戦隊で惹かれ合う者たち(脚本)
〇学校の部室
天沢茜「ん〜、こんな感じかな?戦隊を結成するまでの道のりは長いなぁ・・・」
その日、天沢茜は戦隊ヒロインプログラムの確認並びに残りの戦隊メンバーを誰にするかを決めていた。
天沢茜「誰が似合うかな・・・なかなかこれだ!というのがいないなぁ・・・」
アイテムとコスチュームは決まっている。だが、戦隊の仲間とその名前が決まらずにいた。
天沢茜「そうだ!明日は休日だし、あそこへ行ってみれば何か掴めるかも!」
〇本屋
茜は翌日、行き慣れた本屋に向かった。
天沢茜「えっと、確かこのあたりだったような・・・」
天沢茜「あ、あったあった!」
と、そこへ
魚沼蒼奈「戦隊ものの本、このコーナーって言っていたけど・・・」
魚沼蒼奈「あ、ドンピシャだったようね!」
「これだ!」
「あ、ど、どうぞ・・・」
「!?もしかして・・・」
〇未来の都会
2人共お目当ての本を購入した後の帰り道で。
天沢茜「蒼奈といつも行ってる本屋さんで会うとは思わなかったよ」
魚沼蒼奈「私もだわ。戦隊ヒロイン大好きな人同士だからこそ惹かれあっていたのかもしれないわね」
天沢茜「わかるわ!」
と談笑していた時に蒼奈が話を切り出した。
魚沼蒼奈「そういえばさ、戦隊ヒロインの研究って今やってるの?」
天沢茜「ええ、学校の使われていない部屋があったのでそこでやっていたんだけど?」
それを聞いた蒼奈は無料で開放しているPC等が使える施設があるということを話し、そこの場所が書いてあるチラシを渡した。
天沢茜「!ここって・・・」
魚沼蒼奈「昔使われていた施設を改修してできたところなの」
魚沼蒼奈「元々は私の親が使っていたけど、転勤がきっかけで自由に使っていいよって譲ってくれたの。茜、使いたい?ここ」
天沢茜「私で良ければぜひお願いするわ!」
茜はチラシに書いてあった施設へ行くことにした。
蒼奈の両親はコスメブランドで働いている。国内で仕事をしていたが、海外転勤となった。
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