ズレズレスクールライフ

夏目心 KOKORONATSUME

4 生徒会(脚本)

ズレズレスクールライフ

夏目心 KOKORONATSUME

今すぐ読む

ズレズレスクールライフ
この作品をTapNovel形式で読もう!
この作品をTapNovel形式で読もう!

今すぐ読む

〇高い屋上
  数時間後。お昼休憩。
櫻井綾香「この時間帯ならここにいるって、確かなのよね?」
桐島ハヤテ「間違いありません・・・食事時になれば、彼は必ず1人になる様にしてますから・・・」
櫻井綾香「なるほどね!なら早く行きましょう!」
木島サヤカ「あの、会長・・・」
櫻井綾香「ん?どうしたの木島さん?」
木島サヤカ「何で田中君って生徒に近付こうとするんです?彼、何か悪い事した訳じゃ無いですし・・・」
櫻井綾香「ちょっとちょっと!あなた達分からないの!?」
桐島ハヤテ「と言いますと?」
櫻井綾香「良い?確かに彼はロボットよ?でもね・・・彼はどこぞの青ダヌキ見たいに人語を普通の人間見たいにペラペラ喋ったり出来るの!」
櫻井綾香「冷静に見てこれだけでも凄い事なのに、これを世間に公表せずに何のほほんと学校生活やらせてるのよ!?」
櫻井綾香「どんな意図があるか知らないけど、私達は彼を知る義務があるわ!」
桐島ハヤテ「そ、そう言えば・・・兄さんの頭が馬だから感覚ズレてたかも・・・」
木島サヤカ「た、確かに・・・夢中になって忘れてたわ・・・」
櫻井綾香「そう言う事!さ、行くわよ!」
田中光太郎「あ〜、この時間が一番暇だぁ・・・」
櫻井綾香「あ!見つけたわ!」
田中光太郎「ん?どちら様で?」
櫻井綾香「あぁ、あなたと直接話すのは初めてだったわね!私は夏目高校3年で生徒会長の櫻井よ・・・」
田中光太郎「え?3年生!?生徒会長!?あぁ!すみません!たるんだ態度取っちゃって!」
櫻井綾香「まぁ気にして無いから大丈夫よ・・・」
田中光太郎「あぁ!はい!てか、その会長さんが俺に何か様っすか!?」
櫻井綾香「えぇ、私達生徒会はあなたに興味があるのよ・・・」
田中光太郎「え?具体的にどんな?」
櫻井綾香「あなたってロボットよね?何かこう、特筆するべき機能とかあるなら教えてくれるかな?」
田中光太郎「機能ですか?そうですね・・・親父が入れてくれたのは・・・電話でしょ?メールにLINEに写真と動画撮影機能でしょ?」
田中光太郎「後、グーグルにヨウツベ視聴に電卓に・・・」
櫻井綾香「い、いやいや!それほぼスマホじゃない・・・てか、」
櫻井綾香「親父って?あなた一目見た時から夏目工房設立初期のロボットって見て分かったけど、あなたを作ったのってその・・・」
田中光太郎「あ、そうですよ!俺は夏目工房産って言われてますが俺のAIを作ったのは俺の親父です・・・」
田中光太郎「周りから見たら見た目だけ子供なんですが、実際は30代で投資家なんです・・・今でもメンテは親父がやってくれてて・・・」
櫻井綾香「見た目が子供のお父さん?何だか訳あり見たいね・・・そこは余り深入りしない方が良いわね・・・」
櫻井綾香「まぁ大体分かったわ・・・ねぇ田中君、もし興味があるなら、生徒会に入って見ない?」
田中光太郎「え?生徒会ですか?考えた事無いですね・・・でも具体的に何するんです?」
櫻井綾香「あ、まぁ余り認知されて無いわよね・・・簡潔に言えば学校生活の見直しをしたり、部活動の代表会議をしたり、」
櫻井綾香「ボランティアに参加したり学校行事の指揮をしたりとかね・・・もし自分の力を磨きたいと思うなら、」
櫻井綾香「内の所はうってつけじゃ無いかなって私は思うわ・・・」
田中光太郎「う〜ん、いきなりそんな事言われてもなぁ・・・」
櫻井綾香「まぁ、そうよね・・・でも、今日の事は頭の隅にでも置いといて、後日ゆっくり返事を聞かせて頂戴・・・」
田中光太郎「まぁ、そうしますね・・・」
櫻井綾香「えぇ、待ってるわ!あなた達、戻るわよ!」
「はい!」
櫻井綾香「それじゃ田中君、また会いましょう・・・」
田中光太郎「生徒会ね・・・考えた事無かったな・・・」
高木浩二「お待たせ光太郎!」
田中光太郎「あ、お前ら、飯終わったのか?」
濱口俊樹「あぁ、今から食後の運動するんだが付き合ってくれるか?」
田中光太郎「あ、良いぜ・・・俺も暇だったからさ・・・」
濱口俊樹「良し!早速やるか!」
濱口俊樹(変身)「さて、準備完了だ・・・」
高木浩二(変身)「おっし!やるか!」
田中光太郎「おぉ!こうして見ると凄いな!さて、やるか!」
濱口俊樹(変身)「おう!全力で掛かって来やがれ!」
「え?」
桐島隼人「お前ら!ここで何してるんだ!内容次第じゃ生徒指導室に連れてくぞ!」
濱口俊樹(変身)「や、やべぇ!あいつ副会長じゃねぇか!逃げるぞ!」
高木浩二(変身)「に、逃げるって言われてもどうするんだよ!?副会長に睨まれて逃げられた奴いねぇって話だろ!?」
田中光太郎「だ、だったら今謝罪する!?」
「う、うん・・・そうしよう・・・」

〇散らかった職員室
  所変わって。
マルコシアス先生「はい、こちら夏目高校です・・・」
電話「あ!もしもし?私田中光太郎の父です!」
マルコシアス先生「あぁ!これはこれは!光太郎君のお父様でしたか!担任のマルコシアスです!本日はどうなされましたか?」
電話「あ!マルコシアス先生!丁度あなたに相談したい事がありまして!」
マルコシアス先生「はぁ、どうなされましたか?」
電話「あ、息子の事で話したい事が・・・」

次のエピソード:5 アップグレード

ページTOPへ