CODE SAKURA

山本律磨

2(脚本)

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山本律磨

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〇闇の闘技場
  FINAL ROUND
  FIGHT!
骸獣ザゴゾンビ「ザゴザゴザゴ~!(B連打)」
微妙戦士ザンダイン「食らえ!」
微妙戦士ザンダイン「微妙斬り!(→↑A)」
骸獣ザゴゾンビ「ドクドクブレス~!(← →LR)」
微妙戦士ザンダイン「見よ! 超必殺微妙漸坐漸!(←↓→↑A)」
骸獣ザゴゾンビ「ゲボァァァ~!」
微妙戦士ザンダイン「俺の勝ちだぜ!」
  WINNIR ザンダイン!

〇豪華なリビングダイニング
キョウヤ「はいそういう訳でキョウヤネットTV! 今月の攻略はドラゴンバウトⅡでした!」
キョウヤ「いつものオープンワールドじゃなくて 今回は対戦系なので。 まあたまには友達とワイワイやるのも いいんじゃないかな~と」
「恭也!」
「なあ恭也ってばさ!」
キョウヤ「なんだよ~今本番中だろ~」
キョウヤのツレ(1)「ホラよ~!ケーキ爆弾~!」
キョウヤのツレ(2)「ハッピーバースデー!」
キョウヤ「コラ~俺の誕生日来月だぞ~ 部屋ベチャベチャだろ~」
キョウヤのツレ(2)「まあ、固いこと言いっこなしって事で」
キョウヤのツレ(1)「ハッピ~な事だけして生きていく! キョウヤネットTVでした~!」
「いいね&チャンネル登録お願いシマ~ス」
キョウヤ「それ俺の台詞だぞ~コノヤロ~ やんのか~オラ~」
「な~んちゃって~! リスナーの皆さん驚いた~?」
  マジ、楽しいファーストで生きてけてる。
  波に乗ったら、世の中チョレ~。
キョウヤ(・・・つって♪)

〇ネオン街
  『え~それでは第1268回・・・』
  『多すぎ多すぎ~キャハハハ!』
  『第ン10回恭也会を開催しま~す!』
  『かんぱ~い!キャハハハ!』

〇居酒屋の座敷席
キョウヤのツレ(1)「あ~?なんだって~?」
キョウヤ「コミュニケーションだよ」
キョウヤ「アクションだけでも リアクションだけでもダメ。 リアルな血の通った触れ合いが 最高の人生を築くんだ」
キョウヤ「所詮バーチャルはただのツール。 ネットに溺れてシコシコ金落とす奴は 人生棒だね」
キョウヤのツレ(2)「はい出た~宴もタケナワからの、 恭也の『俺イズム』タイ~ム」
キョウヤのツレ(1)「そういう説教、自分の劇団でやれよな~」
キョウヤ「劇団? そういうダサい言い方やめてくんない?」
キョウヤ「パフォーミングプロデュースチーム」
キョウヤのツレ(3)「キャハハ~超キマッテル!」
キョウヤのツレ(4)「キャハハ~!マジパナ~イ!」
キョウヤ「違うから! お前らそのリアクション全然違うから!」
優希「でもさ、正直、次の公演っていつなの?」
優希「旗揚げ公演から随分経ってんだけど」
キョウヤ「だから公演じゃなくて FirstSession!」
優希「はいはい。じゃあ SecondSessionはいつ?」
キョウヤ「う~ん『副業』忙しくてさ~ リスナーも更新待っててくれるし」
優希「次の舞台、私メインで 一本作るって言ったじゃん。 ずっと飲み会ばっかなんだけど」
キョウヤのツレ(1)「え? 何? 枕? 枕?」
キョウヤのツレ(1)「てか、ぶっちゃけ大丈夫なのか? 配信収入。 最近アクセス減って来てるじゃん」
キョウヤ「ふん、そっちの副業だけじゃねーんだよ」
キョウヤのツレ(1)「はあ?」
優希「ねえ、たまには私達も払おうか?」
キョウヤのツレ(1)「そうだよ無理すんなって」
キョウヤ「はあ?」
キョウヤ「無理?」
キョウヤ「それ、俺に言ってんの?」
キョウヤ「あ?」
キョウヤのツレ(2)「はいはい。悪かった悪かった。 今日もゴチになりまーす!」
キョウヤのツレ(1)「ゴ、ゴチで~す!カイザー恭也~!」
キョウヤ「それでいいんだよ!まあ飲め飲め!」
キョウヤ「ひゃははは!」
  気の合うツレ。
  昔からの喧嘩仲間。
  これだよこれ!この充実!このリアル!

〇仮想空間
  バーチャルに引籠る奴らを慰めた金で、
  俺は俺のリアルを生きるんだ。

〇マンションの非常階段
「駄目だって」
「ここじゃ駄目・・・」
「・・・じゃなくて、今日はダメの日なの!」
「はあ?ダメの日?」
キョウヤ「んだよ。そういう事はやく言えよ」
優希「みんなの前で何宣言させるのよ。 頭おかしいって思われるじゃん」
優希「てかさ、話戻すけど。 本当に大丈夫なの?」
優希「いつもの奢りって動画の収入だけだよね。 ヤバい仕事とかしてないよね」
優希「私、面倒くさいことに巻き込まれるの イヤなんだけど」
キョウヤ「あ~ウゼえ。 俺の仕事はケースバイケースなんだよ。 余計な心配・・・」
キョウヤ「ケースバイケース・・・」
優希「はあ?」
キョウヤ「また面白えこと思いついちゃった。 あふれ出る才能が怖いよ・・・俺」
キョウヤ「名付けて『AnotherSession』つって?」
優希「寒っ・・・」
  続く

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