第4話「死神の鎌・前編」(脚本)
〇海辺
第4話
「死神の鎌」
水着ギャルA「きゃははは〜っ!」
水着ギャルB「あはははっ!それ〜っ!」
「あはははは〜〜〜っ♪♪」
〇明るいリビング
榊翔太(サカキ・ショータ)「・・・・・・」
榊翔太(サカキ・ショータ)「・・・何故オレ達は朝っぱらからから昔の深夜アニメの配信なんて見てるんだろう?」
ルーナ・アルテミア「それは、作者が水着回を諦めきれなかったからですよ〜♪」
榊翔太(サカキ・ショータ)「なんだそりゃ・・・」
榊翔太(サカキ・ショータ)「そんな事より今日は”ホイット2”の発売日でしょ!」
榊翔太(サカキ・ショータ)「この日のためにお小遣い貯めたんだ! 楽しみだな〜!」
ルーナ・アルテミア「あらあら〜そういえばそうだったわねぇ」
榊翔太(サカキ・ショータ)「今日休みだし、さっそく行こう!」
〇幻想2
・・・ホイット2
それは人気ゲームメーカー
ゼンテンドーが発売している
ゲーム機・ゼンテンドーホイットの
次世代モデル
画質音質の向上は勿論、
本体さえあればソフトが一つでも
複数人で遊べるといった
様々な機能を搭載した高性能機なのだ
〇大きいデパート
タナカ電機
〇レンタルショップの店内
ルーナ・アルテミア「人がいっぱいね〜、はぐれないよう気をつけないと〜」
榊翔太(サカキ・ショータ)「それだけ皆ホイット2が欲しいんだ すごい人気だよ、ほんと」
榊翔太(サカキ・ショータ)「・・・ん?」
榊翔太(サカキ・ショータ)「・・・・・・」
ルーナ・アルテミア「・・・どうかしました〜?」
榊翔太(サカキ・ショータ)「あ・・・いや、何でもないよ」
榊翔太(サカキ・ショータ)(今の人・・・)
〇テーブル席
蒼井ユウ「・・・ふう、少し疲れたね」
蒼井リサ「久々のデートは嬉しいけど、ちょっと遠出しすぎじゃない?」
蒼井ユウ「はは・・・僕だってリサの為に何かしたいんだ。これぐらい・・・」
蒼井ユウ「・・・げほっ、ごほっ」
蒼井リサ「ほら!無茶するから・・・」
蒼井ユウ「・・・ごめんよ」
蒼井リサ「・・・私はね」
蒼井リサ「気の利くデートプランも、高価なプレゼントもいらないの」
蒼井リサ「ただ、お兄ちゃんの側にいて、お兄ちゃんが笑顔で安心して暮らしていけたらそれでいいの」
蒼井リサ「それ以外、何もいらないから・・・」
蒼井ユウ「・・・ありがとう、リサ」
蒼井ユウ「・・・お腹すいちゃったね、何か食べようか」
蒼井リサ「じゃ、あたしパンケーキで!」
〇レンタルショップの店内
店員「ホイット2、入荷分在庫無くなりました 本日の販売は終了となりまーす」
ルーナ・アルテミア「ええっ!?もう!?」
榊翔太(サカキ・ショータ)「並んでる人1人も減ってないぞ!? おかしいだろ!!!!」
榊翔太(サカキ・ショータ)「・・・ん?」
転売ヤー「アイヤ〜大量大量♪」
※これ全部ホイット2です
榊翔太(サカキ・ショータ)「あいつだあああーーーーっ!!!!!!!!」
〇屋上の端
転売ヤー「アイヤ〜?何アルか?」
榊翔太(サカキ・ショータ)「おいあんた!それ全部ホイット2だろ!」
榊翔太(サカキ・ショータ)「他に欲しい人が何人もいるんだ! 何買い占めてんだよ!」
転売ヤー「アイヤ〜、私ニホンゴワカラナイアル!」
榊翔太(サカキ・ショータ)「しらばっくれんじゃねー!!!! 店員とは普通に会話してたじゃあねーか!!!!」
転売ヤー「アハハ!ワタシニホンゴワカラナイネ〜!」
〇大きいデパート
不快獣・デンバー
〇屋上の端
榊翔太(サカキ・ショータ)「あいつ、不快獣だったのか!!」
榊翔太(サカキ・ショータ)「・・・そんな気はしてたけど」
ルーナ・アルテミア「みなさん危険です〜!逃げてくださ〜い!」
〇テーブル席
蒼井ユウ「あれは・・・不快獣!?」
蒼井リサ「逃げよ、お兄ちゃん!!」
蒼井リサ(不快獣が出たって事は・・・レイセイバーも出てくるわね)
〇屋上の端
榊翔太(サカキ・ショータ)「避難は完了したな、なら・・・!!」
ルーナ・アルテミア「ええ〜い☆」
〇大きいデパート
〇戦闘機の操縦席(空中)
榊翔太(サカキ・ショータ)「お前のせいでホイット2を買えなかった人達の怒り・・・受けてもらうぞ!」
ルーナ・アルテミア「武装セレクト〜!」
〇大きいデパート
〇戦闘機の操縦席(空中)
榊翔太(サカキ・ショータ)「レイジング・・・ざぁぁーーーんっ!!!!」
〇大きいデパート
〇戦闘機の操縦席(空中)
ルーナ・アルテミア「は、跳ね返されちゃいました〜!」
榊翔太(サカキ・ショータ)「こいつ、レイジング斬が効かないのか!?」
〇大きいデパート
不快獣・デンバー「ワタシニホンゴワカラナイネ〜!」
〇戦闘機の操縦席(空中)
榊翔太(サカキ・ショータ)「うわああっ!!!!」
ルーナ・アルテミア「きゃああっ!!!!」
〇階段の踊り場
蒼井ユウ「わああっ!!」
蒼井リサ「お兄ちゃん!!!!」
〇大きいデパート
〇戦闘機の操縦席(空中)
ルーナ・アルテミア「レイセイバーが 手も足も出ないなんて・・・!!」
榊翔太(サカキ・ショータ)「この不快獣・・・強さの格が違う!」
〇階段の踊り場
蒼井ユウ「う・・・く・・・」
蒼井リサ「お兄ちゃん!!大丈夫・・・」
蒼井リサ「──────────!!!!!!!!」
蒼井リサ「お兄ちゃん・・・怪我したの!?」
蒼井ユウ「う・・・ん、あ、大丈夫だよ」
蒼井ユウ「ちょっと腕を切っただけさ・・・」
蒼井ユウ「・・・いづっ!!」
蒼井リサ「・・・あ」
蒼井リサ「・・・・・・」
蒼井リサ「・・・・・・」
蒼井ユウ「・・・あ」
蒼井リサ「・・・これでよし、血は止めたよ」
蒼井リサ「・・・お兄ちゃん」
蒼井リサ「・・・私、折角のデートだったのにアイツに台無しにされて」
蒼井リサ「・・・お兄ちゃんも怪我させられて」
蒼井リサ「・・・ちょっと、我慢できない」
蒼井ユウ「・・・・・・・・・ッ」
蒼井ユウ(・・・さっきのを見るに、あのロボットが持っている武器だけじゃヤツには勝てない)
蒼井ユウ(確かに、リサが行けばロボットの助けに なるかも知れない。でも・・・)
蒼井ユウ「・・・・・・」
蒼井ユウ「・・・僕は先に降りてる。行ってきていいよ」
蒼井ユウ「ただし、あのロボットや周囲の物に危害は加えない事。いいね?」
蒼井リサ「・・・あははっ!ありがと、お兄ちゃん♪」
蒼井リサ「じゃ、ちょっと行ってくるね・・・」
蒼井ユウ「・・・・・・」
蒼井ユウ「・・・大丈夫かなぁ」
〇大きいデパート
不快獣・デンバー「ワタシニホンゴワカラナイネ〜!」
〇戦闘機の操縦席(空中)
ルーナ・アルテミア「や、ヤツがこっちに来るわ〜!」
榊翔太(サカキ・ショータ)「くそっ!動け!動けよぉ!」
〇屋上の端
蒼井リサ「・・・・・・」
蒼井リサ「・・・お前が」
蒼井リサ「お前がああああああっ!!!!!!!!」
〇炎
〇大きいデパート
不快獣・デンバー「──────!?」
〇戦闘機の操縦席(空中)
榊翔太(サカキ・ショータ)「不快獣がもう一体!?」
ルーナ・アルテミア「違うわぁ〜!」
榊翔太(サカキ・ショータ)「えっ?」
ルーナ・アルテミア「あれはれっきとした生命体・・・」
ルーナ・アルテミア「つまり・・・宇宙怪獣よぉ〜!」
〇大きいデパート
〇水の中
蒼井リサ「へぇ、その柔らかい身体で斬撃は跳ね返しちゃうんだ」
蒼井リサ「・・・でも、対策はあるんだよ」
〇大きいデパート
〇戦闘機の操縦席(空中)
榊翔太(サカキ・ショータ)「火まで吐けるのかあいつ!?」
ルーナ・アルテミア「おそらく、不快獣の身体を乾燥させるつもりなのね〜」
〇大きいデパート
不快獣・デンバー「あぎゃあああ!!!!!!身体が乾燥するうう!!!!!!」
不快獣・デンバー「ワタシの軟質ボディが・・・ 無効化されるぅぅ!?!?」
不快獣・デンバー「ひ・・・ッ!!!!」
不快獣・デンバー「あぎゃああああ!!!!!!!!!!」
不快獣・デンバー「が・・・・・・・・・・・・!!!!」
〇戦闘機の操縦席(空中)
ルーナ・アルテミア「・・・背中から反重力ガスを噴射して空も飛べるみたいねぇ」
榊翔太(サカキ・ショータ)「そして、オレ達が手も足も出ない不快獣を一方的に倒せるぐらい強い、と・・・」
榊翔太(サカキ・ショータ)(・・・・・今回はたまたま味方してくれた)
榊翔太(サカキ・ショータ)(でももし・・・ その力がこちらに向けられたら・・・)
ルーナ・アルテミア「でも・・・おかしいですねぇ〜」
榊翔太(サカキ・ショータ)「・・・どうかしたの?」
〇クリーニングチェーン店
蒼井リサ「・・・ふん、ざまーみなさい」
蒼井ユウ「リサ!ケガはない?」
蒼井リサ「お兄ちゃん!」
蒼井リサ「もう安心して!お兄ちゃんを傷つける 悪いヤツはあたしがやっつけちゃったから!」
蒼井ユウ「・・・・・・・・・・・・」
〇戦闘機の操縦席(空中)
ルーナ・アルテミア「・・・・・・」
ルーナ・アルテミア「あの宇宙怪獣・・・シャイラ星人は」
ルーナ・アルテミア「既に絶滅した種族のハズなのよ」
つづく