第十一話 ホーエン・グルッツ城塞(脚本)
〇英国風の部屋
エリオット姫「どうした・・・」
ソフィア姫「私の部屋にこの男が・・・」
トーマス「俺は騎士団長のトーマス・・・姫の護衛です」
ソフィア姫「部屋に入ってこないで・・・勅使の方は?」
エリオット姫「勅使はトーマスの変装です姫」
ソフィア姫「ウソでしょ」
勅使「どうです満足されました?」
〇荒野の城壁
〇城壁
アドルフ男爵「おおご苦労」
スコット「お久しゅうございます男爵様」
アドルフ男爵「ソフィアは元気か?」
スコット「ソフィア様が勅使と共に国王の元に伺っている事はご存知でしょうか?」
アドルフ男爵「いや知らぬ」
スコット「かような手紙が・・・」
アドルフ男爵「エリオットめ汚い手を使いおって」
アドルフ男爵「そうじゃ、指輪はどうした?」
スコット「ご安心を・・・」
アドルフ男爵「よかった」
兵士「エリオット姫よりの使者が書状を持って参りました」
アドルフ男爵「そやつを斬れ」
スコット「おやめください。ソフィア姫の御命が・・・」
スコット「書状には何と?」
アドルフ男爵「和平協定を結びたいと・・・」
スコット「自分に有利な協定を結ぶ為姫様を奪ったわけか・・・」
アドルフ男爵「皆の者、出陣じゃァ」
スコット「お待ちください。男爵が出陣されることは計算されているはず」
アドルフ男爵「クソ、悪知恵が働くやつ」
アドルフ男爵「そうだ同盟してるエンドニア王にソフィアを救出してもらおう」
スコット「しかし宿場町での戦ですと町に・・・」
アドルフ男爵「それもそうじゃな」
スコット「提案を受け入れるので城まで来るようにと返事されたら如何でしょう」
アドルフ男爵「ウン、それがいい早速返事をしたためようぞ」
〇屋敷の書斎
アドルフ男爵(しかし腹の虫がおさまらぬ・・・)
アドルフ男爵「おっ、そうじゃ・・・」
アドルフ男爵「みておれよ・・・」