シン悪魔のロシェル外伝

ルーデンス

第三話 ティラムス(脚本)

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〇学校脇の道
朝霧小夜「ねぇ、賢治君「ティラムス」って美味しいよね」
賢治「はぁ、なのそれ?」
朝霧小夜「えっ、賢治君上にチョコがのっかった。白とこげ茶の段になった美味しいデザート、食べた事ないの?」
賢治「白とこげ茶の段?」
朝霧小夜「うん、多分白地は生クリームかなぁ」
賢治「へぇ、こげ茶は?」
朝霧小夜「段になっているのは苦みがあるからコーヒーで上の表面にチョコがまぶしてあるの」
賢治「それってティラミスじゃん。そんな事も知らねぇのかよバ~カ」
朝霧小夜「知ってるわよ、ティラムスとも言うわ」
賢治「バカはこれだから」
朝霧小夜「賢治君嫌い」
賢治「えっ、」

〇実家の居間
朝霧佐奈子「さぁ、食べましょ小夜」
「いただきま~す」
朝霧佐奈子「今日は何か楽しい事あったかい?」
朝霧小夜「賢治君、私の事バカだって」
朝霧佐奈子「そりゃ酷いわね。私はそう覚えてたけどね」
朝霧小夜「でしょうテラムスは間違えだティラミスだって、本当頭にくる」
朝霧孝輔「今夜、ネットで調べてみようか小夜ちゃん」
朝霧小夜「うん」
朝霧孝輔「どれどれティラムスっと・・・」
朝霧佐奈子「あれ?・・・ないわねぇ」
朝霧孝輔「じゃぁティラミス・・・これかな」
朝霧小夜「あっ、あった」
朝霧佐奈子「本当だ」
朝霧孝輔「間違いに気づけて良かったね小夜」
朝霧小夜「うん」
朝霧佐奈子「さぁもう寝なさい二人共」

〇教室
賢治「おう、峰子ちゃん一緒に帰ろうぜ」
峰子「賢治あんた小夜ちゃんに謝りなさいよ」
賢治「はぁ、なんで謝らなきゃならねぇんだあのバカに」
峰子「女の子にバカとは何よ」
賢治「ティラミスをテラムスって言ったんだぜ」
峰子「それがどうしたの?賢治が小夜ちゃんにしっかり確認すればいいじゃない」
賢治「だって、同級生で友達だろ」
峰子「甘いそれが女の子にモテない理由よ」
賢治「・・・」
峰子「「一緒に調べてみよう」とか「そうだったっけ」とか言いようがあるでしょ」
賢治「峰子ちゃんは俺に惚れてるの?」
峰子「なんでそっちに行くのよ、最低」
峰子「「もしかして峰子ちゃん、僕が好きなの?」とか言いようがあるでしょ」
峰子「全くデリカシーがないわね賢治」
賢治「すみません・・・」

〇学校脇の道
朝霧小夜「あっ、賢治君」
賢治「オッス、小夜ちゃん綺麗な服だね」
朝霧小夜「体操着よ、どうかした?」
賢治「ははは、そうだね体操着でも小夜ちゃんが着るとなんだか・・・」
朝霧小夜「そうだ、ティラミス好き?」
賢治「うん、大好き、小夜ちゃんは?」
朝霧小夜「私も大好き、今度一緒に作ってみない?」
賢治「ううん、いいよ」
朝霧小夜「やった~」

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