イケメン王子は悪女がお好き

ルーデンス

第13話 大円団(脚本)

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〇荒廃した街
シャルリ夫人「よし、一気に攻めるのじゃ・・・」
ハインリッヒ「お母様おやめください」
シャルリ夫人「ウルサイ、そもそも何故息子のお前がここに居るのじゃ」
ハインリッヒ「アグネスと結婚しておりますので」
シャルリ夫人「なんと、アグネスはアレクサンダーの嫁になるはずだったのに、邪魔しおって」
ハインリッヒ「こちらとしては、軍を引いて欲しいだけですが」
シャルリ夫人「アグネスを処刑し、お前がここの主となるなら軍を引いてもよい」
ハインリッヒ「話になりません」

〇牢獄
アレクサンダー王子「すぐここを出てキャロラインに弁解しなければ・・・」
兵士2「フフフ、歴戦のつわものアレクサンダーも惨めなものよ」
アレクサンダー王子「くそ、俺を仕留めに来たのか」
兵士2「シャルリ夫人の疑惑を嗅ぎまわった罰だ」
アレクサンダー王子「クソ、もう少しで母上の無念を晴らし事が出来たのに」
兵士2「シャルリ夫人はお前のたくらみをお見通しだ」
アレクサンダー王子「何だと」
兵士2「なぜアグネスからキャロラインに乗り換えたのかもな」
アレクサンダー王子「くそ見破られていたのか」
兵士2「いずれは、キャロラインを使って夫人の悪事を暴き国から追放する気であったろう」
アレクサンダー王子「そこまで見破られていたとは・・・」
兵士2「さて、これで思い残すこともあるまい、覚悟なされよ・・・」
付き人1「そうはさせないわ」
兵士2「あっお前は・・・」
アレクサンダー王子「キャロラインのメイド・・・」
付き人1「キャロライン様より旦那様の救出をおおせつかっております。さぁ早く」
兵士2「グハ・・・グハ待て・・・」

〇宮殿の門
アレクサンダー王子「これより、シャルリ夫人の悪行を正に参る賛同されるなら付いてまいれ」

〇王宮の入口
ハインリッヒ「何をしておりますアグネス、至急お逃げください」
アグネス姫「あぁぁ、私の城が・・・」
ハインリッヒ「感傷に浸ってる場合ではありません兵と火がすぐそこまで」
キャロライン「キャロライン無事なの・・・」
アグネス姫「御姉様何で・・・」
キャロライン「説明は後よさっ、逃げましょ・・・」

〇王宮の入口
シャルリ夫人「えぇい、まだ見つからぬのか」
付き人2「大変です。アレクサンダーの軍がこちらに向かっております」
シャルリ夫人「そうだアレクサンダーにアグネスを見つけ出してもらおう」
付き人2「ただいまアレクサンダー軍は我が軍と交戦中です」
シャルリ夫人「なに義母である私には向かっておるのか」
付き人2「左様で」
シャルリ夫人「蹴散らせ」
アレクサンダー王子「おのれ、母の仇覚悟」
シャルリ夫人「ぬぅ、残念だが退却じゃ」
ハインリッヒ「やぁお兄さん来てくれると思ってました」
アレクサンダー王子「まにあってよかった・・・どうその後アグネス姫とは」
ハインリッヒ「ウン、来月挙式予定だったんだがこの有様で・・・」
アレクサンダー王子「そうか」
アグネス姫「アレクサンダー様駆けつけて頂き有難うございます」
アレクサンダー王子「イヤ何、それより結婚するんだそうだね・・・おめでとう」
アグネス姫「有難うございます。式には是非キャロライン様と一緒に来て下さいね」
アレクサンダー王子「おお、喜んで」

〇飛空戦艦
アレクサンダー王子「おめでとうハインリッヒ」
ハインリッヒ「有難うアレクサンダー兄さん」
アグネス姫「ありがとうございます」
アレクサンダー王子「さぁこれで晴れて夫婦だ」
アレクサンダー王子「国の主は大変だぞ」
ハインリッヒ「はい、お兄様も御姉様と復縁デキてよかったですね」
アレクサンダー王子「ウン、あれには苦労かけたし」
アレクサンダー王子「そうだキャロラインは?」
キャロライン「アナタ、信じてましたわ私」
アレクサンダー王子「これで我が家も安心だ」
キャロライン「そうだ私達の家、この飛行船にしません?」
アレクサンダー王子「えーっ」
キャロライン「だって、義母さまもここなら虐めてこないでしょし」
アレクサンダー王子「でも国は・・・」
キャロライン「どうせ義母様が亡くなればアレクサンダー国はあなたの物よ」
アレクサンダー王子「ううん、でもこの飛行船の持ち主は・・・」
エリザベス「父との契約は守ってくれたからこの飛行船は差し上げるわアレクサンダー」
アレクサンダー王子「良かった・・・父上の所に戻りたい?エリザベス」
エリザベス「ここで養女として暮らすわ・・・キャロラインと一緒の方が楽しいしね」
キャロライン「さぁ、今夜は妹の結婚パーティーよ」

コメント

  • 無事大団円で良かったです!!
    長編をまとめるのは大変ですね!
    親子や夫婦の確執、兄弟の確執があって面白かったです。
    運命を変えるって、激アツですね😃
    私も割と喜劇調が多いのですが、唯一シリアス的な
    『戦場の三ツ星レストラン』という拙作を
    批評していただきたいです。点検したいので。

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