ユウコ・レイコの幽霊漫才

豊丸晃生

読切(脚本)

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豊丸晃生

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〇コンサート会場
ユウコ「ユウコで〜す!」
レイコ「レイコで〜す!」
  『幽霊です!!』

〇コンサート会場
レイコ「あれ? お客さん反応ないなぁ」
ユウコ「あたりまえや、 ウチら幽霊やんか」

〇コンサート会場
ユウコ「せやけど、幽霊ふえたと思えへんか」
レイコ「せやな。不景気なってから多いな」
ユウコ「レイコも不景気で死んだんか?」
レイコ「せやねん、不景気食べすぎて死んでん」
ユウコ「それ、ケーキやろ」
レイコ「ケーキ死ぬほど食うて死んでん」
ユウコ「ほんまに死んでどうすんねん!」
レイコ「ユウコは太りすぎて死んだんか、 ほんで幽霊なってやせたんや」
ユウコ「まだなんも言うてへんやろ、 もともとこのスタイルじゃ!」
レイコ「で、なんで死んだんや?」
ユウコ「彼氏にフラれたんや、 死ぬほど好きやったからな」
レイコ「彼氏にカラシぬられたんかぁ そら死ぬほどぬられたら死ぬわな」
ユウコ「おまえ人の話きいとんか!! なんでカラシぬられて死ななあかんねん! ただの変態やないか!!」
レイコ「うわぁ怒ったら肉まんみたいにふくれるなぁ カラシぬったろか」
ユウコ「おまえしまいにぶっ殺すぞ!」
レイコ「幽霊殺してどないすんねん」
ユウコ「せやった腹立って忘れてたわ」
レイコ「せやけど、ウチら舞台で漫才する意味あんの」
ユウコ「せやけど、幽霊なったお客さん見てはるやん」
レイコ「ええっ!! レイコ見られてんの、 いや〜ん」
ユウコ「ちょっとレイコなにやってんの」
レイコ「化粧に決まってるやん すっぴん見られてんねんで」
ユウコ「それ以上化けてどないすんねん! もうええわ!!」
  『ありがとうございました〜〜』(二人)

コメント

  • 設定が全てクールで、でもとても親しみやすい漫談でした。最近幽霊増えてきた・・っていう所が、不謹慎だけど笑ってしまいました。まだまだ続きが聞きたいです!!

  • 気軽に楽しく読ませてもらいました。程よく脱力できるボケツッコミで、テンポの良さが心地いいです。別の漫才も見てみたいですね。

  • 「反応ないな、だってうちら幽霊やもん」(笑)幽霊になっても化粧をしようとしてみたり、女の人はずっと女なんだなと感じました。

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