〇駅前広場
りほ「あら、こんにちは！」
先輩「あ、こんにちは！ ・・・・・・先に言っておきますけど偶然ですからね！」
りほ「もう～そんなの分かってるわ」
先輩「それなら良かったです」
りほ「偶然を装った方が運命みたいな感じがするものね！」
先輩「全然分かってないですよ!?」
りほ「あら、私ったらまた・・・・・・」
先輩「いつもより妄想するのが早すぎますよ」
りほ「ふふ、ごめんなさい。 ところで今日は買い物？」
先輩「いえ、運動不足なので散歩でもしようかと。 そちらは？」
りほ「私は待ち合わせしてるの」
先輩「そうでしたか」
りほ「それより運動不足なの？」
先輩「はい。インドアな生活でして・・・・・・」
りほ「それで体力付けようと？」
先輩「そうなんです。体力はあっても困る事は無いと思って」
りほ「・・・・・・はっ！」
先輩「止めてください！ その『はっ！ 』 は止めてください!!」
りほ「私を守るために体力を付けようと思った・・・・・・そうなのね」
先輩「違いますよ!? 守りたいのは自分の健康です!!」
りほ「・・・・・・私、何か言ってた？」
先輩「いえいえ、何も！」
りほ「ところで今からカフェに行くんだけどあなたも来ない？」
先輩「え？ でも待ち合わせしてるんですよね？ その人に申し訳ないんで遠慮しておきます」
りほ「そんな大丈夫よ！ 知らない人じゃないんだし」
先輩「え？ 知らない人じゃない??」
りほ「ええ！ あなたも知ってる可愛い子達よ!!」
先輩「はい??」
りほ「一度じっくり話をしたいなと思ってたの・・・・・・義理の息子と」
先輩「はい???」
りほ「後はどっちとそういう関係になるか、ね！」
先輩「はい????」
りほ「あっ、話をしてたら来たわ！ おーい、こっちよ！」
先輩「うん?????」
りこ「あれ？先輩じゃないですか！」
なほ「先輩!! お母さんをナンパですか!? どういう事か説明してください！」
先輩「!!!!!!!!!! さ、散歩の途中なので失礼します!!」
りこ「あ、逃げた」
なほ「追うぞ、りこ!!」
　　タッタッタッ
りほ「あらあら、モテモテねー」