肆 魔力説明(脚本)
〇山中の坂道
筑瀬洋花「はあ...はあ...、確か神華さんに聞いた話だと...この山の頂点に...すごい綺麗な自然があるって...聞いてた...」
筑瀬洋花「よし、ここで休まないで目指そおおお!!!」
柊桃奈「いやちょっと、休み無しはきついよ??」
神華「そうですよ、ていうか休まないとバテますよ?まじで!?」
筑瀬洋花「...あの...今、あと一歩でその美しい頂点につくはずなんだけど」
筑瀬洋花「この途中の道で休むより、その超綺麗な頂点で休めばいいじゃん?」
筑瀬洋花「ほら、一歩踏み出せば...」
柊桃奈「...?」
神華「あ、あれです...!」
〇朝日
筑瀬洋花「き、綺麗....!」
柊桃奈「ふ、ふつくしい...」
神華「いやああ...たまりませんねええ... こんな美しい場所...」
柊桃奈「確かに、ここで休憩したほうが良いもんね... 洋花ちゃんの気持ちわかるかも」
筑瀬洋花「でしょでしょ?」
〇赤い花のある草原
神華「さて、もうそろそろ冒険へ出発しませんか?」
筑瀬洋花「そうだね。」
柊桃奈「あ...まって...」
柊桃奈「この場所の続きの道に...」
〇山道
柊桃奈「一つの道と...」
〇山道
柊桃奈「その、二つの道に別れてる...」
〇赤い花のある草原
神華「あーつまり別れ道ってことですか...」
柊桃奈「まあ...そうですね...」
筑瀬洋花「...」
筑瀬洋花「じゃあさ、神華さんと桃奈ちゃんは一緒に探索して?」
神華「え?洋花さんは?冒険とかしないんですか?」
筑瀬洋花「いいえ、私は他の道でたくさんのことを発見していきたいんです...」
筑瀬洋花「ちょっと...お願いです...」
柊桃奈「まあ、洋花ちゃんがそう言うなら... 私は拒否しないよ?」
神華「まああ...良いですよ! たまには一人行動もしたい気分もありますからね!」
神華「でも、万が一なんかあったら戻って僕のとこへ向かってくださいね?」
筑瀬洋花「わかりました、!ありがとうございます!」
神華「じゃあ、僕達は先に一つの道へ進みますね」
柊桃奈「き、気をつけるんだよー?」
筑瀬洋花「...ふう、」
〇山道
筑瀬洋花「実はこの森になんか不思議な場所があった気がする...」
この先強い化物います。もしも通りたかったら襲われないよう気をつけてください。
筑瀬洋花「...強い妖怪...か... あったら気をつけよ...」
〇白い扉の置かれた森
筑瀬洋花「...あ、ここだ...!この前ちらっと見えた場所...」
筑瀬洋花「でもなんで...ここだけ扉が?」
「ちょっと...貴方誰ですか?」
筑瀬洋花「わっ...?」
〇白い扉の置かれた森
筑瀬洋花(え...よ、妖怪...?)
妖怪女「...もしかして、この扉について...知りたいですか?」
筑瀬洋花「あ、はい、どうゆう扉なのか知りたくて...」
妖怪女「あー...説明ですか。 了解しました。この扉、場所について説明していきますね」
〇白い扉の置かれた森
妖怪女「およそ300年前、 この扉の先に呪神が封印されてました。 現在はその結界を壊して、今はこの世で うろついてるんだとか」
筑瀬洋花(え、それ...危な...呪われてる魔法があったら...他の人に感染しちゃうじゃん...)
妖怪女「そして今、その封印場所は消えてしまい、 現在扉の先には「神籠塔」という神が沢山祀ってる塔が建てられました」
妖怪女「ちなみに作った神は、この世界の最高神 「神犹様」です」
妖怪女「ちなみに会えるのは...「正神極級」の人しか会えません」
筑瀬洋花「正神極級...?」
妖怪女「「正神極級」は、魔力が超持ってる人や妖怪の位の名前です」
妖怪女「実は、、この世は魔力ごとに位がつけられてまして...」
筑瀬洋花「い、一番下の位は...?」
妖怪女「「見習級」。 多くの修行者の候補者、また初めての魔法使い。が与えられる位で... 全然魔力は持ってません...」
妖怪女「そして、その位よりすこし上の...「祈使初級」は...」
妖怪女「慣れた魔法使いや、小さい妖怪が与えられる... つまりやや普通の魔力所持者がもつ級です」
妖怪女「で、それより上の位の...「神護中級」は、」
妖怪女「神域を守護する者たちや、巨大の妖怪が持つ...やや強めで、かなり多くの魔力所持者が与えられる位です」
妖怪女「そしてその上の位...「霊導上級」は..」
妖怪女「神意を読み解く巫や僧、勇者、小神がもつかなり多めの魔力所持者が与えられる位です」
妖怪女「そして、その上は、一番上の「正神極級」という位があります」
妖怪女「ちなみにですけど...自分の魔力、知りたいですか?」
筑瀬洋花「あ、はい、もしよければ...」
妖怪女「ではわかりました。私が貴方に魔法をかけ どの様な魔力を持ってるか 確かめてみます...」
妖怪女「神の秤にて、いまこの者の位を量る。 《識級の法》、開眼!《識級の法》、開眼!」
筑瀬洋花「わ、わわ?!」
妖怪女「...早速わかりました...」
筑瀬洋花「え...もう!?」
妖怪女「あなたの今の魔力級は...」
〇白い扉の置かれた森
妖怪女「、見習級です... まだまだですね」
筑瀬洋花「そ、そうですか...そのために化物を倒さなきゃいけませんよね...」
妖怪女「いいえ、倒すだけではなく...他の方法で魔力を高めることができます」
筑瀬洋花「え、えっ???」
妖怪女「実はこの森山に...、宝石がいっぱいある祠って知ってますか?」
筑瀬洋花「し、知らないですね.. それってどこにあるのですか?」
妖怪女「もう一つの道の洞窟にあります」
妖怪女「祠は...宝石がいっぱいあって...青や紫、水色に光る宝石がほとんどです」
妖怪女「そしてその宝石の名前...「魔石」を所持して...」
妖怪女「粉にして、「魔液」という液体に混ぜて、 数時間たった後、手や肌に塗るとほんの少し魔力を高めるのが早くなります」
筑瀬洋花「わ、なんか作りやすそ...」
妖怪女「まあそうですね...方法を間違えると 全く効果無しなので気をつけてくださいね?」
筑瀬洋花「わ、わかりました...! ちょっと早速作ってみますね! 色々ありがとうございました!」
妖怪女「いえいえ、それではまた」
〇山道
筑瀬洋花「よし、じゃあ桃奈ちゃん達の進んでる道に向かおう...!」
〇山道
〇洞窟の深部
筑瀬洋花「あ、ここだ...!ここがその洞窟...!」
筑瀬洋花「あ、あれが...ほ、祠...」
筑瀬洋花「うわ〜、しかも凄い綺麗なまま...」
筑瀬洋花「とりあえず、3個所持しよ...!」
「あ...!おーい!」
柊桃奈「よ、洋花ちゃん!ここに...!」
筑瀬洋花「桃奈ちゃん...!」
神華「もしかして魔石集めてたんですかー??」
筑瀬洋花「あ、はい...なんかこの石を粉にして、魔液にかけて数時間かけて肌に塗ると魔力がほんの少し早く高めるらしいって...」
神華「それって、妖霊露の作り方ですね...」
筑瀬洋花「でも、粉にするのは家に帰ってからはできるけど...液体が何処にあるのか...わからないんですよ...」
柊桃奈「うーん、まず魔液? がどんなやつなのかわかんないし...」
神華「あー、そうですねー...」
神華「実はこの森山に離れた場所に「魔霊湖」という湖がありまして...」
神華「そこいけば、魔液が沢山集められますよ!」
筑瀬洋花「なら、そこいけばいいじゃん!」
柊桃奈「まあ、確かにいっぱいあるならね...」
神華「じゃあ、早速魔霊湖へ行きますか?」
筑瀬洋花「行きたいです!いっぱいあるなら!」
柊桃奈「私も賛成です!」
神華「では、ちょっと僕の手を掴んでください...」
筑瀬洋花「え、何を...?」
柊桃奈「掴む...」
柊桃奈「も、もしかして...!」