オージュ・ウォゲは回顧する

東龍ほフク

10/オージュ・ウォゲは女々しい夢を見た(脚本)

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〇結婚式場前の広場

〇海辺
オージュ・ウォゲ「‥‥‥‥‥‥」
オージュ・ウォゲ「よぉ」
オージュ・ウォゲ「おかえり」

〇公園のベンチ
オージュ・ウォゲ「なんだ 五体満足で帰ってきたのか、つまらんな」
オージュ・ウォゲ「── そうだ お前の子供、かわいいぞぉ」
オージュ・ウォゲ「母親似のブサ可愛い感じで」
オージュ・ウォゲ「あまりにも私が会いに行くから、 私の事を「パパ」と呼んでるぞ」
オージュ・ウォゲ「ウソです」

〇公園のベンチ
オージュ・ウォゲ「ところでだな」
オージュ・ウォゲ「私、賞とりましたぁ」
オージュ・ウォゲ「デビューしましたぁ」
オージュ・ウォゲ「いつか、本屋のお前の売り場を 蹂躙してやるからな!」
オージュ・ウォゲ「‥‥‥‥‥‥‥‥‥」
オージュ・ウォゲ「いや、そこは」
オージュ・ウォゲ「『オージュと私じゃ 本のジャンル違うから  売り場カブらないでしょ!』」
オージュ・ウォゲ「『メルヘンコーナーからホラーコーナーまで  大体の本屋さん、距離あるからね!』」
オージュ・ウォゲ「‥‥‥だろ」
オージュ・ウォゲ「反応が悪くなってて 悲しいぜ」
オージュ・ウォゲ「‥‥‥‥」
オージュ・ウォゲ「そんなに疲れてるのか?」
オージュ・ウォゲ「‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥」
オージュ・ウォゲ「ちなみに、な」
オージュ・ウォゲ「クァド・ベミ社という、どマイナーな 出版社から出してもらったんだ」
オージュ・ウォゲ「いや、私も知らんかったわ こんなマイナー出版社(笑)」
オージュ・ウォゲ「‥‥‥‥でもな。宣伝が下手なだけで、 出してる本はちゃんと面白いものがあるんだよ」
オージュ・ウォゲ「‥‥‥‥‥‥‥‥‥」
オージュ・ウォゲ「すまん」
オージュ・ウォゲ「出版社が小さいから、喜んでくれないのか?」
オージュ・ウォゲ「しかしなぁ‥‥‥ピンと来た出版社が ここしかなかったんだよ」

〇公園のベンチ
オージュ・ウォゲ「‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥」
オージュ・ウォゲ「そんな所からじゃ、お前の隣に行けないから?」
オージュ・ウォゲ「いつか行くから、待ってろよ」
オージュ・ウォゲ「‥‥‥‥‥‥」
オージュ・ウォゲ「さすがに、」

〇黒
オージュ・ウォゲ「何か言ってくれないと 、さすがの私も 凹むというか」
オージュ・ウォゲ「‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥」

〇公園のベンチ
エルム・ナキュ「わぁ!!!!!」
エルム・ナキュ「ごめん×2! 寝てた×2!」
エルム・ナキュ「え? 何? 受賞?! すごくない???? おめ〜〜!!!」
オージュ・ウォゲ「おわ、あっ、あぁ‥‥‥」
エルム・ナキュ「え〜〜?? いつから小説 書いてたの? スゴくなぁい??? だぁってさぁ、 オージュ読み専だったじゃんかさぁ!」
オージュ・ウォゲ「あ、ぁあ‥‥‥」
オージュ・ウォゲ「それは、だって、お前が‥‥‥‥」
オージュ・ウォゲ「お前が‥‥‥‥‥」

〇黒
  お前が

〇刑務所の牢屋
  なんともまぁ、女々しい夢を見た。
  恥。

〇黒
  どれだけ売れようが 褒められようが
  “お前”に 読んでもらえてない。
  “お前”からの 感想が
  ◼

次のエピソード:挿絵・表紙集

コメント

  • 怖い顔のかまってちゃん可愛くてどうしましょうね?!
    ナキュさんが普段は大型犬な感じですが、このオージュ先生も「遊んで遊んで」なワンちゃん……猫ちゃん?かんわえぇ。
    前半の先生のテンションの高さ😇😇😇😇😇😇クッソにやにやします、うぅ……。
    いや、あ~~~アレですよ。これが『萌え』というものですね、知ってる!!!!

  • ちょっっっ!!!お昼ご飯中に拝見しましたら切な過ぎてご飯全部塩味になるところでした!!!(泣)
    別に存在はしてるけど…違うんだもんなぁ…(泣)ナキュナキュの短髪見るとドキッとしますね…別れが近いんだと…
    しかし、先生に書けと言ったのは…確か酔っぱらい回でしたよね?(違ったらスミマセン)何だもう!先生しか知らない事実とかもう回顧録重版出来!!!(泣)そして挿絵の先生がいちいち切な可愛過ぎます…!(泣

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