獣耳☆シスターズ

翡翠。(最垢)

エピソード5、Day2、怒涛のトラブル3連続?!(脚本)

獣耳☆シスターズ

翡翠。(最垢)

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〇可愛らしいホテルの一室
宵森 朱音(よいもり あかね)「おはよ〜っ!!朝だよっ!!ごはんだよっ!!パンかごはんかパンかごはんか悩む時間がいちばん幸せ!!」
宵森 珠璃(よいもり しゅり)「しゅりは目玉焼きにケチャップをかけるのですっ!!今日のケチャップのノリで運勢が決まるっ!」
焔音 稀那(ほむね きな)「ねぇ、起きるの早くない?朝食7時からって言ったよね!?」
幽狐 燈(ゆうこ あかり)「...パン。先に確保したい」
白銀 葛葉(しろがね くずは)「...朝から騒がしいわね。あら、パンの話?お姉ちゃんは、クロワッサン派よ」
宵森 朱音(よいもり あかね)「さっすが長女っ!!パンの女神っ!!!」
宵森 珠璃(よいもり しゅり)「あれは神の層が折り重なった黄金の衣...クロワッサンなのですっ!!」
焔音 稀那(ほむね きな)「てか起きた瞬間から全員テンション高すぎんのよ!!!」

〇ファミリーレストランの店内
宵森 朱音(よいもり あかね)「わーーっ!!パンいっぱいあるっ!!ドーナツもあるっ!!ミニサイズじゃん!無限じゃん!!」
焔音 稀那(ほむね きな)「やめな?無限って言い出すと双子ループが始まるから...!」
宵森 珠璃(よいもり しゅり)「しゅりもこの“謎の赤いジュース”が気になるのですっ!!原材料:果実...以上っ!!」
白銀 葛葉(しろがね くずは)「うふふ、朝から謎に挑む姿勢、いいわよ♪それがシスターズの矜持よね」
幽狐 燈(ゆうこ あかり)「パン...の前に、ジャム。これ、いちご。取った」
焔音 稀那(ほむね きな)「え、いちごジャム3つも!?ねえ、ひとり1つじゃないの!?って、スタッフ見てる見てる!!」
宵森 珠璃(よいもり しゅり)「あれ?ヨーグルトとパンでトレイ落ちそう〜!あ〜〜〜っ!!落ちた〜〜〜〜〜〜っ!!」
白銀 葛葉(しろがね くずは)「あらあら。床に落としたら“3秒ルール”よ。現地ルールで10秒くらいまでOKかしら?」
焔音 稀那(ほむね きな)「そんなローカルルールで拾う気!?ホテルだから!!落ちたらだめだから!!!」
幽狐 燈(ゆうこ あかり)「朱音、服にクリーム...すごい量。白いの、べったり」
宵森 朱音(よいもり あかね)「え!?え!?ほんとだ〜〜!?ねぇティッシュある!?口拭きたいし、目にも入った〜!」
焔音 稀那(ほむね きな)「いやなにしたらそんな食べ方になるの!?うさぎの本能で食ってる!?」
白銀 葛葉(しろがね くずは)「ほら、落ち着いて。口元ふいて、ふふっ、可愛いわよ、うさぎちゃんたち」
宵森 朱音(よいもり あかね)「へへっ!えへへっ!うさぎだから!」
「ぴょんっ!!」
焔音 稀那(ほむね きな)「うわ、変なシンクロ始まった...姉さまも変なキャラ崩壊しないで...」
幽狐 燈(ゆうこ あかり)「パン、なくなった。次、オムレツ」
宵森 朱音(よいもり あかね)「オムレツだっ!!オムレツ焼いてくれる人いる!!すごっ!!ねぇお願いしてくる!!」

〇広い厨房
宵森 朱音(よいもり あかね)「こんにちはーーっ!!オムレツの神様ですかっ!?」
料理人「...え?あっ、いや、普通の料理人です」
宵森 朱音(よいもり あかね)「神だって珠璃が言ってた!!」
宵森 珠璃(よいもり しゅり)「あれは...黄身と白身を操る鍛錬された神技...しゅりは確信したのですっ!!」
焔音 稀那(ほむね きな)「...スタッフさん、ほんとすみません...もう...ほんと...」

〇ファミリーレストランの店内
焔音 稀那(ほむね きな)「はぁ...やっとこさ食べれる...」
幽狐 燈(ゆうこ あかり)「朱音...ナイフ。フォークの上に乗ってる」
宵森 朱音(よいもり あかね)「あーっ!間違えたっ!でも気合で切れる!いけっ...!」
宵森 朱音(よいもり あかね)「ってあれ?飛んだ!?」
宵森 珠璃(よいもり しゅり)「朱音のオムレツが!!舞ったのですっ!!黄金の鳥が今!!」
料理人「あっ、他のお客様に...」
焔音 稀那(ほむね きな)「やめてぇぇぇぇえええええ!!!」
焔音 稀那(ほむね きな)「すいませんっ!!ほんっとうにすいませんっっっっっ!!!」
白銀 葛葉(しろがね くずは)「ふふふっ、これだから“家族旅行”ってやめられないのよねぇ♪」

〇海水浴場
宵森 朱音(よいもり あかね)「うわーーーーっ!!見て!!青い!!海!!!しょっぱいに違いないっ!!」
宵森 珠璃(よいもり しゅり)「これは...天然のスープなのですっ!!」
焔音 稀那(ほむね きな)「その発想やめて?!しょっぱい=スープじゃないからな?!」
宵森 珠璃(よいもり しゅり)「しゅり、あの波に乗るのですっ!!この身ひとつで大海原を征くのですっ!!」
焔音 稀那(ほむね きな)「テンション高いのはいいけど、あんたら全員、靴のまま突っ込む気!?」
幽狐 燈(ゆうこ あかり)「潮のにおい...本物。感動。が、服、濡らすと乾きづらい。注意」
白銀 葛葉(しろがね くずは)「うふふ、でもせっかく来たんだし、波打ち際くらいは行ってみてもいいんじゃない?」
宵森 朱音(よいもり あかね)「よーしっ!あかね、突撃ーーっ!!」
宵森 朱音(よいもり あかね)「...あれ?こ、こわいかも...波って...意外と...でかくない?」
宵森 珠璃(よいもり しゅり)「しゅりも突入したいのですっ!!したいのですがっ...!足が、動かないのですっ!!」
白銀 葛葉(しろがね くずは)「はっ!?まさか...あんたら、泳げない!?」
宵森 珠璃(よいもり しゅり)「これには旅行に浮かれてキャラ崩壊していた姉ちゃんもキャラが戻ったのです...」
宵森 朱音(よいもり あかね)「...う、うさぎは基本、泳がない系の生き物だよ?」
宵森 珠璃(よいもり しゅり)「しゅりも...プールの授業、出たことあるけど、あれは人類がやる競技なのですっ!!」
幽狐 燈(ゆうこ あかり)「泳げない。全員。確認。よって、撤退」
白銀 葛葉(しろがね くずは)「うっそだろ!?来る直前に気づけよ!?!?」
宵森 朱音(よいもり あかね)「だって、海って雰囲気を楽しむものだと思ってたし...」
焔音 稀那(ほむね きな)「誰もツッコまないのも逆に怖いんだけど!?うちは海を舐めてる系姉妹なの!?!?」
宵森 朱音(よいもり あかね)「でも、でもっ!波を追いかけるのはできるっ!!」
宵森 珠璃(よいもり しゅり)「波打ち際ダッシュ!波避けジャンプ!しゅり、いけるのですっ!!」
幽狐 燈(ゆうこ あかり)「走って。疲れて。帰る。オチ、見える」
焔音 稀那(ほむね きな)「せめて一人くらい泳げるフリしてくれよ?!」
白銀 葛葉(しろがね くずは)「それじゃあ、お姉ちゃんが一番海っぽいことしてやろう!」
宵森 朱音(よいもり あかね)「うわぁーっ!なんかピクニック始まってるーっ!!」
宵森 珠璃(よいもり しゅり)「お外で食べるごはん、最強なのですっ!!」
幽狐 燈(ゆうこ あかり)「食べるために来た。実質、成功」

〇海水浴場
宵森 朱音(よいもり あかね)「うわぁ〜〜!海の音聞きながらおにぎり食べるとか最高〜〜っ!!」
宵森 珠璃(よいもり しゅり)「しゅりのおにぎりは鮭なのですっ!しょっぱい海と塩気の共演っ!!」
焔音 稀那(ほむね きな)「いや、意味かぶってるからそれ...」
幽狐 燈(ゆうこ あかり)「わたしは...たまごやき。甘い。落ち着く」
白銀 葛葉(しろがね くずは)「はいはい、みんなちゃんと日陰で食べなさいよ。直射日光で海苔バリバリになるから!」
宵森 朱音(よいもり あかね)「きゃっ!?おにぎりが、空飛んだっっ!!?」
宵森 珠璃(よいもり しゅり)「しゅりの鮭ーーーーーーーっっっ!!!」
焔音 稀那(ほむね きな)「え、何!?何が起きた!?この風!?」
幽狐 燈(ゆうこ あかり)「風...じゃない。カモメ、急降下。おにぎり...持ってった」
白銀 葛葉(しろがね くずは)「はっ!?まさか、今の...カモメの強奪!?」
宵森 朱音(よいもり あかね)「あっちでもおにぎりくわえて逃げてるーっ!!ねぇ!待って!あたしのツナマヨ!!」
宵森 珠璃(よいもり しゅり)「あっ!!カモメが次女ちゃんのからあげ狙ってるのですっ!!伏せてっ!!」
焔音 稀那(ほむね きな)「嘘でしょ!?からあげで殉職とか、いやすぎるんだけど!!」
幽狐 燈(ゆうこ あかり)「戦略的撤退。食料確保、最優先」
白銀 葛葉(しろがね くずは)「いいからバッグに食べ物全部避難させなさい!!タッパー!ラップ!袋ジップ!!何でも使って封鎖してぇぇ!!」
焔音 稀那(ほむね きな)「今度は何!?ってうわぁっ!?波!?潮がッ!!おにぎりが流されたぁぁっ!!?」
宵森 朱音(よいもり あかね)「さっき砂浜に落ちたの、海まで転がってったーーーっっ!!」
宵森 珠璃(よいもり しゅり)「海と空の連携プレー!?どうしてしゅりたちのごはん、こんなに人気なのですっ!!?」
幽狐 燈(ゆうこ あかり)「塩味...野外ランチ、自然の餌場。敗北、不可避」
白銀 葛葉(しろがね くずは)「マジか...あたしの特製おにぎり全部やられた...。!まさかランチで敗北宣言するとは...」
宵森 朱音(よいもり あかね)「お腹すいたぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっ!!!!」
宵森 珠璃(よいもり しゅり)「うぅっ...しゅりのお昼返してほしいのですっ...」
焔音 稀那(ほむね きな)「ねぇ、これってもう、勝てないよね...自然には...」
幽狐 燈(ゆうこ あかり)「次...自販機。移動、決定」
白銀 葛葉(しろがね くずは)「はぁ〜...コンビニ探すかぁ。まったく...海のランチって、こんなに命がけだったっけ?」

〇海水浴場
宵森 朱音(よいもり あかね)「は〜〜〜!!潮風に吹かれて乾いた!次は街のスイーツ巡りだねっ!!」
宵森 珠璃(よいもり しゅり)「しゅり、マンゴーパフェに一直線なのですっ!!」
幽狐 燈(ゆうこ あかり)「この二人、立ち直り、早い。流石」
焔音 稀那(ほむね きな)「それ着替えてからでしょ!ほら、更衣室あったよ!」
幽狐 燈(ゆうこ あかり)「並ぶ...今、混雑。ひとりずつ交代、賢い」
焔音 稀那(ほむね きな)「じゃあ、朱音としゅり先に行ってきな。あたしと三女と次女で荷物見てるから」

〇海水浴場
  (数分後――)
焔音 稀那(ほむね きな)「・・・・・・あれ?遅くない?」
白銀 葛葉(しろがね くずは)「たしかに。中、混んでたっけ?」
幽狐 燈(ゆうこ あかり)「人、少ない。中、静か。おかしい」

〇更衣室
白銀 葛葉(しろがね くずは)「はっ!?...いないじゃない!!朱音としゅり!!」
焔音 稀那(ほむね きな)「は?!どこ行ったの!?着替えてたんじゃないの!?」
幽狐 燈(ゆうこ あかり)「空っぽ。服、残ってる。消失...不可解」
白銀 葛葉(しろがね くずは)「まさか、更衣室で異世界転移とかじゃないわよね!?」

〇倉庫の搬入口
宵森 朱音(よいもり あかね)「あれ〜〜っ!?出たらここどこっ!?ねえこれ、さっきの場所と違くない!?」
宵森 珠璃(よいもり しゅり)「しゅりも、見覚えないのですっ!!」
  (実は――更衣室の裏口から間違って出てしまい、まったく関係ないリゾート裏の搬入口に迷い込んでいた...)
宵森 朱音(よいもり あかね)「人いなーい!!でも荷物は持ってる!!つまり生き残れる!!」
宵森 珠璃(よいもり しゅり)「しゅり、迷子2回目なのですっ...これって再犯なのですっ...」
作業員「おい、なんで君らこんなとこに!?立ち入り禁止だよ!」
宵森 朱音(よいもり あかね)「あたしたち、海から来たんです!...あれ!?この説明変じゃない!?」
宵森 珠璃(よいもり しゅり)「さらわれたわけではないのですっ!!自ら迷子になったのですっ!!」

〇海水浴場
白銀 葛葉(しろがね くずは)「スタッフさん!スタッフさーん!!妹たちが更衣室で忽然と消えたんです!」
スタッフ「...あ〜もしかして、裏の搬入口のほうに出ちゃった子たちですね。さっき連絡入りましたよ〜」
焔音 稀那(ほむね きな)「もうほんっと何なのよあの二人!!」
幽狐 燈(ゆうこ あかり)「平常運転。帰還まで、静かに待機」

〇海水浴場
宵森 朱音(よいもり あかね)「朱音「あはは〜〜!ただいま〜!!道、わかんなくてさ〜!!」」
宵森 珠璃(よいもり しゅり)「でも、冒険だったのですっ!!しゅり、階段7個降りたのですっ!!」
焔音 稀那(ほむね きな)「それ全然すごくないからね!?!」
白銀 葛葉(しろがね くずは)「まったく...次からはGPSタグ付けるから覚悟しなさい!!」
幽狐 燈(ゆうこ あかり)「その案、賛成」
  ゴロゴロゴロ...
宵森 朱音(よいもり あかね)「えっ、なにこの音!?雷!?今の雷!?!?」
白銀 葛葉(しろがね くずは)「やばいやばいやばい、あれめっちゃ近いやつ!!」
宵森 珠璃(よいもり しゅり)「雨は降らないって言ってたのですっ!!しゅり、天気予報信じてたのですっ!!」
幽狐 燈(ゆうこ あかり)「黒い雲。来る。走るべき」
白銀 葛葉(しろがね くずは)「ホテルまで全力ダッシュ!!!今すぐ!!!」

〇海水浴場
宵森 朱音(よいもり あかね)「わああああああああああ!!!頭からビッシャビシャー!!!」
宵森 珠璃(よいもり しゅり)「目に雨が!!雨がぁああ!!!しょっぱくないのに痛いのですっ!!」
焔音 稀那(ほむね きな)「スマホ!!スマホがーーっ!!っていうか足滑るっ!!!」
幽狐 燈(ゆうこ あかり)「信号...赤...無視、ダメ...でも、止まりたくない...」
白銀 葛葉(しろがね くずは)「だーいじょーぶ!!あたしが先導するから!!全員ついて来なさい!!!転ぶなよ!!!傘はない!!!」
宵森 朱音(よいもり あかね)「ないのかーーーい!!」

〇ホテルのエントランス
受付のお姉さん「お、おかえりなさいませ...タオルをどうぞ...」
宵森 珠璃(よいもり しゅり)「しゅり、靴の中で金魚飼えるくらい濡れたのですっ...」
焔音 稀那(ほむね きな)「...信じて。あんたの靴で魚は育たないから」
幽狐 燈(ゆうこ あかり)「衣服、重い。歩行、困難」
宵森 朱音(よいもり あかね)「でも!生還!!スイーツの前に!まず風呂っ!!!」
「わーーーーーいっ!!!!!」
焔音 稀那(ほむね きな)「あんたたち、学習しないな...でもまぁ...温泉なら、アリ...」

〇露天風呂
宵森 朱音(よいもり あかね)「うわぁ~~~~~~っ!!最高ぉ~~~っ!!体じゅう溶けるぅ~~!!」
宵森 珠璃(よいもり しゅり)「しゅりの魂、ふわぁ~って湯けむりに昇っていくのですっ...」
幽狐 燈(ゆうこ あかり)「...熱い。でも、嫌じゃない。良き」
白銀 葛葉(しろがね くずは)「ほーら見なさい。こういう時のために、風呂上がりのフルーツ牛乳も冷やしてあるわよ」
焔音 稀那(ほむね きな)「神か!?ねぇ、今日何回神になってんの!?」
宵森 珠璃(よいもり しゅり)「“しゅりランキング・今日の神部門”、第1位独走中なのですっ!!!」
宵森 朱音(よいもり あかね)「あとで表彰状でも作っとく?」
幽狐 燈(ゆうこ あかり)「...のぼせた。限界」
白銀 葛葉(しろがね くずは)「ほら、水分とって。あとクールタオルここにあるから。ふぅ、こういう静かな時間こそ...シスターズの平和...」
  ギィィィィ...
宵森 朱音(よいもり あかね)「今、なんか変な音しなかった!?」
宵森 珠璃(よいもり しゅり)「しゅり、聞いたのですっ!!幽霊が軋むドアを開ける時の音、そっくりなのですっ!!」
焔音 稀那(ほむね きな)「いやいや、さすがに温泉に幽霊は出ないでしょ...出ないよね? 出ないって言って...?」
幽狐 燈(ゆうこ あかり)「...準備。しておくべき」
白銀 葛葉(しろがね くずは)「あんたら、まさか...肝試し、行く気じゃないでしょうね?」
「行く気満々ですっ!!!」
白銀 葛葉(しろがね くずは)「まったく...!わかったわよ、付き合ってあげる。姉の威厳ってもん、見せてあげるんだから!」

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