先輩 後輩 屋上でお弁当(脚本)
〇学校の廊下
なほ「先輩! 今日はお弁当を作ってきました!!」
先輩「そうか凄いな! じゃあ、俺は学食行くから」
なほ「ちょっと! 何恥ずかしがってるんですか!!」
先輩「誰が恥ずかしがってるんだよ!?」
なほ「じゃあ・・・・・・嬉しいんだ・・・・・・」
先輩「違う、違うよ!! その顔はやめなさい!」
なほ「じゃあ何だ? 俺のご飯が食べられないと言うのか?」
先輩「キャラが崩壊してるよ!? 『俺』って言ってるよ!」
なほ「そんな事はどうでもいいんだよ。 ・・・・・・食べるよな??」
先輩「喜んで!!」
なほ「では屋上に行きましょう!」
先輩「・・・・・・はい」
〇広い屋上
なほ「今日は天気が良くて気持ちいいですね!」
先輩「そうだなー」
なほ「ちょっと先輩! 誰が『君は今日の天気みたいに透き通った心を持ってるね』ですか!」
先輩「言ってないのよ、そんな台詞!! 『そうだなー』が何でそう聞こえるの!?」
なほ「何でだと思いますか?」
先輩「何で? ・・・・・・う~ん・・・・・・難しいな・・・・・・ってやかましいよ!! こっちが聞きたいの!」
なほ「じゃあ来週までの宿題にします」
先輩「やらない、やらない! そんな宿題は提出しないよ!」
なほ「先輩・・・・・・留年です!!」
先輩「何でよ!? 一番関係ない宿題で留年って何でよ!?」
なほ「先輩・・・・・・『留年したらもう少し一緒に居られるね』って、そんな・・・・・・」
先輩「何よそれ!?」
なほ「何だと思いますか?」
先輩「何だと思う? ・・・・・・う~ん・・・・・・難しいな・・・・・・ってやかましいよ!! こっちが聞きたいの!」
なほ「じゃあ来週までの宿題にします」
先輩「やらない、やらない! そんな宿題は・・・・・・ってもういいよこのやりとり!!」
なほ「何回同じ事してるんですか! いい加減にしてください」
先輩「キミが言うのか」
なほ「とにかくお弁当食べてください!!」
先輩「分かった・・・・・・覚悟を決めよう・・・・・・いただきます」
なほ「どうぞ!」
先輩「!!」
なほ「どうですか?」
先輩「信じられないくらい美味しい!」
なほ「でしょう!?」
先輩「ごめん、色々悪かった! 料理得意なんだな」
なほ「はい! 料理上手なお母さんが作ってくれました」
先輩「美味しかったと言っておいてね!?」