ごく普通の演劇部

ふーや

演劇部の一匹狼(脚本)

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〇生徒会室
  ある日の部活・・・
ウルフ「・・・」
キノコ「・・・」
キノコ「・・・」
キノコ「・・・」
キノコ「・・・」
キノコ「・・・あのさ」
ウルフ「・・・なんだよ」
キノコ「そろそろ準備したほうが・・・」
ウルフ「・・・」
キノコ「・・・ごめん」
ウルフ「・・・」

〇生徒会室
  ガラガラ・・・
カク「そろそろ練習始まるッスよ」
シューゾー「そろそろ来ないと、姉御がマジギレしそうです」
キノコ「・・・2人とも」
カク「先輩、どうかしたんすか?」
キノコ「それが・・・」

〇生徒会室
ウルフ「・・・」

〇生徒会室
  ・・・
カク「・・・あー」
カク「こりゃキツいッスねー」
シューゾー「ウルフさん、また黄昏れてるんですか・・・」
キノコ「・・・うん」
シューゾー「こうなると、こっちの話聞かなくなるんだよなぁ・・・」
カク「でも、早く来させないとマジで雷落ちるぞ・・・」
  うーん・・・

〇生徒会室
ウルフ「・・・」
ウルフ「・・・お前ら」
ウルフ「早く練習いけよ」
ウルフ「誰を待ってるんだ?」

〇生徒会室
  ・・・

〇白い校舎
  あんたを待ってんだよ!?

〇生徒会室
ウルフ「・・・は?」

〇生徒会室
カク「なにが「は?」ッスか!?」
シューゾー「ずっと制服なのウルフ先輩だけですよ!」
キノコ(ほんとこの人は・・・)
キノコ「まぁまぁ2人とも落ち着いて・・・」
シューゾー「・・・でもキノコ先輩」
カク「先輩も怒ったほうがいいッスよ」
キノコ「・・・ウルフくんは文字通りマイペースだからさ」
シューゾー「一匹狼にも程がありますよ・・・」
カク「なんで演劇部にいるんッスか?」
キノコ「あはは・・・なんでだろうね・・・たぶん、あの人なりの事情があるんだよ」
キノコ「どちらにせよ、一旦落ち着こうか」
  ・・・
シューゾー「まあ、先輩が言うならそうしますけど・・・」
カク「同じく・・・けど、どうするんすか? あんまり甘やかすと、姉御怒りますよ?」
キノコ「あはは・・・僕からお願いしてみるよ」
キノコ「ウルフくん、そろそろ練習始まるから着替えない?」

〇生徒会室
ウルフ「・・・」
ウルフ「・・・いやだ」
  いい加減にしろよ!
ウルフ「・・・急に怒鳴るなよ」
カク「・・・せっかく上手いこと着地させようとしたのに・・・あんた!ほんと!あんたさぁ!」
シューゾー「こっちだいぶ譲歩しましたよ!? 空気読んでくださいよぉ・・・」
ウルフ「空気読むとか・・・できないし」
  努力はしてくれよぉ!
ウルフ「残念だがそれはできない」
シューゾー「いやなんでですか・・・」
ウルフ「俺は群れない」
ウルフ「そして人を信じない」
ウルフ「俺はいつだって孤独さ・・・」
カク「なんで演劇部入ったんすか・・・」
ウルフ「・・・」
ウルフ「・・・黙秘する」
カク「そんなぁ・・・」

〇生徒会室
キノコ「まぁまぁ・・・」
キノコ「仕方ないよ・・・」
キノコ「とりあえず先に行こうか」
キノコ「ウルフくんも気が向いたら来てね」
  ・・・おい
キノコ「え?」

〇白い校舎
  ウルフ、てめぇ!いい加減にしろよ!

〇生徒会室
  ヒッ!

〇生徒会室
ウルフ「サーヤ!?」
サーヤ「ウルフ!お前のところ練習遅れてんだわ! サボってんじゃねーよ!」
ウルフ「いや・・・俺は人と群れないって」
サーヤ「うるせぇ!」
サーヤ「いつもお前の都合に合わせてんだから 今はこっちの都合に合わせろ!」
キノコ「まあまあサーヤさん、落ち着いて」
サーヤ「甘やかすな!」
サーヤ「キノコはいつも優しすぎ! だからウルフに舐められてんだよ! 今は私を見とけ!」
キノコ「ぐうの音も出ません・・・」
サーヤ「おら、着替えるぞ!さっさと脱げ!」
ウルフ「わ、わかった!着替えるから!」

〇生徒会室
  おら、ノロノロ着替えてるんじゃねぇ!
  分かってる!1人で着替えれるから離れろ!無理矢理脱がすな!破ける!
  アアーーーー!!!!!!
  その後、無理矢理ジャージになったウルフは
  サーヤさん引きずられていった・・・
  ・・・
キノコ「・・・僕、思ったんだけどさ」
シューゾー「俺も同じこと思ってます」
カク「俺もッス」
  ・・・

〇白い校舎
  サーヤさんには
  逆らわないようにしよう・・・

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