電車

ルーデンス

電車(脚本)

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〇電車の中
  俺、寄居大助32歳。女性用下着メーカーの営業マン。朝の通勤ラッシュの楽しみは一緒に持ってくる清楚な女子高生を眺める事
寄木大助(いつ見ても清楚で利発そう、俺の高校生の時あんな子がいたら、即交際を申し込むな。多分学級委員してんだろうな)
寄木大助(どうしたんだろう今朝は妙に落ち着かない様子だけど)
寄木大助(何か必死に耐えてるみたいだもしかして痴漢がいるのか?)
寄木大助(なんだ、僕をチラチラ見ている。僕に助けを求めているのかな?)
寄木大助「如何されたんですか?」
等々力紗那「え・・・えっと・・・なんでもありません」
等々力紗那「あの・・・その・・・おじさまはどちらまで行かれるんですか?」
寄木大助「次の駅まで、君は?」
等々力紗那「あっ、よかった(ホッとした表情になる)私もです」
等々力紗那「あの・・・もしよろしければご一緒していただきませんか?」
寄木大助「いいですよ」
等々力紗那「有難うございます」
寄木大助「笑顔が素敵ですね」
等々力紗那「いえそんな事は・・・」
等々力紗那「あの・・・満員電車っていつもこんな感じなんですか?」
寄木大助「痴漢されたんですかそれなら警察に行きましょう」
等々力紗那「いえっ!大丈夫です気のせいかも・・・」
寄木大助「そうですか恥ずかしがらない方が・・・痴漢はつけあがりますから」
等々力紗那「ただ、チョット不安だったので聞いてみただけ・・・有難うございます」
寄木大助「そうなんですか」
等々力紗那「はいご心配おかけして申し訳ありません(すまなそうに頭を下げる)」
寄木大助「あっ、もうそろそろ着きます。降りましょう」
等々力紗那「そうですね」
寄木大助「この駅に高校なんてあったっけ」

〇田舎駅のホーム
等々力紗那「すみませんおじさま。我儘言って、大丈夫ですか?」
寄木大助「いえいえ、ご心配なく君はこれから学校か・・・じゃぁ僕はここで失礼するよ」
等々力紗那「ええ、今日から・・・実は転入してきたんです私」
等々力紗那「あのー(照れくさいのか頬を赤く染める)もしよろしければ途中までご一緒して頂けませんでしょうか?」
寄木大助「かまいませんが・・・(辺りを見回す)誰も怪しい男は居ませんけどね」
等々力紗那「本当ですか?良かったぁ・・・実はさっきからずっと気になっていて・・・おじさまがご一緒して下さるなら安心できます」
寄木大助「わかりました喜んでボディガードを務めますよ」
等々力紗那「有難うございます!本当に心強いですそれじゃぁ参りましょうか学校まで」

〇学校脇の道
等々力紗那「おじさまがいらっしゃるだけで心強いですいつもこの道を一人で通るので」
寄木大助「学校の友達は?」
等々力紗那「ええ私、皆より一本早い電車に乗って来るんです(寂しげな表情を浮かべる)早く着いて勉強しようかなと思って」
寄木大助「真面目ですね。部活は何をしてるの?」
等々力紗那「文芸部に所属してます(恥ずかしそうに)小説をかいたり詩を詠んだり・・・でも余り上手じゃないかも・・・」
寄木大助「素敵ですね。よかったら一度読ませてくださいよ」
等々力紗那「えっ、本当ですか是非読んでください明日持って来ます」
寄木大助「有難う、部活の友達とはうまく行ってる?」
等々力紗那「はい仲良く(寂し気に微笑む)でも、みんな忙しそうでなかなか集まれなくて・・・」
寄木大助「へぇーそうなんだ」
等々力紗那「ハイ(小さなため息が聞こえる)・・・あっ御免なさいこんな話つまらないですよね」
寄木大助「そんな事ないよ」
等々力紗那「おじさまはどんな趣味をお持ちなんですか」
寄木大助「君の趣味は読書かい?」
等々力紗那「それもありますけど、絵をかく事も好きですおじさまは?」
寄木大助「読書だと恋愛ものとかかな・・・現実ではかなわないけど(笑い)」
等々力紗那「まぁ!そうなんですか(少し困ったように笑う)確かに現実の恋愛は難しいですよねでも本の中なら大丈夫」
寄木大助「まぁ妄想好きなんですかねハハハハハ」
等々力紗那「そうなんですか・・・(複雑な表情を浮かべ)でも現実とチョット違う世界を想像するのって楽しいですよね」
寄木大助「君はどんな?」
等々力紗那「最近はファンタジーの異世界転生とか魔法学園ものかな・・・現実逃避が出来るし」
寄木大助「何か現実で辛い事があったの?良かったら話してみない」
等々力紗那「いえ、特に辛くはないけど・・・時々寂しくて、特に夜は・・・」
寄木大助「寂しい? ご両親は・・・」
等々力紗那「両親は仕事で忙しくて・・・(寂しそうに俯く)帰ってこない日が多いんです妹はまだ幼いし・・・」
寄木大助「そりゃ大変だね」
等々力紗那「ええ・・・(小さなため息をつく)でも大丈夫もう慣れましたから(強がって微笑む)それに本を読んでると寂しさを忘れますから」
寄木大助「僕もさ、良かったらライン交換しない?」
等々力紗那「えっ、ラインですか?すみません知らない人とは少し怖くて、両親にも怒られますし」
寄木大助「ゴメン距離感が悪くて僕」
等々力紗那「いいえ、こちらこそごめんなさい。私大人の人と接する機会無くて、でもお話しできて嬉しかった」
等々力紗那「あっ、ここら辺で・・・有難うございました」
  その時、突風が僕達を襲った
等々力紗那「キャッ(女子高生は慌ててスカートを押さえる)」
  女子高生のスカートがめくれ上がりノーパンの下半身が丸見えにまった

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