The Justice Twins

どんぐり

ブライトネスとの共同作戦(その1)(脚本)

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〇学校の屋上
  11月になった。和樹たちは屋上で昼食を摂っていた。
河野沙織「ねえ知ってる?悪質転売ヤーの話」
江川和美「聞いたことありますよ、先輩」
江川和樹「僕もです」
河野沙織「だいぶ前、ファストフード店のキッズセットでノベルティ目当てで買ったけど食品を捨ててカードを高額転売してたの」
江川和美「目に余りますね、先輩」
江川和樹「ひどすぎます。食べ物を粗末にしてるし・・・」
河野沙織「本当よね。私のいとこも泣いてたわ」
江川和美「子供の気持ちを踏みにじるなんてひどすぎるわ、兄さん」
江川和樹「そうだね」
河野沙織「食べ物を粗末にしてはいけないのは事実ね」
江川和美「その捨てられた食べ物を引き取り生活支援が大切な人に配布している人、SNSで見ました」
河野沙織「確かに生活に苦慮してる人にしてみれば助かるわよね」
江川和樹(僕らでどうにかできないかな?)

〇シックなリビング
  その夜。
江川勝「ニュース見るか」
江川るり子「そうね」
江川和美「時事問題、結構試験に出るわ」
江川勝「新聞やニュースをチェックするのは大切だ」
江川和樹「そうだね」
  彼らはテレビをつけた。

〇テレビスタジオ
ニュースキャスター「こんばんは。ニュースの時間です」
ニュースキャスター「先日、株式会社バーガーズはキッズセットに対する悪質な転売や食品不法投棄を受け、警戒態勢を強化すると発表しました」

〇シックなリビング
江川和樹「食べ物を粗末にしちゃいけないのは僕だって知ってるさ」
江川和美「そうよね。私や兄さんも好き嫌いせずに生きてきたわ」
江川勝「二人ともよく覚えてるね」
江川るり子「えらいわ。私だって生ごみはちゃんとコンポストにして家庭菜園に活用してるわ」

〇テレビスタジオ
ニュースキャスター「購入制限を導入し転売を防止する対策を講じフードロスを減らしたいという考えです」

〇研究施設のオフィス
  次の日のこと。ブライトネスでは会議が開かれた。
科学者「さて食品放棄をする悪質な転売ヤーを我々で一掃するぞ」
ウィッチ「我々の力でねじ伏せてやりましょう」
魔法使い「子供の楽しみを奪うやつらに怒りの鉄槌を下さねばなりませんな」
構成員「高額転売は決してあってはなりません。私も調べてきましたので」
魔法使い「でかした。これで追い詰める」
スーパーウィザード「あの二人もきっと動くから助太刀がてら成敗しに行くか」
マッドサイエンティスト「私も協力いたします」

〇部屋の前
  数日後。
江川和樹「じゃあ行くか」
江川和美「そうね」

〇川に架かる橋
江川和樹「しばらくしたら期末試験だね」
江川和美「しっかり勉強しないとね」
狙撃手「久しぶりね」
「あの時の!」
狙撃手「実はさっきひったくり犯をやっつけたわ。学校、遅れないでね。私はブライトネスに戻るわ」
「お疲れ様です!」
  二人は学校へと向かう。

〇研究施設のオフィス
  その頃。
狙撃手「博士、例の転売ヤーを成敗する件ですが、ジャスティスツインズも呼びましょうか?」
科学者「いいアイデアだな。私から連絡を送るよ」
狙撃手「そうですね。共闘してやっつけましょう」
構成員「連絡は私がしよう」
敵幹部「いいアイデアだ。スパイ経験のある私も加担しよう」

〇学校の屋上
  昼休みのこと。
江川和樹「そういえば、屋上から見る紅葉も素敵だね」
江川和美「そうね」
  二人は写真を撮影した。その時だった。
江川和樹「誰だろう?」
江川和美「見てみましょう」
  見知らぬナンバーだった。
江川和樹「もしもし?」

〇研究施設のオフィス
スーパーウィザード「お主らか?わしじゃ。ブライトネスのものじゃ」

〇学校の屋上
江川和美「おじいさん!なぜ私たちの連絡先を?」

〇研究施設のオフィス
スーパーウィザード「この前の共同作戦の時に連絡先を入手したんじゃよ」

〇学校の屋上
江川和樹「そういえば共闘すると言ってましたもんね」

〇研究施設のオフィス
敵幹部「実は、今回の悪質な転売ヤーを成敗する作戦だが、私たちと君たちの共同で行うことにした」
女性科学者「実は明後日の金曜日の夜、ブライトネスに来て欲しいの。一緒に壊滅させる作戦よ」

〇学校の屋上
江川和美「つまり、朝早いうちから壊滅させるんですか?」

〇研究施設のオフィス
ウィッチ「正解。食品不法投棄も止まさせるんじゃ。もし出たら食品は捨てずに寄付する作戦じゃよ」

〇学校の屋上
江川和樹「わかりました。お手伝いします」
江川和美「詳しいことは?」

〇研究施設のオフィス
科学者「私がメールを送る。夕方までには送るからな」

〇学校の屋上
「わかりました」
  こうして、2人はブライトネスと結託することになった。

〇学校の校門
  夕方。
江川和樹「連絡がきたよ」
江川和美「添付ファイルを見るわね」
  「明後日18時にブライトネスの前に来ること。食事はこちらで出すので問題なし。着替えや歯ブラシ、タオルも忘れずに」
江川和美「地図もあるから安心ね」
江川和樹「お父さんやお母さんには勉強合宿と伝えるよ」
江川和美「そうね」

〇シックなリビング
  その夜。
江川和美「という訳なの」
江川るり子「勉強合宿ね。期末試験もあるから、ちょうどよかったわ」
江川勝「そうだね」
江川和樹「しっかり勉強してくるんだ」
江川勝「いい結果を残せるよう、頑張るんだよ」
  2人はどうにか誤魔化した。

〇学校の校門
  作戦当日の夕方。
江川和樹「それじゃあ出発だ」
江川和美「そうね。ブライトネスの地図は、メールに添付されてたしね」
  2人はブライトネスのオフィスへと向かう。

〇巨大なビル
江川和樹「ここがブライトネスか」
江川和美「かなり立派な会社ね」

〇研究施設の玄関前
警備員「ご用件は?」
「ブライトネスに用があってきました」
警備員「証拠は?」
「こちらです」
  2人はメールを見せた。
警備員「結構です。ではどうぞ」

〇研究施設の守衛室前
魔法使い「よく来てくれたな」
「こんばんは」
魔法使い「研究室へと案内する。着いてきたまえ」

〇研究施設のオフィス
女幹部「よく来てくれたわね」
敵幹部「取り敢えず夕食と入浴を済ませてから明日の打ち合わせだ。入浴は銭湯に連れて行くから安心しろ」
女幹部「仮眠室、使っていいわよ」
「ありがとうございます!!」
女幹部「まずは夕食ね。私たちが奢るわ」
敵幹部「じゃあ、行くぞ。着替えや入浴関係のやつも持っていくといい」

〇テーブル席
女幹部「遠慮なく食べて」
「いただきます」
  3人は夕食を摂った。
女幹部「学校の方は?」
江川和美「期末試験があります」
江川和樹「成績にも関係してくるんで、勉強にも磨きをかけてるんです」
女幹部「しっかり学習しないとね」
敵幹部(後は、どう摘発するかだな・・)

〇昔ながらの銭湯
  夕食後、面々は先頭に向かった。
構成員「こんばんは!」
女幹部「お疲れさま。夜勤、頑張ってね」
構成員「はい!」
女幹部「ここで入浴よ」

〇銭湯の脱衣所
江川和樹(準備はできたな)
江川和美(これで準備完了。しっかり疲れを取らなくちゃ)

〇浴場
女幹部「サウナもあるから、あとで入りましょう」
江川和美「そうするわ」
  その頃。
江川和樹(明日の打ち合わせ、しっかり話し合わないとな)

〇サウナ
江川和樹「僕、サウナ初めてですけど結構体に来ますね」
利用客「俺は常連だからな。いずれ俺みたくすぐに慣れてくるよ」
  その頃。
女幹部「サウナから出たら、ソフトドリンクとアイスクリームよ」
江川和美「わかりました」

〇銭湯の脱衣所
敵幹部「着替えに関しては私が洗濯に回したからきれいになったぞ」
「助かりました!」

〇小さい会議室
  夕食と入浴を済ませた面々はブライトネスの会議室にいた。
女幹部「じゃあ明日は6時起床で、朝食後に販売開始時刻の7時半を狙うわよ。場所は近くのハンバーガー店」
魔法使い「朝食は近くの店で済ませよう。ハンバーガー店に先回りして取り押さえるぞ」
江川和樹「わかりました」
江川和美「これで明日は大丈夫ですね」
女幹部「じゃあ、仮眠室へ案内するから、歯を磨いて寝なさい」

〇宿舎の部屋
  仮眠室にて。
江川和樹「和美、僕たちすごい面々と知り合ってるね」
江川和美「本当ね。敵だった人が改心してたなんて驚いたわ」
江川和樹「とにかく、明日は早いし、寝よう」
江川和美「そうね。子供たちの笑顔を守るためにも寝ましょう」
  さて、いよいよ次の日は作戦決行。二人は悪質な面々を成敗できるだろうか?次回へ続く!

コメント

  • 誤字報告。ジャスティスツインズが銭湯に向かう場面で先頭になってました。

    話題になった食品問題。
    ツインズとブライトネスは解決出来るのか。待ってます。

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