〇学校の下駄箱
なほ「先輩！ ファミレス寄っていきましょう!!」
先輩「何なの急に!?」
なほ「期間限定のパフェが食べたいんです！」
先輩「はぁ・・・・・・？」
なほ「『はぁ・・・・・・？』じゃないですよ！ このヘタレが!!」
先輩「ヘタレ!? ヘタレは関係ないよね!?」
なほ「行くか行かないか、それだけでしょう？」
先輩「はぁ・・・・・・まぁ、そうだけど」
なほ「行くでしょう？」
先輩「そう言われても・・・・・・」
なほ「そこがヘタレなんですよ!! 行くと言え、行くと！」
先輩「・・・・・・行くよ！ 行ったるよ!! 何がなんでも行くぞ!!!」
なほ「先輩ならそう言ってくれると思ってました。 では行きましょう！」
先輩「言わされたんだけどね・・・・・・」

〇ファミリーレストランの店内
なほ「来ちゃいましたね」
先輩「来たね～」
なほ「どうしよう、何を頼もうかなー」
先輩「パフェだよ!? 君が頼むのはパフェよ!!」
なほ「では私はパフェを頼むので、先輩はケーキを頼んでください」
先輩「何でよ？」
なほ「先輩がケーキを頼めば、私はパフェを食べられて、ケーキを一口もらえます！」
先輩「仮に俺がケーキ頼んだとしても、一口もあげないよ！」
なほ「何言ってんだこいつは!?」
先輩「こいつ!? 先輩だよ、俺!?」
なほ「後輩ですよ!? 私!!」
先輩「知ってるよ!! というか何！ 俺がおかしいみたいな!!」
なほ「おかしいでしょう！」
先輩「・・・・・・いや！ おかしくないよ!? 何で断言してんの!?」
なほ「その話は後にして、取り敢えず注文しておきますね」
先輩「結局こうなるんだね・・・・・・」
　　・・・・・・
なほ「あっ、注文したのが来ましたよ!!」
先輩「お？」
なほ「パフェ美味しそうです!!」
先輩「・・・・・・」
先輩「おいおい！ なんでナポリタンが来てんの!?」
なほ「注文したからです」
先輩「何でナポリタン!? 何で注文してんの!? ケーキじゃないの??」
なほ「だって・・・・・・先輩・・・・・・ナポリタン食べたそうだったから・・・・・・」
先輩「何で恥ずかしがってんの！ というかいつ食べたそうにしてたよ!?」
なほ「食べたいという心の声が聞こえました」
先輩「思ってないんだよ！」
なほ「じゃあ食べないんですか？」
先輩「食べるけども・・・・・・」
なほ「だったらごちゃごちゃ言うんじゃない」
先輩「ごめんなさい・・・・・・って絶対俺悪くないよね!?」