第7話『不穏な影』(脚本)
〇巨大な城門
ユーリ「ようやく辿り着いたな」
村田「ここがグレーシアの王都ですか」
山田「活気に溢れていますね」
ユーリ「凄いだろ?」
ユーリ「じゃあ、お前らは その辺で道草でも食っといてくれ」
ユーリ「俺とシャルと女子は中に入るから」
村田「せっかくなので、中に入れてくださいよ」
山田「観光したいです」
ユーリ「仕方ねえな」
ユーリ「少しでも変なことしたら牢獄に入れるからな」
〇城門沿い
ユーリ「よし、王都に入ったわけだが」
ユーリ「俺は陛下から呼び出しを受けているから みんなは観光か城でゆっくりしといてくれ」
上杉「そういえば、こっちに来るのは初めてね」
上杉「ぜひ、見てみたいわ」
ユーリ「シャル、みんなの案内を頼むよ」
シャルティア「はーい」
〇謁見の間
大臣「陛下」
大臣「シャルティア様一行が到着した模様です」
ゼファー・グレーシア「ようやく着いたか」
ゼファー・グレーシア「あの件について話せねばな」
大臣「はい」
〇古書店
シャルティア「ここが本屋だよ」
山田「僕らの描いた同人誌が置いてある」
アストピア「人気急上昇中の本!?」
アストピア「買い占めないと!」
〇薬屋
シャルティア「ここが画材ショップでーす」
上杉「さすが、王都ね」
上杉「品揃いが段違いだわ」
伊藤 「これで表現の幅が広がりますね」
〇牢獄
シャルティア「ここがお城の牢獄でーす」
岩本「何か懐かしい気持ちになれますね」
北川「何で僕らにはここを案内したんですか?」
シャルティア「何となく使命感に駆られて」
岩本「シャルさんが喜んでるならいいか」
〇城の廊下
ユーリ「何か、この格好久しぶりな気するな」
ユーリ「やっぱり、この格好が一番だな」
〇謁見の間
ゼファー・グレーシア「入れ」
ユーリ「陛下、ご無沙汰しております」
ゼファー・グレーシア「・・・・・・」
ユーリ「どうかなさいましたか?」
ゼファー・グレーシア「あ、いや」
ゼファー・グレーシア「最近女装してるって聞いてたから」
ゼファー・グレーシア「普通の格好で驚いてな」
ユーリ「あれは、別に好きでやっているわけではないので」
ゼファー・グレーシア「シャルティアからは 結構ノリノリだって聞いたが」
ユーリ「忘れてください」
ゼファー・グレーシア「そ、そうか?」
ゼファー・グレーシア「ちょっと見てみたかったな」
ユーリ「それはちょっと恥ずかしいです」
ゼファー・グレーシア「残念」
ユーリ「陛下、それよりも私を呼び出した理由を お聞かせいただけませんか?」
ゼファー・グレーシア「そうだったな」
ゼファー・グレーシア「お主を呼び出した理由は他でもない」
ゼファー・グレーシア「ジャノについてだ」
ユーリ「・・・・・・」
ゼファー・グレーシア「・・・・・・」
ユーリ「・・・・・・?」
ゼファー・グレーシア「お主の元友人だろ!」
ゼファー・グレーシア「忘れたのか!?」
ゼファー・グレーシア「謀反で今幽閉しておる」
ユーリ「あー、もちろん、覚えてます」
ゼファー・グレーシア(絶対忘れておったな)
ユーリ「そのジュナがどうかしましたか?」
ゼファー・グレーシア「ジュニだ!」
ユーリ「陛下」
ユーリ「ジャロです」
ゼファー・グレーシア「あれ? ジュマじゃなかったか?」
〇牢獄
ジュノ「へっくしょん!」
ジュノ「いかんな、風邪を引いたかもしれん」
ジュノ「牢の中は冷えるからな」
〇謁見の間
ユーリ「そのジュレがどうかしましたか?」
ゼファー・グレーシア「奴が魔女にそそのかされて謀反を 企てたことは覚えておるな?」
ユーリ「もちろんです」
ゼファー・グレーシア「さらに先日はその魔女も改心させた」
ユーリ「その通りでございます」
ゼファー・グレーシア「その魔女からも取り調べを行っていたが ある情報を入手したのだ」
ユーリ「なんと!?」
ゼファー・グレーシア「どうやら、魔女すらも操る元凶が 存在するというのだ」
ユーリ「まさか、今回の件は まだ解決していなかったということですか」
ゼファー・グレーシア「そうなる」
ゼファー・グレーシア「お主にはその元凶について詳しく聞き 解決してほしいのだ」
ユーリ「承知しました」
ゼファー・グレーシア「きっと、異世界からの来訪者たちのことも 関係しているはずだ」
大臣「すでに、元魔女とジュノには 今日お主が尋問に行くことは伝えてある」
ゼファー・グレーシア「頼んだぞ」
ユーリ「はっ!」
〇城の廊下
ユーリ「まずは、魔女に会ってみるか」
〇牢獄
ジュノ「まさか、こんな形で再会するとはな」
ジュノ「分からないことは何でも聞いてくれ」
ジュノ「いや、違うな」
ジュノ「久しぶりだな、ユーリ」
ジュノ「あのときは、すまなかった」
ジュノ「みんなに謝罪させてほしい」
ジュノ「これでいこう」
〇兵舎
ユーリ「久しぶりだな」
ユーリ「魔女」
ユーリ「いや、元魔女のミレーヌ」
元魔女ミレーヌ「お久しぶりね」
元魔女ミレーヌ「あのときはお世話になりました」
ユーリ「今は改心して、こちらに協力的らしいな」
元魔女ミレーヌ「まあね、罪滅ぼしぐらいするわ」
ユーリ「では、聞く」
ユーリ「お前を裏から操っていた人物は誰だ?」
元魔女ミレーヌ「それは、大帝」
ユーリ「大帝?」
元魔女ミレーヌ「グレーシアより南に、とある島がある」
元魔女ミレーヌ「そこを拠点としている者よ」
ユーリ「待て」
ユーリ「その大帝は歴史に出てきた人物ではないか?」
元魔女ミレーヌ「ええ」
〇地図
グレーシア王国が建国されてから
まだ間もない頃まで話は遡る
〇闇の要塞
グレーシア王国が周辺の都市などと
平和的に統治下に入れていた中
グレーシアの統治を良しとしない者がいた
〇魔界
それが大帝だった
大帝は好戦的であり
平和よりも混沌を好んでいたとされる
〇基地の広場(瓦礫あり)
その結果、お互いの信念がぶつかり合い
グレーシア王国と大帝の軍の間で
幾度となく争いが行われた
しかし、大帝側の魔術は苛烈であり
グレーシア王国は苦戦を強いられていた
その状況を打開すべく
当時のグレーシア国王は
ある集団に援助を要請した
〇村の広場
それを”ラーヒユ衆”といった
その集団の一人一人は
まさに鬼神の如き強さを誇り
そして、心優しき者たちの集まりだった
彼らはグレーシア国王の要請を
快く協力を受け入れた
〇魔界
その結果、形勢は逆転し
グレーシア王国が勝利を手にしたのである
〇西洋の街並み
グレーシア国王は、その感謝の印として
彼らに水や緑が豊かな土地を与え
集落に”ラーヒユ村”と名乗ることを許した
〇島
その一方で・・・・・・
大帝は島に追いやられ
その傷を癒すべく、島ごと結界を張り
長い眠りについた
大帝「許さんぞ」
大帝「ラーヒユ衆よ」
大帝「私が眠りにつこうが 必ずや復讐をしてみせる」
〇兵舎
ユーリ「その大帝がまた目覚めようとしているのか?」
元魔女ミレーヌ「ええ。もう目覚めてるわ」
元魔女ミレーヌ「大帝はグレーシアを恨んでいる」
元魔女ミレーヌ「私が仮面を手にした時も きっと大帝が私を利用したに違いない」
ユーリ「これで君の弱みに漬け込み魔女として グレーシアを混乱に陥れたと?」
元魔女ミレーヌ「ええ」
ユーリ「卑劣な」
ユーリ「そして、これも布石だったわけか」
元魔女ミレーヌ「そうよ」
元魔女ミレーヌ「そして、大帝は全盛期の時の力を 取り戻そうとしている」
ユーリ「どうにかしないといけないな」
元魔女ミレーヌ「そうね」
ユーリ「しかし・・・・・・」
元魔女ミレーヌ「何か?」
ユーリ「ラーヒユ村の人たち強すぎない?」
ユーリ「以前にも あんたの召喚したやべえやつ倒してたし」
元魔女ミレーヌ「そ、そうね」
ユーリ「とりあえず、対策を考えないといけないな」
元魔女ミレーヌ「ええ」
〇西洋の街並み
「へっくしょん!」
村人B「村長、風邪ですか?」
村長「私も歳かね」
村人B「まだまだ現役でいてもらわないと困ります」
村長「ありがとう」
〇貴族の応接間
シャルティア「ユーリ、そろそろ帰ってくるかな」
シャルティア「あとで食事に誘おうと」
「ただいま」
シャルティア「おかえり」
シャルティア「・・・・・・」
シャルティア「だれ?」
ユーリ「おい」
ユーリ「そういえば、なんか忘れてるなぁ」
〇牢獄
ジュノ「・・・・・・」
ジュノ「待ち続けて12時間」
「おい! ジュロ!」
「就寝時間だ! 早く寝ろ!」
ジュノ「ユーリは、いつ来るんだ?」
〇魔界
大帝「ついに復讐の時が来た」


