エピソード5(脚本)
〇砂漠の基地
両前椀部真横に8連装ガトリング砲、両肩に無反動連射砲。この2つの重武装が侵入しようとする無法者達に向けられる。
遠くに駆け逃げる者には砲撃を。近くで挑む者は重厚な脚の下敷きに。
空翔ぶ者は──
頭部に備えられた陽電子収束連射砲の光が命だったモノを焼き払う。
エレノア「・・・まさかあんな物まで引っ張り出して来るとは」
エレノア「・・・・・・あれ?」
B&B社私兵「待て!!撃つな、撃つな!!」
B&B社私兵「我々は見方だぞ!?」
レットハウンド社私兵「知るかよ、バーッカ!!」
レットハウンド社私兵「くたばれ、ハチどもが!!」
エレノア「内ゲバが発生していますがどうしましょう?」
通信「放置しろ、参加者全てを衝突させ有耶無耶とする」
通信「目標(ターゲット)の奪取は失敗か・・・」
〇エレベーターの中
イーサン「・・・着いたぞ、備えろ」
サガラ「エトラ、私の後ろに・・・」
イーサン「・・・3・・・2・・・1」
イーサン「ゴー!!」
〇秘密基地の中枢
イーサン「・・・・・・」
イーサン「此処が目的地(フラッグ)か?」
サガラ「いや、・・・此処はラボラトリーのコントロール室だ。もう一室先にあるが」
サガラ「キーボードからハッキングは」
イーサン「出来る・・・と言えたらよかったな」
サガラ「そっか」
イーサン「・・・まさか使い方分からないとは言わないよな」
サガラ「・・・・・・」
エトラ「(コクコク)」
イーサン「・・・マジか、これ持ってろ」
イーサン「えー、・・・と」
イーサン「ビンゴだ、カプセルの中でお寝むだ」
サガラ「じゃあ──」
イーサン「3 0 6 6」
イーサン「カプセルの型番・・・、扉のロックは」
イーサン「よぉーし」
〇近未来の開発室
イーサン「30・・・56、57」
サガラ「58、59、60」
イーサン「・・・64、65、66。これだ」
〇近未来の開発室
〇近未来の開発室
イーサン「チビは離れてろ、サガラ。カプセルを立てるぞ。何かレバーとか頭の所を探してくれ」
サガラ「オッケー、レバーレバーっと」
サガラ「・・・・・・こいつか?」
サガラがそれらしきレバーを手前に引く。
イーサン「ん・・・・おお」
物音を立てながらカプセルが起立する。
サガラ「・・・でこの後は」
サガラ「エトラ耳塞いで!!」
カプセルにライフルを発砲。しかし銃弾はガラスにより阻まれ貫通はしなかった。
イーサン「・・・・・・」
サガラ「何すんのさ!?ニーナを殺す気かい!!」
イーサン「ガラスが固いな、後は銃床で」
イーサン「おらっ」
ニーナ「・・・っかは、えほっ」
サガラ「ニーナ!!」
イーサン「体の中にまだ溶液が入ってるならしっかり出しとけ」
サガラ「肩を貸そうか?」
ニーナ「・・・ありがとう」
エトラ「ね・・・ねぇ・・・」
ニーナ「ああ・・・、サガラに、エトラ」
ニーナ「・・・此処は?」
イーサン「そろそろか、上の戦況は分からんがラボラトリーに時期に来るぞ」
イーサン「おいチビ」
イーサン「お前の力はどうやって飛ぶんだ」
サガラ「エトラは一度来た事がある場所なら何処でも行ける!!」
イーサン「記憶だよりか・・・、じゃあそうだな」
ニーナ「何か上からやって来るような」
イーサン「あー、じゃあ写真とかで来たことあるってのは」
サガラ「それは・・・・・・うーん、本人次第か?」
イーサン「~~~、エトラ」
エトラ「(ビク)」
イーサン「今お前が行きたい所の近くで良い。安全はどうでもいいから、なるべく」
エトラ「・・・」
エトラ「(コクン)」
〇荒廃した遊園地
ニーナ「・・・此処は?」
イーサン「廃園した遊園地、か」
エトラ「・・・うぅ」
サガラ「おっと」
サガラ「電池切れだ」
イーサン「そうか」
銃から弾倉箱を外す。さらに銃身や銃床、アクセサリーも一緒に。
ニーナ「あの何を」
イーサン「・・・企業から配布される銃には何か細工されているんだ。そう、追跡装置とか」
サガラ「不味いじゃないか」
イーサン「あー不味い。機関部にそれらしいのがおありだ。だがこれが破壊れば死亡認定となるが」
ニーナ「今後あなた様はどうなるので?」
イーサン「・・・」
イーサン「アングラな所で当分身を隠すとか」
イーサン「だが、まぁ俺はこれで失礼する」
イーサン「俺達は何知らない赤の他人だ。何も、知らない」
イーサン「じゃあな」