ズレズレスクールライフ

夏目心 KOKORONATSUME

11 これからも(脚本)

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〇道場
  翌日。
新井桃香「あ!高木君!濱口君!」
高木浩二「あれ?マネージャーじゃん・・・」
濱口俊樹「どうしたんだよ?そんな血相変えて・・・」
新井桃香「ニュース見たよ!銀行強盗やっつけたんですってね!!」
高木浩二「あぁ、確かに俺ら銀行強盗シバいたな・・・」
濱口俊樹「でもそれがどうしたって?」
新井桃香「信じられない・・・何で私の事呼んでくれなかったのよ!銀行強盗だよ!?銃やナイフで大怪我させたり、」
新井桃香「大量出血したり爆弾で吹っ飛ぶ所とか見たかったのにぃ!!」
高木浩二「え?いや、それ普通に駄目だろ・・・」
濱口俊樹「お前・・・なんつう思考と楽しみ方してるんだよ本当・・・」
牧野ケイタ「あれ?皆何の騒ぎだい?」
新井桃香「あ!先輩聞いて下さいよ!濱口君と高木君が、この前田中君と一緒に銀行強盗と立ち会ってたんですよ!」
新井桃香「暴力とか怪我させられる所見たかったのに私の事呼んでくれなくて!」
濱口俊樹「あ、すんません・・・俺らはそんなつもりじゃ・・・」
牧野ケイタ「あぁ、朝からそんな話題あったね・・・でも君達、良く怪我も無く帰れたね・・・」
高木浩二「まぁ、俺らならあの位楽勝と言うか!」
牧野ケイタ「でも、今後はあぁ言うのに出会しても無茶な真似はしないでね?」
高木浩二「あ、うん・・・それは確かに・・・」
牧野ケイタ「マネージャー、高木君達が銀行強盗に遭遇したのは見世物とかじゃ無いよ?正直言ってそれを観たがるのは不謹慎だ・・・」
新井桃香「えぇ・・・何で皆は暴力とか楽しめないんですか?私にはこれっぽっちも理解出来ません・・・」
牧野ケイタ「全く、どんな育ち方をすればそうなるんだい?」
牧野ケイタ「まぁ、それはそうとだ・・・君達良く聞いて・・・これから空手部は全国大会に向けて練習をする事になる・・・」
牧野ケイタ「先生方や生徒会からの意向で、次反則行為をしたら空手部は廃部になる事が決まった・・・」
牧野ケイタ「僕としては空手部の廃部は何としてでも阻止したいから、君達、今後は真剣に部活に挑む様にお願いするよ?」
高木浩二「マジかよ!まぁ任せて下さい!」
新井桃香「そっかそっかぁ!相手をブチのめす所見れなくなるのは嫌なので頑張りまーす!」
牧野ケイタ「おいおい、確り頼むよ?」

〇大きな木のある校舎
  一方、光太郎は、
白川さゆり「今日もお疲れ、光太郎!」
田中光太郎「あぁ、さゆりもな!具合悪くとかして無いか?」
白川さゆり「・・・私は平気よ!光太郎こそ、何処が故障とかして無い?」
田中光太郎「あぁ、見ての通りピンピンしてるぜ!」
白川さゆり「ふふ、それは何よりね!それじゃあいつも通りご飯作りに・・・」
田中光太郎「ん?」
田中ミク「お兄ちゃーん!やっと学校終わったんだねぇ!!」
白川さゆり「あ、あれ?ミクちゃん??」
田中光太郎「お、おいミク、そりゃいつもこんな感じだけどさぁ・・・そんな泣く程の事か??」
田中ミク「だってだってぇ!お兄ちゃんがいないと凄く寂しくてぇ!!」
田中ミク「何よりさぁ、変な女に騙されて無いかが心配だったからさぁ・・・」
田中光太郎「へ、変な女?」
白川さゆり「ミクちゃん、一体誰の事言って・・・」
田中ミク「さゆりさん、だったよね?何でいつも私達の家でご飯作りに来たりしてるの?ほぼ毎日来てる見たいだけど、」
田中ミク「何か怪しいんだよね・・・何か下心があって私のお兄ちゃんやお父さんに近付いてるとか?」
田中光太郎「お、おいミク!その言い方は失礼だろ!」
田中ミク「だって怪しいんだもん・・・」
白川さゆり「・・・そんな風に言われたら私としても心外だなぁ・・・」
田中光太郎「あ、あぁ!すまんさゆり!ほら!ミクも謝れ!」
白川さゆり「ねぇミクちゃん・・・そんな風に言うなら、実力と行動で見せれば納得してくれるかな?」
田中ミク「へ?具体的に何するつもりなの?」
白川さゆり「これから私、光太郎の家でおじさんにご飯作るの・・・それでおじさんが納得してくれたら、私が光太郎達と仲良くする事、」
白川さゆり「許してくれるかしら?」
田中ミク「そんな事しなくても、料理なら私がやるわ・・・最近ネットでご飯の作り方勉強してるから・・・」
田中ミク「何より私はアンドロイドだから、物覚えも凄く良い方なの・・・もうあなたの力は必要無いと思うけど・・・」
田中光太郎「えぇ!ちょちょちょ!2人共落ち着けって!こんな事でいがみ合わなくても!!」
白川さゆり「光太郎!これは私達の問題なの!光太郎は口出ししないで!」
田中ミク「そうだよお兄ちゃん!この女には現実を知らしめないと諦めてくれない!だから変な手出ししないで!!」
田中光太郎「えぇ、は、はい・・・」
  何故か女同士がいがみ合う状況に立ち会う事となってしまった光太郎だが、光太郎を取り巻く何処がズレた日常は、
  これから先も、学校を卒業してからも続く事になるのは、言うまでもない事だった。
  ご視聴ありがとうございました!今作を皮切りに、タップライターとしての活動を無期限に休止します!

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