過去の出来事(脚本)
〇田舎の学校
とある放課後
竹内 広樹「はぁ・・・はぁ・・・」
???「広樹・・・頑張ってるな──」
弥生 菜々(見てること・・・バレた!?)
弥生 菜々「見ていることを広樹にバレていませんように!!」
竹内 広樹(・・・気のせいか)
竹内 広樹(菜々が見ていたような気がしたけど・・・)
広樹は、自主練習の続きを再開した。
〇女の子の一人部屋
弥生 菜々「なんで・・・広樹のことを見てしまうんだろう──」
弥生 菜々(好き・・・なのかな?)
弥生 菜々「もう、何も分からない!!」
???「菜々〜、ご近所さんに迷惑なるから大声出すのやめなさい!」
弥生 菜々「は、はーい・・・」
弥生 菜々(今日は大人しく、寝ることにしよ・・・)
〇学生の一人部屋
竹内 広樹「ふぅ〜、今日のやらなきゃいけない勉強終わった・・・」
竹内 広樹(そういえば、今日の放課後・・・菜々は一体誰を見てたんだろう?)
竹内 広樹(多分、あれは明らかに俺の方を見ていないとわかるけど・・・)
???「もう、何も分からない!」
竹内 広樹「・・・!?」
竹内 広樹「びっくりした・・・多分、菜々だよな? 夜中に大声を出さないでくれ・・・」
竹内 広樹(まあ、いいや── 今日は寝よう)
〇マンションの共用廊下
竹内 広樹「行ってきます・・・」
弥生 菜々「広樹!?」
竹内 広樹「おはよう、菜々」
弥生 菜々「おはよう!! いつも、この時間に登校してるの?」
竹内 広樹「そうだけど・・・急にどうした?」
弥生 菜々「な、なんでもない!! ・・・私、先に行くね」
竹内 広樹「先に行くって・・・何か言いたかったのか?」
〇教室
弥生 菜々(最近、広樹とちゃんと会話出来てないな・・・幼い頃は話せてたのに)
花崎 陽菜「おはよう、菜々!!」
弥生 菜々「陽菜、おはよう」
花崎 陽菜「何か悩み事?・・・私でよければ、話聞くよ?」
弥生 菜々「いいの・・・?」
花崎 陽菜「いいよ!!私たち、親友でしょ!」
弥生 菜々「陽菜・・・!!ありがとう」
花崎 陽菜「じゃあ、一旦菜々の悩み事を聞こうかな・・・」
弥生 菜々「最近、私と幼馴染の広樹とちゃんとした会話が出来てないの・・・」
花崎 陽菜「え、でも・・・普通に会話出来てる気がするけど?」
弥生 菜々「ううん、会話出来てないよ・・・ 普段なら、広樹にどんな話だって出来るのに──」
花崎 陽菜「『今は出来ない』・・・と」
弥生 菜々「そうなの・・・どうしたら、いいと思う?」
花崎 陽菜「もしかしたら、好きとか?・・・竹内くんのこと」
弥生 菜々「好きとかないよ・・・」
花崎 陽菜「幼馴染だからこそ、好きだから逆に言えなくなってるのかも・・・悩み事とか」
弥生 菜々「そうなのかな〜・・・」
花崎 陽菜「まあ、ともかく出来るだけ、竹内くんと会話していけばいいと思うよ」
花崎 陽菜「そろそろ、チャイムなるから席戻るね」
弥生 菜々(陽菜の言う通りにしてみようかな・・・)
弥生 菜々(でも、本当に”好き”だったらどうしよう・・・)
〇教室
竹内 広樹(早く部室に行こ・・・)
???「広樹・・・ま、待って!!」
弥生 菜々「今日、広樹を応援しに行ってもいい?」
竹内 広樹「ああ、いいよ」
竹内 広樹「俺は先に部室行くから、応援頼むな!!」
弥生 菜々「応援頑張ろ〜!!」
花崎 陽菜(菜々・・・竹内くんと話せてる)
花崎 陽菜「・・・いいな」
〇田舎の学校
タイムを測っている広樹を菜々は応援した。
弥生 菜々「広樹!!頑張れ〜!」
広樹は記録が更新したことに喜び、菜々にピースサインをした。
弥生 菜々「・・・記録更新おめでとう!!」
花崎 陽菜「菜々・・・見てたんだ」
弥生 菜々「陽菜!! ・・・陽菜もタイム測るの?」
花崎 陽菜「そうだよ・・・前回の記録より上を目指す」
弥生 菜々「頑張れ!陽菜なら、出来る!!」
花崎 陽菜「ありがとう」
陽菜は、タイムを測った。
──結果は、前回より下がった。
花崎 陽菜「そんな・・・練習頑張ったのに」
竹内 広樹「お疲れ様、花崎・・・」
花崎 陽菜「た、竹内くん!? ・・・ありがとう、記録上がらなかったけど」
竹内 広樹「でも、やり切ったことはすごいよ」
花崎 陽菜「う、うん・・・ありがとう、竹内くん」
〇田舎の学校
グラウンドの隅にいた菜々が広樹と陽菜が話しているところを見た
弥生 菜々「陽菜・・・もしかして、広樹のこと──」
弥生 菜々(相談に乗ってくれたのに・・・)
弥生 菜々「私を応援してくれないんだ・・・」
〇学校の部室
花崎 陽菜(竹内くんに慰めてくれたけど、やっぱりタイムが下がったことが悔しいな・・・)
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