2人目&3人目(脚本)
〇教室
翌日──
22 久山 亜悠「よーし、始めるよー!」
最初はグー。
「勝った・・・」
22 久山 亜悠「勝ったのが・・・丹羽くんと小曽根さんだね」
5 小曽根 亜由加「ちょっと、私の名前勝手に言わないで」
22 久山 亜悠「まあまあ。それで、今日は何をするかと言うと・・・」
22 久山 亜悠「二人でデートをしてもらいます!」
5 小曽根 亜由加「笑わないでよ!」
そうそう。私はこれが見たかったんだ。
この二人はとても仲が悪い。
小曽根は丹羽の事が嫌いで、丹羽は小曽根の事が苦手である。
22 久山 亜悠(このカップリング最高だなー)
22 久山 亜悠「場所は自由。制限時間は特に無い。上の人にも言ってあるけど帰ってこなくても大丈夫!」
22 久山 亜悠「あ、ちなみに私はずっと監視してるからね。制限時間が無いからと言ってすぐに帰るのも無しだよ」
22 久山 亜悠「じゃあ、いってらっしゃいー!」
「はぁ」
〇学校脇の道
5 小曽根 亜由加「帰ってもいい?」
18 丹羽 宗祐「あいつに見られてるけど?」
5 小曽根 亜由加「はあ。めんどくせぇな」
5 小曽根 亜由加「でもあいつだよ? 雑魚じゃね?」
18 丹羽 宗祐「今の会話、聞かれてるかも」
丹羽は小曽根の耳元で囁いた。
5 小曽根 亜由加「ちょっと、近すぎ!」
18 丹羽 宗祐「・・・ごめん」
5 小曽根 亜由加「もう近づかないで!」
18 丹羽 宗祐「はいはい」
〇白
22 久山 亜悠(こんなの見せつけられて満足するか)
私は二人イジろうと決めた。
二人と言っても小曽根だけ。丹羽は何もしていないから今回は見逃そう。
小曽根は金重と同じで、かっこいい人が大好きだ。
その習性を活かしてイジる。
〇開けた交差点
まず、どうにかして小曽根を転ばせる。
顔を上げると私の父がいる。
久山 和之「大丈夫?」
私の父はかっこいい。しかも小曽根のタイプだ。
・・・という感じで。
〇教室
22 久山 亜悠「かー。かー。白原(しらばる)通りお願い。白原音楽ホールがある場所。小曽根って分かる? そいつが転んだらこうして・・・」
私の耳にはイヤホンがある。
それで家族と会話している。
ちなみに“かー”はカラスではなく、父の名前だ。父の下の名前は和之と言う。
久山 和之「小曽根ね。り」
〇開けた交差点
5 小曽根 亜由加「ねえー。もう帰ろうよ」
18 丹羽 宗祐「・・・」
5 小曽根 亜由加「ふあー。眠い」
小曽根はあくびをしながら上を向く。
5 小曽根 亜由加「うわっ!」
?「大丈夫ですか?」
5 小曽根 亜由加「ありがとう・・・ございます」
小曽根は顔を上げた。
そこにはタイプの男性がいた。
久山 和之「良かった。そうだ。カフェ、行かない?」
どうやって誘えばいいのか分からず、急に言ってしまったのだろう。
だが、小曽根は不思議に思わなかった。
いや、タイプの人に出会えて嬉しく思っている。
5 小曽根 亜由加「いいんですか!?」
18 丹羽 宗祐「大丈夫?」
小声で丹羽は心配するが小曽根は無視した。
18 丹羽 宗祐「・・・」
久山 和之「じゃあ、行こう」
5 小曽根 亜由加「はいっ!」


