第9話「襲来!超不快獣」(脚本)
〇地球
第9話
「襲来!超不快獣」
???「・・・っと、どうやら一番乗りはワシみたいやな?」
???「あれが地球か・・・へへ 他の連中が到着する前に、ワシがちょっと遊んだるわ!」
〇空
〇明るいリビング
榊翔太(サカキ・ショータ)「ふぃ〜、夏休みの宿題終わり!」
ルーナ・アルテミア「すごいわぁ翔太ちゃん!夏休の宿題もう終わらせちゃったのね〜」
榊翔太(サカキ・ショータ)「えへへ・・・まだ日記とか残ってるけどね」
色々あった夏休みも、
もう後半に差し掛かっていた。
迫る新学期と夏の終わりを予見しつつ、
翔太は毎日を過ごしていた。
榊翔太(サカキ・ショータ)「でも夏休みももうすぐ終わりか・・・ 何だか寂しいなあ」
ルーナ・アルテミア「あらあらぁ・・・学校は嫌?」
榊翔太(サカキ・ショータ)「そういうワケじゃないんだけど・・・」
ルーナ・アルテミア「うふふ・・・夏の終わりというのは誰しも寂しいものよ〜」
〇渋谷のスクランブル交差点
一般人「あー忙しい忙しい・・・」
一般人「・・・ってまた赤信号かよ! 急いでるのにどうなってんだよ」
「・・・・・・・・・」
一般人「・・・・・・ん?」
一般人「まっ、また怪獣だーー!?!?!?!?!?」
〇明るいリビング
榊翔太(サカキ・ショータ)「あれは・・・倒したハズの不快獣達!?」
ルーナ・アルテミア「そんな・・・!? 同じ不快獣が再度発生するなんて事ははいハズなのだけど・・・」
榊翔太(サカキ・ショータ)「考えてるヒマはないよ!ママ!行かないと」
ルーナ・アルテミア「・・・ええ!」
〇渋谷のスクランブル交差点
〇戦闘機の操縦席(空中)
ルーナ・アルテミア「なんて数・・・これだけを一人で相手にするのは・・・」
榊翔太(サカキ・ショータ)「何弱気になってるのさ、ママ! 再生怪人は弱いってよく言うでしょ!」
榊翔太(サカキ・ショータ)「こんな奴等ーーッ!!!!」
〇渋谷のスクランブル交差点
〇戦闘機の操縦席(空中)
榊翔太(サカキ・ショータ)「く、くそっ・・・離せ!」
ルーナ・アルテミア「・・・!」
ルーナ・アルテミア「上空に反応あり!何か来るわ〜!」
〇空
「投下!!」
〇サイバー空間
フレイヤ「私ですよー!!」
〇空
〇渋谷のスクランブル交差点
〇戦闘機の操縦席(空中)
ルーナ・アルテミア「ふう・・・助かりましたわ〜」
榊翔太(サカキ・ショータ)「ナイスアシスト!」
榊翔太(サカキ・ショータ)「さあ、反撃開始だ!」
〇渋谷のスクランブル交差点
〇戦闘機の操縦席(空中)
榊翔太(サカキ・ショータ)「はあ・・・はあ・・・どうだっ」
榊翔太(サカキ・ショータ)「・・・うっ」
ルーナ・アルテミア「翔太ちゃん・・・大丈夫?」
榊翔太(サカキ・ショータ)「だ・・・大丈夫だよママ ちょっとふらついただけ・・・」
榊翔太(サカキ・ショータ)「とにかくこれで敵は片付け・・・・・・」
〇黒背景
???「た、って思うやん?」
〇戦闘機の操縦席(空中)
榊翔太(サカキ・ショータ)「なっ、なんだ!?」
ルーナ・アルテミア「これは・・・強力な時空の歪み!?」
ルーナ・アルテミア「・・・・・・!!!! 上よ!!!!」
〇空
〇戦闘機の操縦席(空中)
榊翔太(サカキ・ショータ)「・・・・・・えっ?」
榊翔太(サカキ・ショータ)「空に・・・人?」
〇空
???「いやー、皆すごいやん?ワシが用意した再生不快獣をバッタバッタと倒してくもん」
???「おっちゃんも久々にええもん見せてもらったわ。退屈せんでも済みそうやな、こりゃ」
???「・・・ちゅーわけで、次はワシが行くで?」
〇渋谷のスクランブル交差点
〇戦闘機の操縦席(空中)
榊翔太(サカキ・ショータ)「不快獣!?新手か!」
ルーナ・アルテミア「ま、待ってぇ!あれは・・・」
〇渋谷のスクランブル交差点
〇戦闘機の操縦席(空中)
ルーナ・アルテミア「きゃあああ!!!!」
榊翔太(サカキ・ショータ)「わあああ!?!?」
〇サイバー空間
フレイヤ「ががっ、ぴーーー!?!?!!」
〇渋谷のスクランブル交差点
〇戦闘機の操縦席(空中)
榊翔太(サカキ・ショータ)「クシナダがダウン・・・こちらも、中枢機関を中心に深刻なダメージ・・・!」
榊翔太(サカキ・ショータ)「な・・・なんなんだ、あの不快獣は!?」
ルーナ・アルテミア「・・・あれはただの不快獣じゃないわぁ」
榊翔太(サカキ・ショータ)「ただの不快獣じゃ・・・ない?」
榊翔太(サカキ・ショータ)「まさか・・・!?」
ルーナ・アルテミア「・・・あれは、文明との戦いに勝利し、惑星を滅ぼした不快獣」
ルーナ・アルテミア「・・・その内の一体」
ルーナ・アルテミア「・・・・・・超不快獣!!」
〇渋谷のスクランブル交差点
超不快獣・バルダイン「へへへへっ!!なんや!!えらい物知りなオバンやないか!!」
超不快獣・バルダイン「そう!!ワシの名はバルダイン!! 超不快獣四天王が一角、嫉妬のバルダインたぁワシの事!!!!」
超不快獣・バルダイン「地球の守護者たるスーパーロボットもこのザマや!こうなればワシが一気にこの地球を・・・」
???「待てぃッ!!!!」
超不快獣・バルダイン「あん?」
〇空
〇戦闘機の操縦席(空中)
榊翔太(サカキ・ショータ)「ま、また空に人が・・・!?」
榊翔太(サカキ・ショータ)「まさか・・・あいつらも!?」
〇空
ヒーローっぽい外見の男「バルダイン貴様ァッ!!!! 抜け駆けに飽き足らず、一人で手柄を独占しようとは何様か!!!!!!」
三下っぽい外見の男「フヒヒ!その通りでヤンス!」
お嬢様っぽい外見の女「もう少し、私達の事も考えてくださる?」
〇渋谷のスクランブル交差点
超不快獣・バルダイン「だはは!イヤーみんなメンゴメンゴ! だって・・・」
超不快獣・バルダイン「こいつらあまりにも弱いんやもん! だはははははは!!」
超不快獣・バルダイン「でもまあ確かに・・・ここでブチ殺しても面白ないんはそうや。それに手柄は仲良く四等分せんとな」
超不快獣・バルダイン「しゃあなしやから、今日は見逃したるわ! ワシに感謝せえよ〜?」
超不快獣・バルダイン「ダハハハハハ!!!!」
〇戦闘機の操縦席(空中)
榊翔太(サカキ・ショータ)「まっ・・・待て!勝負は・・・」
榊翔太(サカキ・ショータ)「勝負、は・・・・・・」
榊翔太(サカキ・ショータ)「・・・・・・」
ルーナ・アルテミア「翔太ちゃん・・・!?翔太ちゃん!!!!」
〇秘密基地のモニタールーム
隅州勇(スミス・イサミ)「フレイヤ!!応答しろ!!フレイヤ!!!!」
絵夢詩子(エム・シイコ)「フレイヤ・・・完全に応答ありません」
隅州勇(スミス・イサミ)「・・・・・・クソッ!!!!!!」
〇渋谷のスクランブル交差点
鉄の四肢は萎え、
雷の心臓は止まり──
──輝く剣は、振るわれる事はない
──英雄は死んだ──
──勇者も死んだ──
・・・レイセイバーが負けた。
それはこの惑星に、
超不快獣に対抗する手段が
どこにもない証であった。
〇雲の上
蒼井リサ「このザラついた感覚・・・」
「間違いない・・・ 僕達の故郷を滅ぼしたヤツだ!」
「反応は四つだけど、その中に一つ存在している・・・間違うはずがない!」
蒼井リサ「急いでお兄ちゃん!」
「・・・言われるまでもない!」
次回へ続く