Re:Gunz

kelma

エピソード4(脚本)

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〇入り組んだ路地裏
サガラ「放せぇっ!!」
「こちらα03、ターゲット2体を捕縛。尚、脱走供与者の処遇を求む」
「こちら本部(CP)、供与者の記憶処理を本部で行う。連行しろ」
???「っ」
ニーナ「・・・・・・」
「壁に手と頭を付けろ、その後にゆっくり膝立ち。背中をこっちに見せながらだ」
ニーナ「ねぇ、今から言う事してくれる?」
ニーナ「大丈夫」
「何をこそこそ話してる?さっさと──」
「ぐっ」
「何だ!?」
ニーナ「逃げて」
「何だ!?」
サガラ「この!!」
「ぐあっ」
サガラ「ニーナ!!・・・・・・!?」
「本部(CP)、こちらα03ターゲットの一体と供与者共に黙視からロスト」
「こちら本部(CP)、ロストしたターゲットと供与者は放置。残りを輸送しろ」
「了解・・・・・・、くそっ」

〇ビルの裏通り
サガラ「・・・・・・」
サガラ「ごめんよ」
サガラ「助けられなくて、ごめんよ」

〇近未来施設の廊下
  現在
イーサン「・・・で、その探し人(ニーナ)は此処に居ると?」
サガラ「そう、研究所の地下のラボラトリーに」
イーサン「だが・・・合点がいかんな」
サガラ「何がだ?」
イーサン「整理するとだ、なぜマンティス以下の3企業達は私兵を出さないのか理解出来ないな」
サガラ「単に出費を抑えるとか」
イーサン「だったら・・・こんな依頼を俺みたいなのに出すかと言われたらな」
イーサン「地下のラボラトリーに、そのニーナと一緒に何か有るんじゃ話は変わるな」
イーサン「そのチビとセットとして。名前は」
サガラ「エトラだ」
イーサン「エトラ・・・・・・お前地下まで出来ないか?さっきみたいに」
エトラ「(首を横に振る)」
イーサン「無理か・・・インターバルは?」
サガラ「連続で近くだったら一時間。但し1日三回まで」
イーサン「ふむ、今日は何回使った」
エトラ「(指を2本立てる)」
イーサン「実質今日のは脱出に使うと考えたらラストか」
イーサン「・・・・・・」
  考え込むイーサン。
イーサン「・・・わかった、乗り掛かった船に同行させて貰う」
サガラ「ホントか!?」
イーサン「但し条件が1つ──」
サガラ「な、何だ?金なら、その、体とかで何とか」
イーサン「違う、そのラボラトリーに入ったら先にライブラリーを弄らせてくれ。それだけだ」
サガラ「・・・。それだけ?」
イーサン「ああ、じゃあ行くぞ」
「・・・・・・」
  お互い顔を見合わす。
  無茶な条件が来るのかと経験から身構えたが拍子が抜けてしまう。
イーサン「何してる?早く来い!!」

〇施設の廊下
イーサン「・・・やっぱり電力は動いてないか」
サガラ「主電源は地下だけじゃないか?此処(研究所)はまだ地下だけ稼働してたり」
イーサン「んじゃ、無理矢理扉を」
  エレベーターの扉の隙間に指をはめる。
イーサン「・・・3・・・2・・・1・・・、っのぉ!!」
サガラ「おー、さすがは傭機兵(ギボンズ)か。初期(ファーストジェネレーション)とて侮れんな」
イーサン「良いから行くぞ、地下まで短縮できる事があればいいが」

〇エレベーターの中
  エレベーターのかご天井の一枚が剥がされる。
「よし開いた、先にサガラ」
サガラ「っとと」
「次エトラ」
サガラ「よっしょ」
サガラ「キャーッチ」
イーサン「しっと」
サガラ「かごに入れたがどうするんだ」
イーサン「ちょっと待ってろ」
イーサン「・・・・装置は、いけるな」
サガラ「どうするんだ」
イーサン「ハッキングだ、俺は専門ではないが。何とかやれる」
サガラ「・・・・・・その台詞はイヤな予感が」
イーサン「ダメ元だ」

〇エレベーターの中
サガラ「おー」
サガラ「何だ、やるじゃないか」
イーサン「・・・古いシステムをチョチョッとするだけだ。最新機種は無理だが」
イーサン「んん?」
サガラ「どうした」
イーサン「いや・・・この研究所のラボラトリーは地下の何階だ」
サガラ「B4階だ」
イーサン「OK、そろそろ上の連中がやってくるぞ」

〇砂漠の基地
「やったぞ、戦車沈黙だ!!」
「残りの奴らはやっちまえ!!B&Bのクズどももレットハウンドのクズどももやっちまえ!!」
エレノア「・・・これは予想内の外側寄りの事態で」
エレノア「ん?」
  輸送ヘリが11時の方角から飛んでくる。
  『何か』をぶら下げながらの輸送。『何か』は黒い布が被せられた鉄の大きな筒。『何か』の正体はその中に潜んでいた。
エレノア「B&B?いやレットハウンドでもないとしたら、”レイヴンアーク”の──」
エレノア「あ!!」
  戦場に『何か』が投下された。
  黒い布、そして鉄の筒はパージされる。轟音と土煙が上がり、それらが消えた頃にそれは姿を表した。

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