始まりの最終試験(脚本)
〇地球
母なる星、地球
そう呼ばれたのは昔の話
地球は過去の人類が犯した温暖化、大気汚染や核戦争の罪をもみ消すように神格化され
人類は宇宙へと進出した。
コロニーと呼ばれる人工的な居住区間がいくつも宇宙に点在しており、
いわゆる試験管ベイビーと呼ばれる遺伝子を組み換えた人類が産まれ成長し生活している。
レグは、そんな中、宇宙飛行士となり旅をすることを夢見る15才の少年の一人である。
〇宇宙ステーション
ムロア「これよりアルファチームは最終試験に入ります、クルーはムロア、マゴリス、レグの3名」
『了解、これよりは通話は困難になる為、座標のみ試験官に送信されます、無事に帰って来て下さい』
{通信から教官の厳しくも優しい声が聞こえた}
レグ「了解、これよりアルファチームは試験用宇宙船にて宇宙探査へ向かいます」
──僕たちは訓練を積んだ学生だ。
レグ「{今じゃあ、宇宙飛行士は、昔の自動車の免許をとる感覚らしい}」
レグ「{年齢制限も実力さえ、あれば僕たちのような子どもだけでも}」
レグ「{実地試験をクリアすれば宇宙飛行士として各地を移動できる}」
レグ「{今回はその最終試験}」
レグ「{父さん、母さん、頑張るよ!}」