姉弟でこの会話する意味ある??(脚本)
〇明るいリビング
夏。
それはなんかすごい暑い季節。
A太郎「あち〜・・・」
A太郎。
しがない学生である。最近の宿敵は太陽。
こんな言い回しをしている時点で厨二病に片足突っ込んでいる。
「おーーーーーーい!!!!!!!!」
A太郎「・・・????」
A太郎「うわっっっっっっっっ!!」
A子「やあどうも、我が弟よ」
A子。
A太郎の姉。
弟との関係に年功序列制を適用してないのはまだ良心的。
A太郎「急に出てくるなよ」
A子「こういうのは勢いでやんなきゃね」
A子「いわゆる深夜テンションというやつだよ」
A太郎「・・・今、昼だよな?」
A子「昼だよ?」
A太郎「ええ・・・・・・」
A子「地球上のどっかでは絶対に深夜だからセーフってことにしとこう」
A太郎「・・・というかなんで冬服??」
A子「地球の裏側では今は冬・・・って冗談はさておき、」
A子「インスピレーションでこの素材を使わせていただくことに決めたからだよ」
A太郎「インスピレーションというか直感というか、お前の趣味な」
A太郎「横文字使えばなんでもカッコよくなると思うなよ」
A子「セーラー服っていいよね・・・」
A太郎「聞いてないしメタいな」
A子「むしろメタ発言じゃなかったら私がただのナルシストになっちまいますから」
A太郎「せめて口調を統一しろよ」
A太郎「ただでさえ名前がこんな5秒で考えたみたいな名前なんだから、キャラ付けは大事だぞ」
A子「君も大概メタいな」
A子「名前に関してはあああああよりいいんじゃないかなーと私は思います」
A太郎「違いが分からない・・・」
なお、実際は5秒しか考えてないというよりは何も考えずに入力した名前である
「ええ・・・・・・」
A子「ともかく、キャラが定まってないこと自体がキャラだからキャラ崩壊にはならないんだ」
A太郎「随分な屁理屈だな」
A子「この話が笑いどころのないただの喋りになってるからちょっとでも頑張ろうと思って・・・」
A太郎「笑いどころだったのか今の」
A子「安心しろ、箸が転んでも笑うような人なら笑ってくれるさ!」
A太郎「それ主に10代女子だろ」
A子「つまり私みたいなののことだな」
A太郎「お前が世の中の10代女子と同じ感性してるといいな」
A子「なかなか辛辣ですね君」
A子「小さな頃はまだ可愛かったし3年ぐらい前まではイケメンだったのに・・・」
A子「あ、性格の話な」
A太郎「3年前までは性格イケメンだったのか・・・」
A子「素直で気の利く弟は可愛いからな」
A太郎「はあ・・・」
A子「それはともかくとして、今日も今日とて夏真っ盛りだな」
A太郎「それはともかくによる話題転換に全幅の信頼を置いてやがる・・・」
A太郎「暑いってのには同感だけど」
A子「エアコンがある環境に居られる時間はまだいいよな」
A子「ほら、お外では蝉が鳴いているよ・・・」
ミーンミンミンミ゛ーーー・・・
ミーンミンミンミ゛ーーー・・・
A太郎「セミファイナルもたまに落ちてるよな」
A子「アレはやばい」
A子「詐欺罪で逮捕できないのかな」
A太郎「そういえば見分け方あったよな」
足が開いたら生きてるらしい。
かなりの近視からすればぶっちゃけ知ってようが何も関係ない。
A子「よし、なんかタメになる感じの話になってるぞ」
A子「この調子で豆知識を言ってこう」
A太郎「なぜ・・・?」
A子「見どころを作りたいからね」
A太郎「見どころになってるのか?これ」
A子「なってるなってる」
A太郎「なってるのか・・・?」
A子「このまま最後まで突っ走るよ!」
A太郎「ぐだぐだ続けてるせいでエンディングが全く見えないんだけど」
A子「オチがないのもオチとして成立するよね」
A太郎「無鉄砲すぎる」
無鉄砲。
後先を考えないこと的なアレ。
当て字なので、別に由来は鉄砲に関係ないらしい(諸説あり)。
A子「・・・と、こういう感じで無理矢理豆知識を押し込むんだ」
A太郎「お前が無理矢理って言ったらおしまいだろ・・・」
A子「人生楽しまなきゃ損だよ」
A太郎「いい感じに言われても・・・」
A太郎「そもそも文脈が全くつながってないな」
A子「ああ、我が弟よ。 つながっていないように見えて、世界は全て繋がっているのだよ・・・」
A太郎「厨二病治したら?」
A子「治ったら苦労しない」
A子「永久不滅なんだよ」
A太郎「永久不滅・・・」
A子「君もそうだろ?」
A太郎「え?」
A子「ほれ、ここに証拠もあるぞ」
A太郎「なっ、それは・・・!!」
A子「A太郎を一撃必殺できること間違いナシ☆ 内容はお察しのノートです!」
A子「まあ私も共感性羞恥に倒れるんだけどね」
A太郎「もっと自分を大事にしろよ」
A子「あらやだイケメン」
A子「でもここまできたら後には引けないのでレッツオープン!!!!!!」
A太郎「慈悲はないのか!」
A子「えーっと、なになに・・・?」
A太郎「・・・・・・・・・・・・!!」
──漆黒の闇は凍てつく氷と為り、我が魂を蝕むだろう。我はその運命に抗いし者なり。(中略)
──悠久の刻を経て、我は再びこの不完全な世界に舞い戻る。不死鳥の炎は不滅なr
A子「ギブ」
A太郎「燃え尽きた・・・」
A子「安心しな、不死鳥の炎は不滅らしいぞ」
A太郎「やめろ」
A子「さて、そろそろオチがついたかな?」
A太郎「そうやって引き伸ばすからいつまでもオチがつかないんだと思うけど・・・」
A子「え、どうしよう」
A太郎「どうしようもないなぁ」
A子「じゃあとりあえず・・・これ焼却処分しようか」
A太郎「焼却・・・?」
〇綺麗な一戸建て
A子「というわけでこんな暑い中外に出てきたぞ」
A太郎「完全に開き直った説明台詞だな」
A子「それではいきまーす」
A太郎「唐突に始まった」
A子「これを・・・」
実際に焚き火をする時は法律とか自治体やその他諸々のルール、マナー、モラルを守ってね!!
絶対だぞ!!
A太郎「いや焚き火ではなかったよな今の」
A子「そこにツッコんじゃいけないよ」
A太郎「流石にツッコまざるを得ないだろ」
A子「せっかく爆発オチで終わらせようと思ったのに」
A太郎「明らかに俺らも巻き込まれたよね??」
A子「ギャグ漫画ならアフロになってるな」
A子「アフロってイカしてるよね」
アフロ最高!!!!
A太郎「とうとうナレーションまでおかしくなってきた」
A太郎「さっきまでは法律遵守とか一応常識人っぽいこと言ってたのに・・・」
A子「アフロを崇めて何が悪いと言うんだね」
A子「あと別に最初からまともではなかったよね」
A太郎「それはそう」
A子「さて、私たちも最後くらいは真面目に話してみようか」
A太郎「やっとか・・・」
A太郎「いや別にそもそも望んでないんだけど・・・」
A子「ぶっちゃけると、私もなんでこんなことしてるのか最初っから理解してないからなぁ」
A太郎「なにそれ怖い」
A子「体感温度下がった?」
A太郎「いや全く」
A子「だろうね。地球温暖化には勝てない」
A太郎「残念ながらな」
A子「こういう時こそここのメタ仕様を利用するんだよ」
A太郎「メタ仕様・・・?」
A子「えーいっ☆」
A太郎「うわーーーーーーーーー?!」
A子「冷えた?」
A太郎「冷えたっつーか凍った??」
A太郎「え、どういう仕組み??」
A子「深く考えたらいけないよ」
A太郎「確かに、あんまりツッコむとこの世界の闇に触れそうだよな・・・」
A子「おや、また厨二病か?」
A太郎「ちげーよ!」
A子「えーっと、なに話してたっけ?」
A太郎「俺はスルーかよ」
A子「あーそうそう、真面目な話ね」
A太郎「自己完結した・・・」
A子「これはあくまでも私A子の持論なんだけど・・・」
A子「何も考えないで馬鹿騒ぎする時間ってのはやっぱり必要だと思うよ」
A子「ただし、周囲に迷惑かけたらダメだし、自分の身も大事にしないといけないけどね」
A子「・・・とまあ、こんな感じで真面目に話してみたけどどう?」
A太郎「過去最大級にシリアスだった・・・」
A子「過去最大て。 比較対象がよほど酷かったんだな」
A太郎「「馬鹿やること」を真面目に勧めるってのはお前らしいよな」
A子「まあこーゆーことは先人たちも色々言ってるだろうからそっちを参考にして欲しいけどな」
A子「人生見つめ直すも良し、 時に現実逃避するも良しだ」
A子「もちろんどっちも過度はダメだぞ」
A太郎「なんかこうやって真面目な主張的なことをしてるの見ると不安になるな」
A子「何がだ?」
A太郎「オチがつかないこととか」
A子「あ」
A子「とりあえず一言でいい感じに終わらせるか」
A太郎「一言で?」
A子「ここまで読んでくれた方!ありがとう!」
A太郎「あ、それは確かに大事だ」
A太郎「ありがとうございます!」
ありがとうございました〜!!
「・・・・・・」
「終わった〜〜〜〜!!!!」
A子「我々の役目は一旦終わりだな」
A子「何が役目だったのかもさっぱりだけど」
A太郎「もう解散でいいんだよな?」
A子「私は着替えることにするぞ、流石に暑い」
A太郎「私服に変身バンクあるのか・・・」
A子「これもメタ仕様というやつだよ、知らんけど」
A子「さて、それじゃあ帰るとしますかね」
A子「アイス食べよーぜ」
A太郎「おう!」
fin