〇散らかった職員室
　　とある夜の職員室
竹内 広樹（仕事が終わらない・・・）
竹内 広樹「こんなに忙しい時に誰だ・・・」
弥生 菜々「広樹、仕事お疲れ様！」
竹内 広樹「まだ仕事が終わってない・・・」
弥生 菜々「嘘・・・ごめんね」
竹内 広樹「大丈夫、もう少しで終わる」
弥生 菜々「じゃあ、後でまた電話かけ直すね」
竹内 広樹「わかった」
竹内 広樹「やっと仕事終わった・・・」
竹内 広樹（帰る支度しなきゃ・・・）

〇本棚のある部屋
竹内 広樹「仕事疲れた・・・」
竹内 広樹「菜々かな・・・」
弥生 菜々「広樹、改めて仕事お疲れ様!!」
竹内 広樹「さんきゅー」
弥生 菜々「ねぇ、結婚ってどうする？」
竹内 広樹「あ〜、結婚か・・・もうそんな時期なんだな」
弥生 菜々「広樹がいいなら、私は結婚したいな」
竹内 広樹「ごめん、今は仕事に集中したくて・・・ 結婚は１年後でいいかな？」
弥生 菜々「いいよ・・・!!」
弥生 菜々「広樹は、やっと教師になれたんだもんね」
竹内 広樹「・・・うん」
弥生 菜々「私、広樹を応援してる!!」
竹内 広樹「ありがとう、菜々」
弥生 菜々「それじゃあ、おやすみ」
竹内 広樹「おやすみ」

〇本棚のある部屋

〇女性の部屋
　　菜々の家
弥生 菜々「・・・広樹はただ、努力家で素敵な人だけどもう少し私を見て欲しい」
弥生 菜々「こういう時こそ、ホストに行くべきよね!!」

〇女性の部屋
弥生 菜々「よし、準備OK!!」
弥生 菜々「ホストへ行ってきます!!」

〇ホストクラブ
弥生 菜々「蓮くんいますか!!」
如月 蓮「いるよ」
弥生 菜々「今日も蓮くんを指名してもいい？」
如月 蓮「もちろん、いいよ」
弥生 菜々「ありがとう」
如月 蓮「早速、席着こうか」
弥生 菜々「うん！」

〇教室
クラスメイト A 「おい、アイツが来たぞ・・・ 誰か話に行ってやれよ」
クラスメイト B「嫌だよ・・・アイツのオタク癖やばいんだもん」
フランクス・リョウ（オタクの何が悪いんだよ・・・）

〇まっすぐの廊下
フランクス・リョウ「はぁ・・・」
竹内 広樹「どうした？・・・何か悩み事か？」
フランクス・リョウ「先生・・・」
竹内 広樹「困ったことがあれば、気軽に言えよ」
フランクス・リョウ「先生・・・俺、クラスの人たちに嫌われてるかもしれない」
竹内 広樹「そんなことはないと思うけど・・・」
フランクス・リョウ「俺がオタクってだけで変な目で見られてる気がするんだ」
竹内 広樹「オタクが悪い訳ではないから、気にしなくていいんだよ」
フランクス・リョウ「・・・先生」
竹内 広樹「好きなものを好きって言えるのってすごいことじゃん」
フランクス・リョウ「確かにそうかも・・・」
フランクス・リョウ「先生、ありがとう!!」
竹内 広樹（“好きって言えることはすごい”か・・・）
竹内 広樹（菜々に俺の気持ち、伝えてみようかな）

〇公園通り
竹内 広樹（夕食、ファミレスで食べてから帰ろうかな）