私の伴侶は激甘男装Youtuber

campanella

#2 王子様と甘えん坊(後編)(脚本)

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〇男の子の一人部屋
夏菜「いやだって、逃げるしかないじゃん!あんな囲まれたら!」
夏菜「このまま負けてペナルティくらうよりかはいいでしょ!」
夏菜「あ、もう12時か」
夏菜「ごめーん、今日はここまでにしようかな」
夏菜「遅くなると寝不足なっちゃうからね!」
夏菜「ふふ、そんなに悲しまないでくれよ」
夏菜「確かにボクも、まだみんなと話していたいよ」
夏菜「でも、それで無理をして・・・」
夏菜「長い間みんなに会えなくなっちゃう方が、ボクは悲しいな」
夏菜「悲しい気持ちより、ワクワクしていた方がいいだろう?」
夏菜「じゃあ、今日はここまで。チャンネル登録と高評価、よろしくね」
夏菜「ここまでのお相手は、朽木紅葉でした!」
夏菜「・・・・・・」
夏菜「あーちゃーん!!!」

〇明るいリビング
麻美「お、きたきた・・・」
夏菜「あーちゃーん♡」
麻美「お疲れ様、頑張ったね」
夏菜「あれ、ご飯食べなかったの?」
麻美「うん!1人で食べると寂しいもん」
夏菜「もう・・・あーちゃんったら・・・いつも通りだね」
夏菜「よし!じゃあ食べよっか!」
夏菜「パジャマに着替えてくるね」
麻美「いってらっしゃーい」

〇明るいリビング
夏菜「あーちゃん、今日はお仕事どうだった?」
麻美「楽しかったよ!ありがとう」
麻美「あ!そうそう!今日面白いことがあったの」
夏菜「なになにー?!」
麻美「それがね・・・」

〇美容院
麻美「次のお客様は・・・予約か・・・」
麻美「常連の鈴木さんのお子さんだったはず」
麻美「もうすぐかな・・・?」
麻美「!!」
鈴木「藤川さん、お久しぶりです!」
麻美「いらっしゃいませ、鈴木様!お待ちしておりました!」
鈴木「そしてこっちが・・・」
蓮「こんにちは、おばさん!」
鈴木「コラ、蓮!お姉さん、でしょ!」
麻美「いいですよ、おばさんなんですから」
鈴木「まだ23歳じゃないですか・・・」
鈴木「こんな息子ですけど・・・今日はよろしくお願いします」
麻美「おまかせください!蓮くん、頑張ろうね」
蓮「はーい!」

〇美容院
蓮「やっぱスッゲーなー!このユーチューバー!」
麻美「蓮くん、何見てるの?」
蓮「これ!」

〇古い倉庫の中
紅葉「よし、ここまで逃げれたな・・・」
紅葉「さっきから罠にかかったりうたれたり、散々だよ全く・・・」
紅葉「今日こそ絶対生き残って見せるぞ!」

〇美容院
麻美「!!」
蓮「ね!かっこいいでしょ?!」
麻美「・・・・・・」
蓮「おばさん?」
鈴木「藤川さん、どうしたんですか!?」
麻美「あっ・・・!」
麻美「すみません、少し考え事を・・・」
麻美「蓮くん、続きやるね・・・」
蓮「うん?・・・うん」
麻美「・・・・・・」
麻美(嬉しいな・・・)

〇明るいリビング
麻美「・・・ってことがあったの」
夏菜「へー!なるほどね!」
夏菜「なんか・・・恥ずかしいな」
麻美「そうかな?」
麻美「私は、なっちゃんの動画がちっちゃい子にも見てもらえて、すごく嬉しいな」
夏菜「そうだけど・・・」
夏菜「・・・なっちゃん、本当はかっこよくないじゃん?」
夏菜「甘えん坊だし・・・本当はゲームだって、下手くそだし・・・」
夏菜「こんな私・・・・・・」
夏菜「いいのかな・・・かっこいいって言われて・・・」
麻美「・・・・・・」
麻美「・・・いいんだよ、なっちゃん」
麻美「だって、なっちゃんが努力したから、みんなにかっこいいって言ってもらえるようになったんでしょ?」
麻美「それに・・・」
麻美「『かっこいい』なっちゃんだったから、あーちゃんに会えたじゃない」
夏菜「!!」
夏菜「・・・・・・」
夏菜「ありがと」
麻美「うん!」
麻美「なっちゃんは今日は何してたの?」
夏菜「私はね〜・・・」

次のエピソード:#3 久しぶりのデートへ

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