コンカフェ嬢の流儀2.0 〜竹ちくわの絆〜

ぽんたろう

第9話『恋愛禁止?』(脚本)

コンカフェ嬢の流儀2.0 〜竹ちくわの絆〜

ぽんたろう

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〇メイド喫茶
推し斬りタケゾー「今日も楽しかったよ」
  推し斬りタケゾー
  これまで99人も推しを作ってきたが
  全員をコンカフェ界隈から葬ってきた悲しい過去を持つ。
推し斬りタケゾー「ありがとう。また来るね」
マイマイ「いってらっしゃいませ」
マイマイ「・・・・・・」
マイマイ「はあぁぁ」
月「マイマイさん、お疲れ様です」
月「元気がないけど大丈夫ですか?」
マイマイ「あ、何でもないよ」
マイマイ「心配してくれてありがとう」
マイマイ「私、これで上がるね」
月「お疲れ様です」
月「大丈夫かな」
ルティエル「どうかした? 月ちゃん」
月「なんか、マイマイさんが元気なくて」
ルティエル「えっ? そうなの?」
ルティエル「確かにそれは心配だね」

〇駅のホーム
ルティエル「仕事も終わったし一杯やって帰りますか」
ルティエル「ん? あれは?」
マイマイ「それでさぁ」
良い感じの男子「そうなんだ」
良い感じの男子「じゃあ、今度お店に遊びに行くよ」
マイマイ「うん。お願いね」
ルティエル「マイマイちゃん?」
ルティエル「・・・・・・男の人と一緒?」

〇メイド喫茶
  翌日
  えええっーーー!?
月「昨日の夜、マイマイさんが男の人と 楽しげに歩いていたんですか!?」
ルティエル「うん。凄い仲良さそうだったよ」
月「ご兄弟とか?」
あみーな「確か、マイマイちゃんは お姉さんしかいないはずかな」
あみーな「ということは、彼氏さんかな」
月「わっ! わっ!」
月「彼氏さん!?」
あみーな「マイマイちゃんなら 彼氏いても不思議じゃないよね」
ルティエル「でも、彼氏って感じではなかったんだよね」
あみーな「じゃあ、仲の良い友達って感じなのかな」
ルティエル「そうかも。同い年ぐらいだったし」
あみーな「もしかして、片思い?」
ルティエル「もしかしたら、それで昨日悩んでたのかも」
月「だから、溜め息吐いてたんですかね」
ルティエル「応援しようか」
あみーな「そうだね」
月「ちなみに、彼氏って作って平気なんですか?」
「OK」
月「おおやけにするのは?」
「アウト」
月「ですよねー」
あみーな「恋愛は自由だけど、うちのお店では 彼氏がいても内緒にしとく決まりなの」
月「もし、ご主人様たちにばれたら?」
あみーな「最悪解雇」
ルティエル「それもあったから、今日報告したの」
ルティエル「プライベートでもご主人様たちに 男性といるところを見られたら不味いからね」
月「マジですか」
あみーな「でも、マイマイちゃんも 分かってるはずだから大丈夫だと思う」
ルティエル「何か理由があると思う」
月「はい」
ルティエル「月ちゃんも気をつけてね」
月「私に彼氏なんて出来ませんよ」
あみーな「月ちゃんなら、きっと良い人見つかるよ」
ルティエル「うんうん」
月「からかわないでください」
月「ところで、お二人は彼氏さんいるんですか?」
「・・・・・・」
月「あれ?」
あみーな「さーて、在庫のチェックして 業者さんに連絡しないと」
ルティエル「妖精さんに、餌あげないと」
月「ん?」

〇駅のホーム
月「今日も楽しかったなぁ」
月「明日もお給仕頑張ろうっと」
月「だけど、マイマイさんに 本当に好きな人いるのかなぁ」
月「ん? あれは!?」
良い感じの男子「はははは」
良い感じの男子「楽しい人たちだね」
マイマイ「うん。いつも楽しいよ」
マイマイ「だからさ、絶対来てね」
良い感じの男子「もちろん」
マイマイ「電車来たみたい」
良い感じの男子「行こうか」
マイマイ「うん」
  最悪解雇
月「わわわわわわわ」

〇教室
月「ねえ、田村ちゃんって」
田村「なに?」
月「彼氏いる?」
田村「えっ!?」
田村「いるわけないじゃない!!」
月「だよね」
田村「きゅ、急にどうしたの?」
月「聞いてみただけ」
月(んー、普通はこんな反応だよね?)
田村(この子は変なことを言い出すんだから)

〇メイド喫茶
月(今日はマイマイさんと一緒だけど どう接していこうかな)
月(昨日のことが頭から離れないよ)
月(マイマイさんの溜め息の原因は あの男の人が好きだから?)
月(恋愛経験のない私には分からないよ)
月(どっちにしろ男の人と一緒にいるのを ご主人様たちに見られたら不味いよね)
月(マイマイさんに辞めてほしくないよ)
マイマイ「どうしたの? 月ちゃん」
月「あ、いえ、何でもないです」
マイマイ「変なの」
マイマイ「悩みがあるんだったら言ってね」
マイマイ「相談に乗るよ?」
月「ありがとうございます」
マイマイ「あ、ご主人様だ」
推し斬りタケゾー「やあ」
マイマイ「あっ」
月「ん?」
月(今、『あっ』って言った?)
マイマイ「おかえりなさいませ、ご主人様」
マイマイ「ほら、月ちゃん」
月「あ、はい」
月「おかえりなさいませ、ご主人様」
マイマイ「お好きなお席へどうぞ」
推し斬りタケゾー「ありがとう」
マイマイ「ふふふ。大丈夫?」
月「は、はい」
マイマイ「あ、そうだ」
マイマイ「今日ね、私の友達が来るの」
月「友達ってまさか!?」
マイマイ「『まさか』?」
月「な、なんでもないです」
月「も、もしかして、彼氏さんとか?」
マイマイ「はははははは」
マイマイ「そんなわけないじゃん」
マイマイ「月ちゃん面白い」
月(田村ちゃんと違って落ち着いてる)
マイマイ「あっ、来たかも」
マイマイの知り合い「こんにちは」
月「おかえりなさいませ、お嬢様」
マイマイ「おかえりなさいませ」
マイマイの知り合い「先輩来たよ」
月「先輩?」
マイマイ「この子、私の1年後輩のスバルっていうの」
マイマイの知り合い「よろしくお願いします」
月「そうだったんですね」
月「月です。よろしくお願いします」
月(なんだろう、この初めてじゃない感じ)
月「どこかでお会いしたことありませんか?」
マイマイの知り合い「ここに来たのは初めてです」

〇駅のホーム

〇メイド喫茶
月「もしかして、駅のホームでマイマイさんと 一緒だった人!?」
マイマイ「えっ?」
マイマイ「見られてたの!?」
月「あ、いや、黙っててごめんなさい」
月「女性だったんですね」
月「私、てっきり男性かと思ってました」
スバル「はははは」
スバル「よく間違われるんで気にしないでください」
スバル「バイトの時は服装もカジュアルなんで」
マイマイ「なるほど。スバルを男子と勘違いしてたから 今日月ちゃんの様子がおかしかったんだ」
月「は、はい」
月「彼氏さんかマイマイさんの好きな人だと 勘違いしてました」
マイマイ「いくら私だって、勤め先の最寄駅で 彼氏と一緒にいたりしないよ」
スバル「先輩の彼氏と間違われて光栄だなぁ」
月「あわわわわわわ」

〇広い厨房
「・・・・・・」
あみーな「スキャンダルにならなくて良かった」
ルティエル「そうね」
  ↑            ↑
  先を越されなくて安心した人たち

〇メイド喫茶
月「お二人は家も近いし昔からの知り合いだから 一緒に帰ったりしてたんですね」
マイマイ「そうそう」
スバル「だから、タメ口で喋るんですよ」
スバル「こうして、職場に来たのは初めてですけど」
月「でも、良かった」
マイマイ「なにが?」
月「もし、本当に彼氏さんだったら」
月「ふれてんでここのまま働けなくなっていたかもしれませんからね」
月「私、マイマイさんのこと大好きですから」
月「ずっと一緒にお給仕したいです」
マイマイ「月ちゃんったら」
スバル「素敵な後輩だね、先輩」
月(じゃあ、マイマイさんの溜め息の原因は なんだったんだろう?)

〇電車の中
スバル「話に聞いていた通り、面白い店だったね」
マイマイ「でしょ?」
スバル「また行きたいな」
マイマイ「大歓迎だよ」
「・・・・・・」
マイマイ「それでどうだった?」
スバル「確か、タケゾーさんだっけ?」
スバル「んー、まあ、凄いの憑いてるね」
スバル「特に女性関係に関して呪われてるね」

〇メイド喫茶
  そう。ずっと気になっていたんだよね
  タケゾーさんの背後にいつも・・・・・・
???「・・・・・・」
  得体の知れないものが
  憑いてるのが見えてるから

〇電車の中
スバル「でも、大丈夫」
スバル「あの『月』って子の力が強すぎて」

〇メイド喫茶

〇電車の中
スバル「タケゾーさんに取り憑いてるのは 何も悪さ出来ないから」
マイマイ「さすが、月ちゃん。陽の塊だね」
スバル「それにタケゾーさんにも 女運以外は特に害はないから」
スバル「だから、ご安心を」
マイマイ「私より霊能力のあるスバルに来てもらって 本当に良かったよ」
マイマイ「うちのお店に害がないか気になってたんだ」
スバル「何かあったらいつでも呼んでね」
マイマイ「うん」
マイマイ(タケゾーさんの推し斬りの原因が 分かって良かった)

〇メイド喫茶
  次回予告
  マイマイさんの男性問題が解決した一方で
  タケゾーの秘密が明らかになった
  そして
  新たな問題の序曲が始まろうとしていた
  次回『不穏な音』
推し斬りタケゾー「いつか彼女が出来たら そのビギナーズラックを利用して パチンコで爆勝ちしたいです」
月「ちょっと何言ってるか分かりません」
月「次回も、もえもえてん!」

成分キーワード

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