3人目の戦士の居場所(脚本)
〇大きな木のある校舎
二木アゲハ「今日の配達はこの学校ね」
二木アゲハ「しかし、学校行事関係だからかもしれないけど荷物大きいな・・・まぁ、いろいろ言っても始まらないし、行こう!」
アゲハの今回の配達先は改修工事を終えたばかりの開校から50年以上経ったこの高校。
二木アゲハ「って、おや?あれは・・・ピヨっち?」
アゲハの目線の先にはことりがいた。携帯マナーの特別講演のためにこの高校を訪れていた。
二木アゲハ「ピヨっちも仕事で来ているのかな?大変そうだな・・・私も頑張ろう!」
気合を入れなおして、アゲハは校舎内へ入っていった。
〇事務所
二木アゲハ「失礼します。ツバメ運輸です」
「あ、ありがとうございます。ここにハンコを・・・よし、確かに受け取りました。ご苦労様です」
二木アゲハ「はい!ありがとうございました!失礼します!」
〇大きな木のある校舎
二木アゲハ「よし、ここの配達は終わったわ。次の場所へ行きましょう」
二木アゲハ(にしても、まさかピヨっちを見かけるとは思わなんだと。ピヨっち・・・健闘を祈るよ)
〇体育館の舞台
一方、ことりは高校の体育館で携帯使用に関してのマナー講座をしていた。
籠原ことり「皆さん、ご清聴ありがとうございました。携帯電話を使う際はマナーを守ってくださいね」
〇体育館の舞台袖
籠原ことり「ふぇ~~、き、緊張したぁ・・・」
籠原ことり「でも、有意義な時間だったわ」
「お疲れ様です」
籠原ことり「あっ、お疲れ様です」
鴨川黄奈美「籠原さん、この度はお忙しい中でこのような講義のための時間を作っていただきありがとうございました」
籠原ことり「こちらこそありがとうございました」
〇センター街
ことりの高校での講義から数日後の休日のこと
籠原ことり「ん~、久しぶりの休日だし、どこ行こうかな?」
籠原ことり「あ、あれって・・・」
鴨川黄奈美「おろおろおろ・・・」
籠原ことり「うわ、すごいおろおろしてる・・・大丈夫ですか?」
鴨川黄奈美「ひっ!って、あれ?もしかしてあなた・・・」
〇シックなカフェ
籠原ことり「まさかこんな所でお会いするとは思いませんでした。しかし、先程すごくおろおろしてましたけど何があったんですか?」
鴨川黄奈美「実は私、生徒たちや他の先生たちに内緒している趣味がありまして・・・それを見られないか不安になっていたんです・・・」
と言って黄奈美がバッグから出したのは
少々アレなタイプの戦隊もののDVDだった。
籠原ことり「あ〜・・・な、なるほど・・・通りでおろおろしていたわけですか・・・確かに気持ちは分かりますよ・・・」
鴨川黄奈美「生徒たちにこんなこと知られたくなかったんです・・・教師ですから」
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