エピソード7(脚本)
〇図書館
心石 (ココロイシ)「・・・・・・」
心石 (ココロイシ)「結局、戻ってきちゃったな」
前までは、ここが私の全てだった
昼の時間になるたび、ここまで足を運んで本を開く。それが日常
本を開くたびに世界は広がり、退屈を紛らわせてくれた
けれど、一人でいる"虚しさ"までは拭えなかった・・・
〇幻想空間
本には、素敵な世界が広がっている
感動したり 心 惹かれたり、自分の人生で一生得られるかも分からない経験を文字を通して得られる
・・・まさに、夢のような世界だった
──だからこそ、”満足”しなければならなかった
オポッサムという種族は、一定のストレスを感じるたびに気絶し、嫌な匂いを放つ
そんな者が人前に出てみれば、体質による公害を撒き散らし、迷惑かけるのは明白
──人前には顔を出さず、本だけ読んでいれば誰も不幸にはならなかった
分かっていたはず、それなのに・・・
〇屋上の入口
──無理だって事も分かってくれねえか
〇図書館
心石 (ココロイシ)「浅ましいな・・・・わたし」
心石 (ココロイシ)「勝手に自分の理想を押し通そうとした結果、人に迷惑かけて、私まで傷ついて・・・」
心石 (ココロイシ)「自分でも、何がしたかったのか分からなくなってくる・・・」
心石 (ココロイシ)「居るだけで罪。何か本で読んだ事すら覚えていないような言葉だったけど」
心石 (ココロイシ)「その意味をやっと理解できた気がする」
心石 (ココロイシ)「生物としても欠陥で、無害そうなフリして溶け込もうとしたズルい獣人・・・」
心石 (ココロイシ)「──自分を指す言葉でした」
心石 (ココロイシ)「・・・・・・」
──ゴシっ
心石 (ココロイシ)「よし!気絶しない方法でも探そうかな──」
──ガラガラっ
心石 (ココロイシ)「!?うわっ!やっぱぱぱぱ!!」
──ガシッ
心石 (ココロイシ)「ふう・・・・」
チラッ
心石 (ココロイシ)「!!?」
心石 (ココロイシ)「──な、なぜ あなたがここに!?」
友井 淳一 (ともい じゅんいち)「こんな場所にいたんだな....心石さん」
〇屋上の入口
桐生 (きりゅう)「──ははははッ」
葛井 竜逸(くずい りゅういち)
『 ──あいつ等と話、付けてこい』
友井 淳一 (ともい じゅんいち)「・・・・」
桐生 (きりゅう)「どうした 友井? そんな所に突っ立って」
友井 淳一 (ともい じゅんいち)「き、桐生....話があるんだけど」
桐生 (きりゅう)「?どうした」
桐生 (きりゅう)「なんか、声震えてね?」
友井 淳一 (ともい じゅんいち)「──わ、悪い」
友井 淳一(ともい じゅんいち)
くそッ、話すだけなのに言葉が詰まる・・・
桐生 (きりゅう)「・・・・・」
桐生 (きりゅう)「最近、なんかずっと変じゃね?」
友井 淳一 (ともい じゅんいち)「?! そんな事ねえよ!」
桐生 (きりゅう)「嘘だな」
友井 淳一 (ともい じゅんいち)「・・・・・・」
桐生 (きりゅう)「お前とはずっと一緒に居るから、分かるに 決まってんだろ」
桐生 (きりゅう)「それにお前は表情が読みやすい方だからな、俺じゃなくても分かる」
桐生 (きりゅう)「お前が落ち込んでると、俺だって落ち着いてタバコも吸えね── イテテテッ!!」
女友達「──いい加減 タバコ吸うのやめなさいよ!こっちだって、臭い付くの嫌なんだから!!」
桐生 (きりゅう)「耳引っ張んじゃねえよ、仁村!! 痛えんだよ」
仁村 (にむら)「桐生もこんな事言ってるけど、私も友井とはお友達よ」
仁村 (にむら)「なんだかんだ、あなたが居た方が明るいしね」
男友達「俺もだぜ 友井!」
男友達「またカラオケにでも行って、女子受け良い歌でも練習しようぜ!!」
友井 淳一 (ともい じゅんいち)「───ッ」
な、なんで・・・
俺に、優しくすんだよ・・・・
友井 淳一 (ともい じゅんいち)「・・・・・・」
友井 淳一 (ともい じゅんいち)「本当は、お前らと縁を切ろうと思って来たんだ・・・・」
桐生 (きりゅう)「?」
友井 淳一 (ともい じゅんいち)「でも、やっぱ無理だわ・・・」
友井 淳一 (ともい じゅんいち)「──なあ、みんな!彼女も仲間に入れてやれねぇのか!?」
仁村 (にむら)「彼女って、前に連れてきた子かしら?」
友井 淳一 (ともい じゅんいち)「ああ・・・」
〇教室
俺は心石が気になってか、遠くから見ることが多かった
最初は、彼女が好きだから目で追ってるもんだと思っていたんだ
でも、違った・・・
──彼女は、ずっとひとりなんだ
人を避けるように本を読んで、笑いもしない
とても”楽しそう”には見えなかった・・・
〇屋上の入口
友井 淳一 (ともい じゅんいち)「でも、彼女も人嫌いな訳じゃない・・・」
友井 淳一 (ともい じゅんいち)「──ただ、話していいか分からないんだ」
〇教室
俺も、昔 同じような経験をしたことがあるから分かる
何を話したらいいのか、そもそも俺に話をする権利すらあるのか・・・
今となっては笑える事だが、当時の俺にとって本当につらかった
でもあの時に 居場所をくれたのがお前らだ
学校という世界で初めて、認めてくれる仲間がいたから
──俺は、前向きで明るくなれた
〇屋上の入口
友井 淳一 (ともい じゅんいち)「だから俺も、お前らみたいに誰かへ差し伸ばせる奴でありたい」
「・・・・・・・」
友井 淳一 (ともい じゅんいち)「だから頼む!話相手ぐらいになってやってくれ──」
桐生 (きりゅう)「──ダメだ」
友井 淳一 (ともい じゅんいち)「──!!」
桐生 (きりゅう)「一つ勘違いしているようだから 正さしてもらうが、」
桐生 (きりゅう)「まず俺らは、そんなにいい奴らじゃない」
桐生 (きりゅう)「第一、誰とでも仲良くする物好きでなければ、俺らだって なる友人ぐらいは選んでる」
桐生 (きりゅう)「そして、もう一つ・・・」
桐生 (きりゅう)「──友人関係は、互いにとって居心地が良くて成立している仲だって事だ」
桐生 (きりゅう)「そこに、我慢を強いるような状況になる彼女が入れば、この関係も長くは続かない」
桐生 (きりゅう)「我慢の強要は関係が希薄にするし、抜けていく奴も生み出す」
桐生 (きりゅう)「少しずつ・・・見えない所で亀裂が入り、」
桐生 (きりゅう)「最終的に修復不可能な所までいけば、完全におわりだ」
友井 淳一 (ともい じゅんいち)「・・・・ッ」
桐生 (きりゅう)「それはさすがに、俺だって勘弁願いたい....」
桐生 (きりゅう)「それでも 彼女を入れるって言うなら──」
桐生 (きりゅう)「──お前を追い出してでも、”今”ある関係を続ける」
友井 淳一 (ともい じゅんいち)「──ッ!!」
友井 淳一 (ともい じゅんいち)「か、彼女がそうかなんて分からないだろ!」
桐生 (きりゅう)「・・・ああ、分からんよ 分からん」
桐生 (きりゅう)「分からんからこそ・・・”失う”のが死ぬほど怖いんだ」
友井 淳一 (ともい じゅんいち)「・・・・・・」
友井 淳一 (ともい じゅんいち)「・・・・じゃあ」
友井 淳一 (ともい じゅんいち)「じゃあ、どうして俺を友達に向かえ入れてくれたんだ・・・」
友井 淳一 (ともい じゅんいち)「俺が入っても、壊れる可能性はあっただろ?」
桐生 (きりゅう)「理由なんて その時の気まぐれだったから、はっきりなんて覚えてねえよ」
友井 淳一 (ともい じゅんいち)「ッ・・・・・」
桐生 (きりゅう)「──けど、お前を入れた事を”一度だって”後悔した事はないぞ」
友井 淳一 (ともい じゅんいち)「──!!」
桐生 (きりゅう)「──戻って来い 友井」
桐生 (きりゅう)「彼女はまだ 友達ですらない」
桐生 (きりゅう)「引き返しても 誰も傷つきやしねえよ───」
友井 淳一 (ともい じゅんいち)「・・・・・・」
友井 淳一 (ともい じゅんいち)「引き返せば、確かに 俺は傷つかない・・・」
友井 淳一 (ともい じゅんいち)「──でも、彼女だけが傷ついたままだ」
〇教室
キッカケを作ったのは、俺だ
お前らに合わせようとした瞬間、少し嫌がっている素振りがあったのは分かっていた
『大丈夫だ 心配ない』って、無理に押し通したのも 俺なのに
〇屋上の入口
でも 傷ついたのは ”彼女だけ”・・・
〇屋上の入口
友井 淳一 (ともい じゅんいち)「俺が悪いのに、彼女だけが痛い目に遭うなんてあまりにも不公平だ」
友井 淳一 (ともい じゅんいち)「ここで引き返しなんかしたら、俺は今後の俺を好きになれるかも分からない」
桐生 (きりゅう)「友井・・・まさか」
友井 淳一 (ともい じゅんいち)「お別れなんてしたくないけど、お前らがいなくても頑張ってやってみるよ」
〇教室
──俺を友達と呼んでくれた お前らに成れるよう
〇図書館
──”彼女と”
友井 淳一 (ともい じゅんいち)「心石さん、話が───」
心石 (ココロイシ)「──大丈夫です」
心石 (ココロイシ)「私は、大丈夫です 慣れていますから・・・」
心石 (ココロイシ)「あれから ずっと、ここで面白い本を読んで居たので十分 元気もいただきました」
心石 (ココロイシ)「それに私って すごく臭いですし、長くいたら体にも悪いですよ・・・・」
心石 (ココロイシ)「無理に関わろうとしなくて───」
友井 淳一 (ともい じゅんいち)「──桐生も言ってたけど、人が離れることに慣れた人間なんていないよ」
友井 淳一 (ともい じゅんいち)「支えにしてた人 仲良くしていた人が唐突にいなくなれば 誰だって寂しい」
友井 淳一 (ともい じゅんいち)「寂しさは、焦燥と喪失感を引きずるだけで 終わりない地獄だよ」
友井 淳一 (ともい じゅんいち)「そのこと、痛いほどよく知っていたはずなのに離れようとしてごめん・・・・」
心石 (ココロイシ)「・・・・・・」
友井 淳一 (ともい じゅんいち)「でも、それを抜きにしたとしても──」
友井 淳一 (ともい じゅんいち)「──純粋に 君が居て欲しい」
心石 (ココロイシ)「私に・・・?」
友井 淳一 (ともい じゅんいち)「心石さん・・・いや、心石さんだけじゃない」
友井 淳一 (ともい じゅんいち)「俺に関わるみんなには笑っていて欲しい」
友井 淳一 (ともい じゅんいち)「それぐらい、受けてきた恩は大きいからさ」
心石 (ココロイシ)「でも私、あなたに何もしてない・・・」
心石 (ココロイシ)「それに、もらった恩を返せるかも分からない」
友井 淳一 (ともい じゅんいち)「それでも構わないよ」
友井 淳一 (ともい じゅんいち)「恩って、案外返しきれないからさ」
友井 淳一 (ともい じゅんいち)「どれだけ返そうとしても、また助け助けられてをくり返していく」
友井 淳一 (ともい じゅんいち)「その過程で、どうしても余った恩を本当に困ってる人のために使いたい」
友井 淳一 (ともい じゅんいち)「そうやって、いい関係は紡がれていくと思うからさ」
心石 (ココロイシ)「関係が紡がれて・・・」
友井 淳一 (ともい じゅんいち)「──まあ、恩っても 俺のは、ただ一緒にいるだけだけどな」
友井 淳一 (ともい じゅんいち)「嫌なら別に断っても───」
ぽすっ
心石 (ココロイシ)「・・・・私、酷い奴ですよ」
心石 (ココロイシ)「ズルくて、身勝手で・・・隠し事もするような人間で・・・」
心石 (ココロイシ)「きっと、失望もさせる事もあると思います」
心石 (ココロイシ)「それでも・・・・友井さんの言う関係に加わろうとしてもいいんですか?」
友井 淳一 (ともい じゅんいち)「────」
友井 淳一 (ともい じゅんいち)「──大丈夫」
友井 淳一 (ともい じゅんいち)「俺も、そこまで出来た人間じゃないからさ」
友井 淳一 (ともい じゅんいち)「──そう言う意味でも、気が楽だよ」
心石 (ココロイシ)「────」
心石 (ココロイシ)「ありがとう....ございます....」
友井 淳一 (ともい じゅんいち)「それに、俺にも”隠し事”ぐらい───」
──ガラガラッ!
仁村 (にむら)「──いた!ねぇ、どこに行ってんの 淳一 !!」
仁村 (にむら)「アンタが桐生に啖呵 切った後、すぐどっかに行くから探したのよ!」
仁村 (にむら)「・・・にしても、あんたら距離 近いわね」
「────」
仁村 (にむら)「まあ、いいわ・・・」
仁村 (にむら)「それと、コイツらも連れてきたから」
男友達「おッ邪魔しまーす!!」
桐生 (きりゅう)「よお・・・さっきぶりだな」
友井 淳一 (ともい じゅんいち)「桐生・・・」
友井 淳一(ともい じゅんいち)
喧嘩したばかりだから気まずいな・・・
桐生 (きりゅう)「まあ、ほら なんだ」
桐生 (きりゅう)「・・・・」
仁村 (にむら)「もお、もどかしいわね!言わないなら、私が言うから!!」
桐生 (きりゅう)「いや 大丈夫だ、俺から言う」
桐生 (きりゅう)「すぅ── はぁ────」
桐生 (きりゅう)「──俺のテストの点数は、大体 赤点だ」
友井 淳一 (ともい じゅんいち)「うん、はあ?」
桐生 (きりゅう)「合理性を求めるのが好きな割に、勉強の方は点でダメ」
桐生 (きりゅう)「しっかり勉強しても赤点超えるか超えないかで、コイツらの中だと一番頭が悪い」
桐生
──でもって、こっちの仁村は気が強いわりに無茶苦茶、寂しがり屋だ
桐生
こいつ自身、あまり認めたがらねえけど....
桐生
だいたい土日の夜に電話かかって来て、朝まで付き合わされる事も割とざらだ
友井 淳一 (ともい じゅんいち)「どうしてなんだ お前ら・・・」
友井 淳一 (ともい じゅんいち)「早々に来て、暴露なんか・・・」
仁村 (にむら)「あの後、私たちで話し合ったの・・・」
仁村 (にむら)「──彼女を受け入れるかどうか」
仁村
──桐生の奴は、私たちを心配して入れるべきじゃないって言ってくれたんだけど
仁村 (にむら)「ニオイひとつで友人関係を壊すのも、なんか馬鹿らしく思えてね」
仁村 (にむら)「だったら、こっちも似たようなこと暴露するのが、公平かなって思ったの」
仁村 (にむら)「そこまで友井を魅了させた子についても気にはなるしね・・・」
仁村 (にむら)「──心石さん」
心石 (ココロイシ)「は、はい・・・・」
仁村 (にむら)「あの時、あなたに酷い事を言ってしまって ごめんなさい」
仁村 (にむら)「無神経な発言だったと思うわ・・・」
心石 (ココロイシ)「い、いえ。こちらこそ迷惑をかけてしまい 申し訳ありません」
仁村 (にむら)「──改めてだけど、私たちの友達になってくれないかしら」
仁村
こいつら、顔はイカついけど──
仁村 (にむら)「なんだかんだ、仲間思いではあるから」
心石 (ココロイシ)「──は、はい」
心石 (ココロイシ)「こちらこそ よろしくお願いします」
桐生 (きりゅう)「俺は、今も彼女を入れるべきか迷ってる...」
桐生 (きりゅう)「けど・・・」
──クシャッ
桐生 (きりゅう)「──原因は、これと俺にあるんだよな」
桐生 (きりゅう)「友井が言ったんだ・・・成長するって」
桐生 (きりゅう)「だから付き合ってやるのもダチってもんだろって、後から気づかされた」
桐生 (きりゅう)「──そうなんだろ、友井」
友井 淳一 (ともい じゅんいち)「お、おう・・・」
桐生 (きりゅう)「だが見ての通り、俺は頭も性格も終わってる」
桐生 (きりゅう)「こんな至らない野郎だけど、よろしく頼めるか 心石?」
心石 (ココロイシ)「ッ!!・・・・」
心石 (ココロイシ)「──はい!! よろしくお願いします」
友井 淳一 (ともい じゅんいち)「あれ? "鳥羽(とべ)" の紹介は?」
「桐生と仁村 ・・・・・・」
心石 (ココロイシ)「?」
男友達「いや〜、ありがとな 友井。いつ切り出そうか困ってたんだ!」
桐生
──”鳥羽 勝吾郎(とべ かつごろう)”
桐生
──こいつの話は、だいたい”エロ”関連の内容しか話せない
桐生
エロ漫画ぐらいにしか興味がなく、通常のアニメや漫画類の話題が出てこない
桐生
正直、人前で話せる内容じゃないから困る
男友達「戸辺でーす 仲良くしてね⭐︎」
男友達「紹介も済んだことだし、心石さんって漫画と官能ならどっち好き?」
男友達「俺は、どっちも好き❤️」
仁村 (にむら)「コラ鳥羽!初対面で布教しようとすんな!」
仁村 (にむら)「変なこと吹き込んで困らせるんじゃ───」
心石 (ココロイシ)「おお──」
心石 (ココロイシ)「私、こう言う本 話にしか聞かなかったんですけど、初めて見ました」
仁村 (にむら)「ちょっと、心石さん?」
男友達「うッ・・・ううッ」
仁村 (にむら)「──なんでアンタが泣くのよ!」
男友達「だって...お前らにこの話題すると怒るだろ?」
男友達「だから、人にこんな話できたのが嬉しくて...」
仁村 (にむら)「鳥羽・・・・」
仁村 (にむら)「アンタもアンタなりに苦労してたのね・・・」
友井&桐生
( だとしても、話す話題してはダメだろ)
男友達「俺、もう心石 迎える入れる気 満々だけど いいよな リーダー?」
桐生 (きりゅう)「お前らがいいなら、全然構わん」
仁村 (にむら)「これから、よろしくね 心石さん」
心石 (ココロイシ)「──はい」
桐生 (きりゅう)「そういえば、友井は言わなくていいのか?」
友井 淳一 (ともい じゅんいち)「やっぱり、俺も言うの?」
仁村 (にむら)「──当たり前でしょ!私たちも秘密 暴露したんだから自分の口から言いなさいよ!」
友井 淳一 (ともい じゅんいち)「まあ、隠すことでもないから言うよ・・・」
友井 淳一 (ともい じゅんいち)「実は 俺、───」
〇生徒会室
葛井 竜逸 (くずい りゅういち)「──”ニオイが分からない”?」
ガラル・ライカ「ああ、そうなんだ」
〇黒
もともと彼は、生まれつきの体質でニオイを感じにくいんだ
それゆえ、人からも距離を置かれることもよくあったらしい
でもそこは、彼の友達が上手くやってくれていたんだけどね
〇生徒会室
葛井 竜逸 (くずい りゅういち)「ふーん、どおりであのオポッサムにも積極的になれたわけね・・・」
葛井 竜逸 (くずい りゅういち)「それを考えたら、アイツらとの出会ってのも案外 成るべくしてなったって所か・・・」
ガラル・ライカ「そうとも言えるが、そうでないとも言える」
ガラル・ライカ「75億人を超える世界で、ピンポイントに鼻の効かない人間と出会えるなんて正に奇跡だ」
ガラル・ライカ「実際、出会えるかも分からん確率だよ」
葛井 竜逸 (くずい りゅういち)「だったら、わざわざ根回しする必要なんかあったのか 会長?」
ガラル・ライカ「・・・やはり、バレていたか」
〇生徒会室
ガラル・ライカ「──桐生くん、友井くんが彼女を招き入れたいと言ってきても拒絶してもらいたい」
桐生 (きりゅう)「はあ?なんでだよ」
ガラル・ライカ「強い意見を言われると、人は否定せずにはいられない」
ガラル・ライカ「それを逆手に、みんなの意見をまとめるんだ」
ガラル・ライカ「納得せずに彼女を招き入れてしまうと、君らの中には嫌気が刺して抜ける者も現れる」
ガラル・ライカ「それを、心理的リアクタンスと言うのだが」
ガラル・ライカ「私としては、それはどうしても防ぎたい」
ガラル・ライカ「だから、自己で選択したという認識を君らにしてもらう必要があるんだ」
桐生 (きりゅう)「つまり、アイツらの反感を買えって事か?」
ガラル・ライカ「理解が早いね。賢い証拠だ」
ガラル・ライカ「正直、損な役回りだから申し訳ないとは思うがね・・・・」
桐生 (きりゅう)「それでも、アイツらと一緒にいられんだろ?」
桐生 (きりゅう)「──だったら、損でもなんでもねえよ」
〇生徒会室
ガラル・ライカ「想定では、桐生くんが孤立してもおかしくなかったんだが そうはならなかった」
ガラル・ライカ「彼らの友人らを侮っていたよ・・・」
ガラル・ライカ「私の目処も、まだまだ甘いね・・・」
葛井 竜逸 (くずい りゅういち)「──おいやめろ、俺は完全に外してんだぞ (想定では友人と別れると思ってた)」



久々の更新待ってました。
友井がタバコを吸う悪友、そしてオポッサムと交流出来たのは嗅覚に問題があったからだったのですね。👃
ライカの心理学に基づく計らいで、お互い打ち解けたようで。
しかし前回運営へのお問い合わせで、ようやく申請が通ったシルエットなのですが、現状ちらっと登場しただけですよね。
質問に回答した身としては、気になるところです。