エピソード4、出発から大波乱!?空港ダッシュと神々のチェックイン!!(脚本)
〇豪華なリビングダイニング
宵森 珠璃(よいもり しゅり)「みんなっ!!荷物は整ったのですっ!?神の試練、いざゆかんっ!!」
宵森 朱音(よいもり あかね)「ちょっと待って〜!リュックのチャックが閉まらないの〜!お菓子が、ふくらんで、モコモコして〜!」
焔音 稀那(ほむね きな)「いやおかしいだろその量?!キャベツはもう置いてこ?あとそれぬいぐるみじゃなくて生きてない?!」
宵森 朱音(よいもり あかね)「しーっ!こいつは『おやつ警備隊長チョコ丸』だよ!無害だよ!ほんとだよ!」
幽狐 燈(ゆうこ あかり)「...キャベツ、友だち?」
宵森 朱音(よいもり あかね)「そうっ!キャベツはね、話せるの!」
焔音 稀那(ほむね きな)「......話せないって。ていうかキャベツで話広げないで?!」
宵森 珠璃(よいもり しゅり)「神の加護は整ったのですっ!!では、いざ空港へっ!!神々よ、風をたまえーーっ!!」
焔音 稀那(ほむね きな)「風じゃなくてバス!バス!!」
〇新幹線の座席
宵森 珠璃(よいもり しゅり)「わたしたちの冒険はここから始まるのですっ!!神々の旅路、ついに開幕なのですっ!!」
宵森 朱音(よいもり あかね)「リゾートリゾート〜っ!!アロ〜ハ〜っ!!カニいるかな!?カニカニッ!!」
焔音 稀那(ほむね きな)「まだ空港すら着いてないから。アロハ言うの早いってば...って、え!?電車乗り間違えてる!!」
幽狐 燈(ゆうこ あかり)「...これ、逆方向。空港、遠くなった」
宵森 朱音(よいもり あかね)「あれっ!?なんで!?さっきの駅で光ってたボタン押したらピンポンって鳴ったから〜っ!!」
焔音 稀那(ほむね きな)「それ非常停止ボタンだから!!何押してんの!?」
宵森 珠璃(よいもり しゅり)「...運命に導かれたのです。これは試練。乗り越えるしかないのですっ!!」
幽狐 燈(ゆうこ あかり)「まず、降りよう。次の駅」
〇搭乗口
宵森 朱音(よいもり あかね)「ねぇ、なんかあたしのチケットだけ、変なピカピカの光が出てる〜!魔法使いになった!?朱音、進化!?」
係員「あっ、お嬢さん、そのチケット昨日の日付になってますね」
焔音 稀那(ほむね きな)「なにぃ!?嘘でしょ!?なんでそんなミスするの!?」
宵森 朱音(よいもり あかね)「えへへっ!だって昨日も行きたい気分だったから〜!」
宵森 珠璃(よいもり しゅり)「朱音、それは神にとっても予測不能だったのです...」
焔音 稀那(ほむね きな)「誰も予測できないよ!!今から変更して!!急げ!!」
幽狐 燈(ゆうこ あかり)「ドーナツ、忘れた...ロビーに置いてきた」
焔音 稀那(ほむね きな)「いや戻らない!それはあきらめて!!」
〇空港の出入口
焔音 稀那(ほむね きな)「はーっ...なんとか間に合いそう...あれ?珠璃どこいった?」
宵森 朱音(よいもり あかね)「いたっ!あそこっ!!おみやげ屋さんで変な仮面買おうとしてる!」
宵森 珠璃(よいもり しゅり)「この仮面...神の気配を感じるのですっ!!つけた瞬間、視界が10分の1に...!」
焔音 稀那(ほむね きな)「買うな!それ視界ふさぐだけのやつ!!」
幽狐 燈(ゆうこ あかり)「あたま、つっかえた。耳が、穴に入らない」
焔音 稀那(ほむね きな)「だからなんで全員で仮面試着してんの!?」
〇飛行機の座席
宵森 朱音(よいもり あかね)「あたし窓際っ!!あたしがーっ!!カニ見つけたら報告するねっ!!」
焔音 稀那(ほむね きな)「空の上からカニなんか見えないよ!?なにを探す気なの!?」
宵森 珠璃(よいもり しゅり)「では、魂よ、空を翔けるのですっ...神速なる風に乗って...」
幽狐 燈(ゆうこ あかり)「...機内食、まだ?すぐ来る?」
焔音 稀那(ほむね きな)「まだ離陸してない!!」
〇空港のエントランス(人物なし)
――現地空港に到着!が...
宵森 朱音(よいもり あかね)「すっごーい!日本語通じるね!!ここのタクシー、しっぽ付き!?うそ!?仲間!?乗る!!」
焔音 稀那(ほむね きな)「それ乗用カートだってば!勝手に乗らないで!!」
幽狐 燈(ゆうこ あかり)「こっち...違う人のスーツケース。持ってきた」
焔音 稀那(ほむね きな)「返して!?なんで人の荷物持ってんの!?それグッチじゃん!絶対高いやつ!」
宵森 珠璃(よいもり しゅり)「しゅりたちは...人類の壁を越えたのですっ!!試練を乗り越えた者にのみ開かれる新世界っ!!」
焔音 稀那(ほむね きな)「いや、ホテルの送迎バス見失ったから!新世界とかいいから探して!!」
〇ホテルのエントランス
宵森 朱音(よいもり あかね)「ついたーーー!!やったーーーっ!!」
宵森 珠璃(よいもり しゅり)「しゅりたちは...勝利したのですっ!!」
幽狐 燈(ゆうこ あかり)「ぐったり。足、もう限界」
焔音 稀那(ほむね きな)「これまだ1日目だからね!?しかも観光してないからね!?」