第ニ話 小夜ちゃん虐められる(脚本)
〇教室
賢治「やーい、ブス。なんて格好してんだよ」
朝霧小夜「ウェーン、なんで虐めるの?」
賢治「虐めじゃねぇ、本当の事だろブス」
朝霧小夜「ブスじゃないもん」
〇実家の居間
朝霧小夜「あぁ、頭にくる賢治の奴なんか大嫌い」
朝霧孝輔「どうしたんだ、小夜ちゃん」
朝霧小夜「そりゃそうよ、私の事ブスだとか・・・私ブス?」
朝霧孝輔「えっ、そんな事ないよ」
朝霧小夜「もう学校へいかないわ」
朝霧孝輔「男の子は好きな女の子に反対の事を言うから、気にしないで」
朝霧小夜「賢治に好きになられても私がお断りよ」
朝霧孝輔「そうだ、小夜ちゃんから好きですって言ってみたら?」
朝霧小夜「冗談じゃない、嫌いな賢治に」
朝霧孝輔「先ずは、好きにならないと・・・」
朝霧小夜「なれる訳ないでしょ、あんな奴」
朝霧小夜「兎に角、明日学校へ行かないから」
朝霧佐奈子「小夜、早く寝なさい」
朝霧孝輔「困ったなぁ」
朝霧佐奈子「何言ってるのアンタ、早く寝なさい」
朝霧孝輔「だって・・・」
朝霧佐奈子「パパなんだからしっかりと躾けてくれないと」
朝霧孝輔「へぇ、すみまへん」
朝霧孝輔「そうだ」
〇学校脇の道
朝霧小夜「あぁ、やだなぁ~賢治の奴に・・・」
賢治「おっ、ブス。変な服着てるな男だぜ」
峰子「まぁ、なんてこと言うのガキ」
賢治「き、君は誰?」
峰子「小夜ちゃんの友達で峰子。ダサいアンタは?」
賢治「賢治、よろしくよかったら手を繋ごうよ」
峰子「冗談でしょ、小夜ちゃんを泣かしたガキとだれが」
賢治「付き合って下さい峰子」
峰子「や~だ。小夜ちゃん行こう」
朝霧小夜「うん」
〇教室
朝霧小夜「えー転校してきたの?」
峰子「うん、そうなの。よろしくね小夜ちゃん」
朝霧小夜「そうだ、お友達になろうよ」
峰子「いいわよ」
賢治「おい、俺も友達にいれろよ」
峰子「小夜ちゃんを虐めないって約束できるの?」
賢治「あぁ、約束する」
朝霧小夜「信用できないわ」
峰子「じゃぁ、今夜学校に来てくれる?」
賢治「わかった」
〇学校の廊下
賢治「夜の学校なんて・・・」
賢治「あっ、峰子ちゃん」
峰子「さぁ、お仕置きしてあげるわ」
賢治「えっ、どういう事?」
悪魔のロシェル「こう言う事さ」
賢治「あんた、だれ?」
悪魔のロシェル「悪魔のロシェルじゃ、今後小夜ちゃんを虐めたり泣かしたりしたらコイツの餌になって貰う」
〇学校脇の道
賢治「昨夜の奴は何なんだよ・・・」
賢治「や、やめろって・・・」
朝霧小夜「あっ、賢治だわ・・・随分仲がいいのね誰なの?」
賢治「し、しらねぇよ」
怪人「ブフョー・・・」
賢治「止めろ近づくな」
朝霧小夜「なんかその人、俺は賢治の彼女だって言ってるみたいよ」
怪人「ブヒョー・・・」
賢治「ホント止めろよ気色悪い」
〇実家の居間
朝霧佐奈子「さぁ、頂きましょ」
「いただきま~す」
朝霧孝輔「おっ、今夜は機嫌がいいね」
朝霧小夜「うん、賢治に彼女が出来たみたいでさ」
朝霧孝輔「へぇ~」
朝霧小夜「私を虐めなくなったわ」
朝霧佐奈子「そりゃ、良かったわね」
朝霧小夜「うん」