Re:Gunz

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エピソード2(脚本)

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〇レトロ喫茶
イーサン「・・・・・・で?」
????「『で?』とは」
イーサン「突然声掛けて来た奴が素性を言わないでどうする。何者だ?」
????「おー、これは失礼」
イーサン(わざとらしい、だがコイツは)
  襟元に刺繍されたカマキリのエンブレム、それを見て薄々何者か予想が付いた。
エレノア「私はエレノア、マンティス企業のエージェントをしている傭機兵(ギボンズ)」
イーサン「エージェント?・・・・・・エージェントだと」
エレノア「はい、近々大規模作戦を実行するので人員募集を掛けておりまして」
イーサン「・・・内容は?」
エレノア「当日に全部体に通達、今言えるのはある『物』を回収して頂くだけです」
イーサン「場所は?」

〇砂漠の基地
  旧B&B、レットハウンド共有開発局研究所

〇レトロ喫茶
イーサン「何だ、最近比較的平和になった企業間がまた衝突するって言うのか?」
エレノア「いえいえ、今回は我が社マンティス。それと”ヤマタオロチ”と”ブルズアイ”の3企業の合同作戦でありますので」
エレノア「報酬はお高くお支払いします。作戦前には臨時口座を開設してもらいます」
イーサン「そこに支払われるのか、規模は」
エレノア「研究所は今も生きています。陽動無人部隊に注意を引いて貰います。その間、突入部隊を6つの部隊に編成して侵入します」
エレノア「侵入後、目的地のナビルートに従い目的物の奪取。後はこちらで回収しますのでご安心を」
エレノア「それと、『過去』についてですが」
エレノア「頑張り次第によっては貴方に返却出来ますので」
イーサン「・・・・・・」
エレノア「何か質問はありますか?」
イーサン「いいや、ない」
イーサン「集合場所は?」
エレノア「コチラに」
エレノア「装備は手配します、では」

〇ニューヨーク・タイムズスクエア
イーサン(仕事が舞い込んできたのは良いが、企業間の関係は今どうなっていた?)
イーサン(ここ最近は小競り合いな武力衝突は起きていないが、裏の方でドンパチしてるのかと思ったが)
イーサン(何にせよ、今から不穏な流れになるのか。はたまた──)

〇ビルの裏通り
エレノア「コチラ、エレノア」
エレノア「例の作戦人員の確保は順調に進んでいます」
  手に収まる立体四角形型の通信端末に立体されるホログラムの相手に対話する。
  人物像は黒く映され、音声は聴覚部のイアーマフ通信から流れる。
エレノア「──やはり他から妨害が来ますか」
エレノア「この事は報せた方が────」
エレノア「・・・・・・」
エレノア「了解しました、はい。では」

〇キャンプ地
  20:19
イーサン「思った以上に集まってんるな」
  軽く見渡し数は100もしくはそれ以上が集まっていた。
  正確な数はわからない。だが集まった大半はどれも傭機兵(ギボンズ)、どれらもイーサンより世代(モデル)が上の奴ら。
  四肢の片方又は両方が武装された義肢。脊髄にインプラント(疑似異能機)の移植者。
  後は依頼主の懐の深さを見せるためのパフォーマンスとしてドラッグやら、性欲のマネジメンターやらが闊歩しフェスティバルの様だ
  それと同様に武装も最新式な物を手配される。至れり尽くせり、と。
イーサン「これじゃ・・・最後の飯を楽しめと言ってるようだな」
「全くだ」
  小さく独り言を呟いきに誰かが同調する。
???「そう警戒するな、腰の”後ろ”のソレを鳴らせばどうなるかわからないぞ」
イーサン「・・・」
イーサン「聞かれたのが恥ずかしかったんだ、それと」
  引き金の安全装置のロックを掛ける。
イーサン「突然声を掛けられたら銃を取り出してしまうんでね」
???「そうだったか、これは失礼」
サガラ「私はサガラだ。突然声を掛けたの済まなかったが、この場所をぐるっと見回ったらね」
イーサン「同調したと・・・?」
サガラ「そゆことっ♪これ飲む?」
  持っていた封が開かれたボトル瓶を手渡してくる。
イーサン「・・・俺、飲めないぞ」
サガラ「またまた」
イーサン「アルコール分解するための肝臓ねぇんだよ」
サガラ「え゛!?」
イーサン「確かに傭機兵(ギボンズ)=サイボーグという定義は合っている。義体だからな」
イーサン「だが俺は第一世代傭機兵(ファースト・ギボンズ)だ。肝機能が追加されたのは第二世代傭機兵(セカンド・ギボンズ)からだ」
サガラ「な・・・んだと・・・」
  思わずため息が漏れる、喉から『こんなバカがいたとは』と出かかる。
イーサン「酒は飲める第二世代(ヤロウ)に構って貰え」
  じゃあ、と軽い別れを告げる。次出会うのはいつになるだろうか。
サガラ「・・・・・・」
サガラ「・・・まぁ、知ってたが」
サガラ「そろそろ”マント”を外せ」
サガラ「大丈夫だ」
サガラ「必ず助け出してみせる」

  取り戻してみせる

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