失われた姫と、消えた秘宝

相園菜乃花

滅亡した国と囚われの姫(脚本)

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相園菜乃花

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〇海沿いの街
  カノーカ王国

〇地下実験室
  地下
  機械に入っているこの宝石により、国の繁栄化が進み文明が形成された
  人々は徐々に笑顔を取り戻す
  しかし──

〇地下実験室
「ふ・・・・・・この宝石はいただいた」
  宝石は謎の人物に盗まれてしまった

〇荒廃した街
  人々は謎の人物の仲間であるモンスターの襲撃により、捉えられてどこかに連れ去られてしまう
モブ「母ちゃん、行っちゃダメだよ!僕も行く!」
モブ「来ちゃダメよ、坊や。殺されるわ!」
モブ「かあ・・・」
モブ「いやァァァァァァ!!」
  大人たちは連れて行かれ、子供たちはモンスターに殺されていった
  この国は終わりを迎えたのだ

〇海沿いの街
  ルミリア国

〇結婚式場前の広場
  今日は待ちに待ったシプリート王子とエミリ姫の結婚式だ
モブ「あっ、王子様と姫様だ!!」

〇貴族の部屋
  タウンゼント家
  シプリートの寝室
シプリート「はぁ・・・やっと結婚式終わった・・・」
シプリート「人がいっぱいいると、疲労がすごいんだよねー」
エミリ「もう、そんなこと言ってはいけないわよ」
エミリ「あなたはこの国を父上の代わりに継ぐ王子ですわ。貿易を結ぶために人と関わる機会は増えますもの」
シプリート「はいはい」
シプリート(やっぱり可愛いな、エミリ姫は)
シプリート(優しいし、賢いし、母性増し増しだし。大好きだわ)
エミリ(シプリート様、人付き合いが苦手なのね。私が食事中に教えてあげないと)
エミリ「こらこら、寝てると隕石が降ってくるよ」
シプリート「ふぁ!?」
エミリ「うふふ・・・冗談よ」
エミリ「さ、食事に行きましょう。今日の昼ご飯は何かしら?」
シプリート「確か・・・」
  床が壊れた
ロボット「この娘はいただいた!」
エミリ「助けて、シプリート!!」
シプリート「うっ・・・」
シプリート(攫われた姫を剣術で倒さないといけないのに・・・)
シプリート(足が震えて動かない・・・)
  姫はロボットに攫われていなくなった
カロリーヌ「王子!城がグワングワンと揺れましたが、大丈夫でしたか!?」
シプリート「・・・・・・」
カロリーヌ「王子・・・?」
シプリート「エミリが・・・エミリが・・・」
カロリーヌ「もしかして盗まれたのですか!?」
シプリート「うん・・・」
シプリート「僕・・・エミリを助けにいく」
カロリーヌ「私も世界の果てまでお供させてください!」
シプリート「し、しかし・・・」
シプリート(彼女はメイドだ。貴族間の問題なのに、連れて行くわけにはいかないじゃん!)
カロリーヌ「私は炎が使えます。この力で王子を助けます・・・・・・!」
シプリート「ああ・・・一緒に行こう」
シプリート(助けて欲しいのはエミリなんだけど・・・・・・頬を赤らめているのは気にしない方がいいよね)

〇城の廊下
カロリーヌ「王子は私が孤児院で暮らしていた頃、助けてくれた恩人です。私も助けなければいけません」
カロリーヌ「でも助けたら、いつものように報酬がもらえるのでしょうか?」
シプリート(報酬金、父親のお金なんだけど・・・)
シプリート「報酬よりもとにかく城から出て、あのロボットがどこにいったか散策するぞ」
シプリート「でもなー、知らない人と話すのはちょっとな・・・」
シプリート「聞き込み頼む」
カロリーヌ「かしこまりました」
カロリーヌ「私が聞き込みをして、王子が辺りを散策してロボットの痕跡を探すんですね」
シプリート「違う違う!最初に仲間を集めようと思ってね。メイド一人と僕だけだと、倒せるか分からないし」
カロリーヌ「仲間・・・?孤独でいつも佇んでいる王子が・・・?」
カロリーヌ「わかりました、頑張ってください」
シプリート「ディスるのはやめろよ・・・」
  そんな会話をして、二人は別れた

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