なほちゃん、見せに来る(脚本)
〇図書館
なほ「先輩・・・・・・」
先輩「どうした? 急に図書室の奥に呼び出して」
なほ「ちょっと見て欲しい物がありまして」
先輩「見て欲しい物? だったら別にこんな所じゃなくても・・・・・・」
なほ「恥ずかしい物なんです」
先輩「恥ずかしい物?」
なほ「はい・・・・・・」
先輩「というと?」
なほ「そんな・・・・・・聞かないでください」
先輩「えっ? あぁ、ごめん」
なほ「それで先輩・・・・・・見てくれますか?」
先輩「え? あの・・・・・・」
なほ「先輩にしか見せたくないんです・・・・・・」
先輩「・・・・・・分かった。見せてもらうよ」
なほ「それじゃあ・・・・・・恥ずかしいですけど・・・・・・はい」
ーひらっー
先輩「・・・・・・」
なほ「・・・・・・」
先輩「これは・・・・・・」
なほ「もっとよく見ていいですよ」
先輩「うん。すごいね」
なほ「そうですか?」
先輩「うん。初めて見たよ」
なほ「初めてですか?」
先輩「今まで見た事ないよ。 こんな・・・・・・」
なほ「こんな?」
先輩「赤点ギリギリのテスト答案! 次は追試待ったなしだよ!?」
なほ「そんな・・・・・・恥ずかしいです」
先輩「だろうね!? そうだろうね!!」
なほ「でもすごいって言ってくれました」
先輩「すごいの意味がね、違うんだよ」
なほ「初めてだって・・・・・・」
先輩「あぁ初めてだよ、こんな点数で見せてくる人!」
なほ「見せて良かったです!」
先輩「何でよ!? 他の人は見せないよ! 見られたくないよ!?」
なほ「そうですか? まぁ良いじゃないですか」
先輩「良いんだ・・・・・・」
なほ「という訳で先輩、遊びに行きましょう!!」
先輩「家に帰って復習しなよ!?」