エピソード6、月夜に叫べ!リゾート肝試し大暴走!?(脚本)
〇ホテルのエントランス
宵森 朱音(よいもり あかね)「よーしっ!こっからが本番っ!!怖いのも、ワクワクも、全部まとめて来いやーーーっ!!」
宵森 珠璃(よいもり しゅり)「しゅりは霊的パワーでゴースト退治するのですっ!!お札、用意済みっ!!どーんっ!!」
焔音 稀那(ほむね きな)「いやそれ、割引クーポンじゃん!?間違えて持ってきたやつでしょ!?」
幽狐 燈(ゆうこ あかり)「...行こう。もう戻れない」
白銀 葛葉(しろがね くずは)「はぁ...しょうがないわね。あたしが先頭に立つから、しっかり付いてきなさいよ」
ギィィィ...バタン
宵森 朱音(よいもり あかね)「ひ、ひぃっ!?今のなにっ!?マジモンのヤツじゃないよね!?」
宵森 珠璃(よいもり しゅり)「しゅり、空耳じゃなかったのですっ!!あれは、ヤバみ...ヤバみが強い音なのですっ!!」
宵森 朱音(よいもり あかね)「ぎゃぁぁぁぁぁっ!!走れーーーっ!!」
宵森 珠璃(よいもり しゅり)「にげろおおおなのですーーーっ!!!!!」
焔音 稀那(ほむね きな)「待って!待ちなさいって!!」
白銀 葛葉(しろがね くずは)「ちょっとあんたら!?勝手に走るんじゃない!!って、どこ行ったのよ!!」
〇怪しい実験室
宵森 朱音(よいもり あかね)「ぜぇっ、はぁっ...た、助かった...?でもここ、どこ...?」
宵森 珠璃(よいもり しゅり)「ここ...うらぐち?みたいな...扉...開いてるのです...」
宵森 朱音(よいもり あかね)「こ、これ、まずいとこ、入っちゃった!?ねぇ、出よ!?ねぇ!?珠璃、早くっ!!」
宵森 珠璃(よいもり しゅり)「う、うんっ!!しゅり、もうこの空気、無理っ!!酸素足りないのですっ!!」
宵森 朱音(よいもり あかね)「えっ!?嘘でしょ!?え!?開かない!?え!?」
宵森 珠璃(よいもり しゅり)「しゅりたち、生きて帰れるのですかぁぁぁぁぁっ!!?」
〇怪しい実験室
宵森 朱音(よいもり あかね)「えっ...。なにこれ、鏡?...あれ、あたし...泣いてる?」
宵森 珠璃(よいもり しゅり)「しゅりも...?でも、これ...見たことないのです...しゅり、知らない、顔なのですっ」
〇屋敷の大広間
朱音(幼少期)「いやだよ...しゅりとはなれるの、やだよ!!」
珠璃(幼少期)「...しゅり、あかねといないと、なにもできないのです...!!」
〇怪しい実験室
宵森 朱音(よいもり あかね)「...そうだ。あたし、思い出した...あの時、泣いて、叫んで、でも...手、離さなかった」
宵森 珠璃(よいもり しゅり)「ゅりも、思い出したのですっ...だから今、こうして、隣にいるのですっ!!」
宵森 珠璃(よいもり しゅり)「あ、朱音、見るのですっ!!あそこに階段が見るのですっ!!!!」
宵森 朱音(よいもり あかね)「行こう!帰れるかも!」
〇ホテルのエントランス
宵森 朱音(よいもり あかね)「...え?え?ここ...戻った!?」
宵森 珠璃(よいもり しゅり)「ここ、ロビー... ロビーなのですっ!!」
焔音 稀那(ほむね きな)「朱音!!珠璃!!」
焔音 稀那(ほむね きな)「も〜〜〜〜!!!どこ行ってたの!?!心配して探し回ったんだから!」
幽狐 燈(ゆうこ あかり)「見つけた。合流。やっと」
白銀 葛葉(しろがね くずは)「ほんっっっとに!心配かけさせてくれたわね...あんたたち、肝試しに行っただけのはずでしょ!?」
宵森 朱音(よいもり あかね)「えへへ〜〜!!ちょっと、道に迷っただけっ!」
宵森 珠璃(よいもり しゅり)「しゅりは、神秘の階段を登ってきたのですっ!!」
焔音 稀那(ほむね きな)「それ絶対普通じゃないやつじゃん!?」
白銀 葛葉(しろがね くずは)「...で?その“神秘の階段”の先に、いったい何があったのよ」
「...ないしょ」
宵森 珠璃(よいもり しゅり)「これは、しゅりたちだけの秘密なのですっ!!」
ふと見た外の景色。さっきまで晴れていた空が、まるで“夕方の色”に染まっていた。
幽狐 燈(ゆうこ あかり)「時間...ずれてる。おかしい」
焔音 稀那(ほむね きな)「えっ...?え、待って、これ...夕方じゃん...私たち、そんなに探してたっけ?」
宵森 朱音(よいもり あかね)「まさか...依代、時間まで...?」
白銀 葛葉(しろがね くずは)「依代?」
宵森 珠璃(よいもり しゅり)「い、いや!何もないのですっ!!!」
宵森 朱音(よいもり あかね)「でも!みんなの顔見たら元気出てきたよー!!」
宵森 珠璃(よいもり しゅり)「ただいま、なのですっ!!」
白銀 葛葉(しろがね くずは)「...ま、いいわ。全員無事でよかったってことで」
幽狐 燈(ゆうこ あかり)「全員、行流で来た。寝る。早く」