ただ走ってただけよ!?(脚本)
〇学校の廊下
りこ「せ、先輩!! どうしたんですか? そんな息を切らして」
先輩「あぁ、ついさっき体育の時間でね。長距離走だったんだ」
りこ「追っ手から逃げてきたんですか!?」
先輩「追っ手とかいうワードは出てないからね!? しかも逃げるって何よ!?」
りこ「先輩が走る事なんて逃げるくらいでしょ?」
先輩「そんな訳ないよ!! 『でしょ?』じゃないよ!!」
りこ「悪いと思ってないですけど、すみません」
先輩「思った方がいいよ!?」
りこ「それで、本当の理由は何ですか?」
先輩「・・・・・・」
りこ「・・・・・・」
先輩「いやいや!! 体育だって言ったよ!?」
りこ「本当にそうだったんですね・・・・・・」
先輩「何でガッカリしてんの!?」
りこ「てっきりやってしまったのかと思ってました」
先輩「何を!?」
りこ「・・・・・・言わせないでください」
先輩「聞かせて!! 間違いなく誤解だから!!」
りこ「女の子の後ろをただ歩いてただけなのに・・・・・・」
先輩「なのに?」
りこ「後をつけられてると勘違いされて悲鳴をあげられたので逃げ出したのかと」
先輩「全然違うよ!! 勘違いもいいとこだよ!!」
りこ「では・・・・・・今からあの子の後ろを歩いてください」
先輩「ちなみにだけど・・・・・・何で?」
りこ「きっと悲鳴をあげられるからです!」
先輩「あげられたくないの!! というか、普通に歩いて悲鳴あげられなきゃいけないの、俺!?」
りこ「そこは・・・・・・まぁ」
先輩「まぁ!? 凄く深い意味の『まぁ』だね!?」
りこ「先輩って・・・・・・そんな感じなので」
先輩「恥ずかしがってる理由が分かんないよ!! てか、どんな感じよ!?」
りこ「危な・・・・・・いや、変態・・・・・・いや、良い感じです!」
先輩「はっきりと変態って言ってるのよ!!」
りこ「そんな訳ありません!!」
先輩「あるよ!? 聞こえたから!!」
りこ「私は聞こえませんでした!!」
先輩「そう? じゃあ、勘違いか・・・・・・な訳ないでしょ!?」
りこ「勘違いです!!」
先輩「何でキレてるの!? キレさせる様な事言った?」
りこ「言ってないです!!」
先輩「だよね!!!」
りこ「先輩」
先輩「今度は何かな?」
りこ「早く行かないと次の授業に間に合いませんよ」
先輩「それは早く言って!?」



おやおや、今回はりこちゃんで✨
さらりと「変態」と言ってのけるのは彼女らしくて…😆 りこちゃんならではの仕掛けを毎回期待してしまいますね😊