〇学校の下駄箱
なほ「分かりました。 先輩、勝負しましょう！」
先輩「何が分かったのよ!? 勝負なんて言葉は使ってなかったよ!?」
なほ「私に文句があるというのかね？」
先輩「文句は言ってないよ・・・・・・というかどんなキャラよ！」
なほ「ウダウダ言ってないで、かかって来なさい！」
先輩「かからないよ!!」
なほ「本当にかかって来たら大声で助けを呼んでました。 命拾いしましたね、先輩♪」
先輩「やかましいよ!!」
なほ「とにかく、勝負して先輩に勝ちたいんです！」
先輩「何でよ!?」
なほ「いや・・・・・・友達に囲まれて楽しい学園生活を送れてるという点では既に勝ってるか」
先輩「ほっといて!?」
なほ「圧勝か・・・・・・」
先輩「これ以上ダメージ与えないで!?」
なほ「では、そんな先輩でも私に勝てるかもしれないチャンスを与えましょう」
先輩「どの立場で言ってるのかな!?」
なほ「はい??」
先輩「面倒くさ・・・・・・いえ、チャンスをください！」
なほ「ダメです！」
先輩「本当に面倒くさいよ!?」
なほ「こんな冗談で心を乱されてたら私には勝てませんよ？」
先輩「・・・・・・チャンスをください」
なほ「もう少し頭を下げてください」
先輩「・・・・・・・・・・・・チャンスをください！」
なほ「良かろう！」
先輩「うるさいよ!!」
なほ「はい???」
先輩「何でもありません」
なほ「では、先輩でも勝てるかもしれない『じゃんけん』 で勝負です！」
先輩「じゃんけん・・・・・・」
なほ「ちなみに私がグーで勝てばグーで顔をイキます。 パーで勝てばパーでブチます。 チョキだと・・・・・・分かりますね？」
先輩「分かんないよ!? というか、やめやめ！ やらないよ!!」