだよ・・・」
水島賢治「自分らが嫌だと思う事全部無くす為にな・・・」
朝比奈梨々香「あはは!何かスケール大っきくなってない?」
水島賢治「知るか・・・」
朝比奈梨々香「・・・まぁ良いわ・・・」
朝比奈梨々香「あ、それはそうと、あたしこの前の50万の返却の目処立ったから返したいんだけど?」
水島賢治「えぇ、まだその事気にしてたのかよ・・・何度言えば気が済むんだよ?」
朝比奈梨々香「良いから今度こそ受け取ってよね!それが出来なきゃ、」
朝比奈梨々香「あたしがあたしを許せないのよ!これから行く遊園地のゲーセンで、」
朝比奈梨々香「あたしが勝ったら受け取って貰うからね!」
水島賢治「ったく・・・もう好きにしろ・・・」
  俺達は今何気無い平凡の中で生きている。今でこそ配送業、
  そして梨々香と言うライバルであり、自分の中でかけがえの無い存在と
  なりつつある人がいる。この関係をいつまでも続ける為に俺は前に進むのだろうと、
  俺は心の中で思った。そして、俺達がこれから行く先で勝負して、
  俺の心が折れて梨々香に態と負けた事は、言うまでも無い事だった。
水島賢治「なぁ梨々香、今日の奴終わったらどこ行くよ?」
朝比奈梨々香「ん?どうしたのよ急に?」
水島賢治「いや、聞いて見ただけだ・・・今日の分終わったら次どこ行きたいよ?」
朝比奈梨々香「・・・愚問ね、賢治と勝負出来るなら、地獄にだって行ってやるわ!」
水島賢治「・・・そっか、そうだよな!」

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