エピソード3(脚本)
〇キャンプ地
エレノア「会場お集まりの皆々様」
エレノア「この度の依頼に参加していただき有り難うございます」
エレノア「わたくし、依頼代理人マンティス社所属のエレノアという傭機兵(ギボンズ)です」
マイク片手に会場全体に自己紹介する。
エレノア「これより皆様方は目的地(ターゲットポイント)までに2組に別けられます」
エレノア「陽動組に選ばれた方々はヘリで、突入組は装甲車となります」
エレノア「ヘリには6連発ロケット砲。N60バルカン砲。N18S2汎用機関銃を」
エレノア「装甲車には三重多層甲。ベルト給弾方式重機関銃N109F0。携帯用ロケットランチャー一式を」
エレノア「加え突入組の皆々様にはブルズアイ社提供のマージンM40を」
エレノア「ではこれより陽動と突入の2組に別けさせて貰います」
〇救難艇
突入組・部隊(チーム)B
「ありゃ傭機兵(ギボンズ)か?世代は」
「初期のだよ、ったくお守りかよ。俺たちは」
「いざとなったらアイツ置いて逃げだな」
「それでは皆々様、お気をつけを。報酬のご用意して待っております」
イーサン(・・・少し寝るか、着いた時なんてあっという間だ。そう)
イーサン(あっという間だ・・・)
タイマーを起動させ眠りにつく。
〇近未来の手術室
「サンプル0503、起動確認」
「今回の被験体を最後に、次の実験に移る。尚被験体の記憶は──」
イーサン「・・・・・・俺は」
俺は、誰だ?
〇救難艇
イーサン「!?」
車体に背中が引っ張られる。倒されているようだ。
車内にいた者達も居なかった。
イーサン(目的地(ターゲットポイント)か?近くだと良いが)
〇砂漠の基地
目的地は目と鼻の先。しかしそこは陽動組、突入組、そしてそれを妨げる防衛設備。
そして”B&B””レットハウンド”の混合私設部隊が研究所に待ち構えていた。
「畜生!?何でレットハウンドとB&Bの私設部隊が居るんだよ!?」
「くそっ、くそっくそっくそっ!!」
マシンガンの掃射。鉛の雨が依頼参加者達をミンチにしていく。
ヘリは多脚戦車の砲撃。スティンガーの追尾に遣られ火の玉として落ちていく。
装甲車も戦車の砲撃により大破。運良く投げ出されたか、生きている者はマシンガンの鉛玉が迎えてくる。
イーサン「くそっ、漏れてるじゃねぇか」
イーサン「それとも知ってたのかこの事態を・・・・・・!?」
イーサン「ドローン・・・・・・」
イーサン「見世物としても映す、そういう事かよ!!」
サガラ「タイムタイムタイム!!」
イーサン「お前・・・いや、(小さいの)お前誰だ!?」
サガラ「説明は省きたいな、今ヤバいの!!」
イーサン「ああ見ての通りだ、突破と侵入が困難だぞ」
イーサン「それに」
イーサン「このチビを抱えてたら良い的だぞ」
サガラ「・・・・・・」
サガラ「携行ロケットランチャーは?」
イーサン「持ってきてる、つか重いんだが?」
サガラ「少しお願いがあるの」
???「・・・」
サガラ「お願い、このままじゃあみんな」
イーサン「何かしてくれるなら早くしろ!!」
サガラ「お願い」
???「・・・・・・」
イーサン「何だ、この光!?」
サガラ「私の手を、早く!!」
突如謎の発光体が。サガラが少女を抱き込み、イーサンに手を伸ばす。
イーサン「・・・・・、どうにでもなれ」
ガシッ
〇近未来施設の廊下
サガラ「・・・ここは」
サガラ「有り難う、研究所だよ研究所。良いところにやってくれたよ~」
イーサン「うっ」
サガラ「どうし──」
イーサン「三半規管が・・・」
サガラ「あー」
サガラ「初テレポートって誰でもそうなるんだよ。っていうか吐瀉物出るの?」
イーサン「バカにしてんのか、うっぷ・・・・・・おぇ」
*ゲロ吐き出してます
サガラ「見ないで、見ないで」
イーサン「げぇっ、お前テレポート出来たのか?超能力者(サイキッカー)のどっちだ」
サガラ「この子は後天的。薬物投与による覚醒処置を取らされた」
イーサン「・・・もう1つ聞こう」
イーサン「そのチビ、それとお前は何の目的でこの依頼を」
サガラ「──取り戻すためだよ、”姉(囚われのお姫様)”を」