読切(脚本)
〇オフィスのフロア
岡井「お疲れ様でーす!!」
岡井「あ、次の水曜日の予定だけど」
岡井「俺、急遽、家の予定で 行けなくなった ごめんなさい」
社長「そうか、それは仕方ないね」
ヨシカ「お気になさらず」
ヨシカ「私たちだけでも どうにかしますから」
岡井「ホンマにすみません」
ケイト「は?なんでだよ!? そんなの納得いかない!!」
社長「だって、仕方ないだろ 岡井くん、家の予定 急に入ったんだから」
ヨシカ「そうよ、仕方ないわよ」
ケイト「うるせー!! 岡井くんが不参加とか 不都合過ぎるわ」
ケイト「あー、イライラする モヤモヤする」
社長「不満な気持ちも分かるけど 仕方ないだろ?」
ケイト「あー、考えたら ピリピリしてきたわ」
〇オフィスの廊下
ケイト「ちくしょー、くそー!!」
社長「ちょ、ちょっと ケイトくん」
ヨシカ「お、落ち着いて」
ケイト「うるせー、不都合で 不満でイライラするんだよ」
〇和室
ケイト「くそー!!」
社長「ちょ、ちょっと ケイトくん」
ヨシカ「休憩室の襖を叩かないで」
ケイト「うるせー!!」
ケイト「ガウーーー うーうーうーうーうー」
〇おしゃれなキッチン(物無し)
社長「ちょっと、ケイトくん 待ちなさい」
ケイト「うるせー!」
ヨシカ「きゃー、ケイトくん 辞めて」
ヨシカ「あーもう、辺り びしょ濡れじゃない」
ケイト「こんなことになるなら こんな職場辞めてやるよ」
ヨシカ「辞めろ!!辞めろ!!」
社長「あーあ びしょ濡れだな こりゃ」
〇基地の廊下
ケイト「こんなとこ辞めてやる こんなとこ辞めてやる こんなとこ辞めてやる」
岡井「おい、ケイト 落ち着けって」
ケイト「お前のせいだぞ!!」
ケイト「なんで次の水曜日の 予定行けないんだよ」
岡井「だって仕方ないだろ 急な家の予定が入ったんだから」
ケイト「そんなの言い訳やろ?」
岡井「言い訳じゃない、 俺のせいにするな」
〇個別オフィス
そして、次の木曜日
ケイト「はぁ、この前の騒ぎで ここを続ける気力無くしたわ」
ケイト「すみませんが ここを辞めます」
社長「え!?どうしてだい!?」
ケイト「もう、この間の騒ぎで ここを続ける気力 完全に喪失しました」
社長「そうか、それなら仕方ないね」
社長「残念だけど、 次の職場でも頑張るんだよ」
社長「ほら、未支給分の給料だよ」
社長「今まで約3年くらい ありがとうね」
社長「それじゃあ、ケイトくん 元気でね」
そして、ケイトは
この職場を辞めていった
社長「ケイトくん 元気にしてるかな?」
岡井「そうだといいんですが」
ヨシカ「私が悪いかもしれません」
社長「どうしてだい?」
ヨシカ「私がつい、怒って 強く辞めろ、辞めろ!って 言ったからかな?」
ヨシカ「もう少し、 冷静になれば よかったのかも」
社長「まぁ、今回のことは 誰も悪くないから」
岡井「ケイトくん、次の職場で 上手くやっていけると いいんですけどねぇ」
ヨシカ「ケイトくん、次の職場でも 上手く元気にやっていけてるかしら?」
社長「ケイトくんが 次の職場で上手くやっていけてることを 願うしかないね」
〇和室
ヨシカ「ところで、岡井さん」
岡井「どうしたんだ?」
ヨシカ「あの時の急な家の用事って なんだったんですか?」
岡井「それは、プライベートだ 教えることは出来ない すまん」
ヨシカ「あの時、私も冷静になってたら」
ヨシカ「今でも、ケイトくんは うちの社員だったのかな?」
岡井「さぁね、その可能性はあるね」
ヨシカ「ケイトくん、次の職場で 上手く元気に頑張ってるかしら」
岡井「そうだといいけど」